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この恋愛脳がっ!


ヒロイン再考。


 活動報告に書いたが、アニメ「この素晴らしい世界に祝福を」を見ている。

そこで当たり前のことに気づかされたので、備忘を兼ねて記しておく。


 メインのストーリーラインとは別に、サブプロットで恋愛を扱うのは定番である。

 しかし、恋愛を扱わなければならないというわけではない(・・・・)


 また、可愛いヒロインと恋愛に相関関係はない。

 もう、当たり前のことすぎるよね。

 最近の女の子ばっか出てくる日常型アニメなんかは、むしろ恋愛を極力排している。恋愛要素は出てきてもキャラ付けだったり、コメディ要素として扱われる。でも可愛いヒロインは存在する。


 「この素晴らしい世界に祝福を」では、主人公とヒロインの間に恋愛感情はない。

 むしろ主人公は「この女神、役に立たねーな」とまで思っている。

 しかし、自分はこのヒロインが好きだ。(決して絵がついているから、というだけの理由ではない)


 ここで、面白いことに気付く。(個人的な意見だ。異論は認める)


 主人公:ヒロインに好意なし

 視聴者(自分):ヒロインに好意あり


 つまり、主人公と視聴者である自分の見方が違うが、とくに問題は感じない。


 これが

 主人公:ヒロインに好意あり

 視聴者(自分):ヒロインに好意なし

 だと、大きな違和感を感じる。理由はわからん。


 まあ、結論としては可愛いヒロインを作ろうと思ったら、主人公の思惑はあんまり関係ない。

 恋愛も必要ないということだ。可愛いヒロインと恋愛は別の次元の問題なのだ。


 それでも、恋愛を書こうとしたらどうだろうか?

 正直言って、恋愛は難しい。恋愛を書こうと思ったら、まず男性向けか女性向けかで内容を替えなければならない。


 断言する。男女の恋愛感は異なる(・・・)


 極端に言ってしまえば、男の恋愛感にヒロインはほとんどいらない。

 悪の魔法使いに誘拐された姫を救いに行く騎士がいるとしよう。姫の出番は最初と最後だけだ。

 姫なんていなくても男の恋愛は成立する。


 それに対して、女性の恋愛感は相手とどういう関係を築いていくかにある。

 相手がいないのはありえない。


 これって単にお話だけのことじゃない。

 例えば熟年離婚の問題を見てもわかる。


 男は家族のために仕事を頑張ってきたという思いがある。

 ところがそれは女から見れば、家族をないがしろにした不義理(・・・)に思える。

 だから、話が通じないし、離婚を切り出されると男は戸惑ってしまうのだ。「なんか俺ミスした?」


 この男女のすれ違い、栗本薫のグインサーガでも出てくる。

 イシュトバーンは立身出世して、リンダを向かえにくると約束するが、結局うまくいかない。

 リンダは手近にいたアルド・ナリスを選んでしまう。

 男は離れたところで頑張ってもダメなんだよね。


 ヒロインに関する別の話。

 ヒロインが主人公の男の子のことが好きという状況があるとして、これに説得力を持たせるために好きになるきっかけのシーンが描かれることがある。

 これ、恋愛という点ではいいのかもしれないけど、可愛いヒロインという点では大きなマイナスもある。

 なぜかというと強烈な主人公アゲになってしまい、ヒロインが霞むから。


 例えば、「とある魔術の禁書目録」では、ヒロインのインデックスを救うために、主人公の上条当麻はぼろぼろになるまで戦う。

 最終的にそれまでの人生の経験をほとんど失う(記憶喪失)。それくらいの代償を払ってインデックスを救う。

 まあ、ここまですればインデックスから当麻への好意は説得力を持つだろう。

持つんだけど、読者としては「上条パイセン、マジ、ぱねーっす」という印象しか残らない。

 ヒロインアゲにはならない。


 もちろん、だからこういうシーンが悪いとは言わない。単に可愛いヒロインには繋がらないというだけだ。

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