✱おかしな夢✱
唐突ではあるか私は今夢を見ている
なぜ夢だといいきれるのかだって?
だって現実世界にあんなのいるわけないでしょ
女が指を指している
その先に居るものとは..............
「兄貴!兄貴!コイツならちょうどいいんじゃないっすかね」
「まぁ、やむを得んか!姉ちゃんちょいとワシらと来てもらおうか」
枕元には手と足のはえた油揚げと豆腐がいた
どうやら、今の会話を聞いたところ油揚げがしたっぱで豆腐が油揚げの上司のようだ
「あの~.......貴方達は一体?」
「まぁ、協力してもらうんだし名乗っておくのが筋ってもんだな!ワシらは味噌汁連合のもんや!わるいけど姉ちゃんには人質になってもらう」
「いえ、お断りします...........眠いんで」
「そうか、なら付いてきて...........って、えーー!!姉ちゃん自分の状況わかってるんか!?」
「えっと.......豚汁連合?の変な豆腐と油揚げが人の夢の中で私を拐おうとしてる?」
女は布団から顔半分だして豆腐に向かって現時点の自分の状況を説明してやった
「豚汁連合やなくて味噌汁連合な!おいお前からもなんか言ってやれ!」
豆腐は後ろに控えてるはずの油揚げ(したっぱ)に告げて振り向いてみると
「ぎゃーー!!兄貴助けて~!!」
「く、食われとるがな.......」
豆腐が振り返るとそこには.......猫がいた
そして、その猫の口には油揚げが
「こらっ!タマそんな汚いの食べたらダメでしょ!お腹壊すよ!」
さっきまで布団の中にいた女は布団から出て猫の元へ行き口に入れてた油揚げを取り上げ放り投げた
投げられた油揚げは窓ガラスに激突してスルスルと床に降りてきた
「はぁ~はぁ~、あ、兄貴こ、ここは一旦引いた方がいいかと」
「そうやな!姉ちゃん!名を教えてもらおうか!」
「あ、小栗志保です」
「小栗志保っと.......覚えたで!じゃあな!また会おう!」
豆腐は去る前に自分の体に手をつっこみ体の中に入れてあったのでろう爪楊枝を取り出すと自分の体に小栗志保と彫って油揚げをスケートボードのようにして去っていった
「あぁ~、またへんな夢見ちゃったよさて寝よ寝よ」
志保はそう言うとまた布団の中に潜り込んで眠りについた