表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王妃サトリーヌは、たこ焼きを片手に事件を解決する  作者: くろくまくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/7

四人目:王国騎士団長ロザミア

サーシャと話し、ギルバートのことも少し聞けた二人。


次は女性王国騎士団長である、ロザミアだ。


カインの同級生だね。



◯登場人物


サトリーヌ王妃

25歳。たこ焼き大好き。サスペンス大好きで好奇心旺盛。


セシリア

32歳。サトリーヌの専属女官。


カイン国王

30歳。異世界転移してきたサトリーヌの美貌とその才覚に惚れ、求婚し、めでたく正妻として迎えいれた。


ギルバート王弟

27歳。元々サトリーヌと婚約していたものの、他の女性にうつつを抜かしていたため、結局独り身。兄に多額の借金をしている


サーシャ

26歳。数年前に、ギルバートを誘惑し、サトリーヌとの婚約を破棄させた元凶。王城の炊事などを担当している侍女。


ロザミア

30歳。女性の王国騎士団長。カインの同級生であり、若き頃は良きライバルだった。

 サーシャが退室したあと、セシリアはサトリーヌに話しかける。


「サトリーヌ様、サーシャの態度というか…大人しすぎるような気がしたのですが、どうでしたか?」


 サトリーヌはもう一切れタルトタタンをつまみながら聞いていた。


「ん〜、どやろ?これはウチの感想やから、セッちゃんから見たサーやんとはまた違うんかもやけど…ウチがこの世界に来たときにギルちゃんのそばにいた時のサーやんは、なんか色々無理してるような、そんな気はしてたんよね」


「無理をしてるとは…?」


「言い方は難しいんやけどね。ウチがこっちの世界に来てなんもわからんで大変やった時みたいに、もしかしたらサーやんも王城で侍女に成り立てで色々大変やったんかなーって。ギルちゃんはサーやんを側に置いときたいから呼んだだけみたいやったやんか?」


 やはり、サトリーヌは、人が良すぎる、とセシリアは感じた。


「まぁ、私も結構キツく教えましたからね。なかなか根性悪かったもんで」


 セシリアはサーシャの侍女の先輩だったのである。今はセシリアは王妃の専属女官なので、立場は変わってしまったが。


「セッちゃん、人ってな。疑い出すとキリがなくなると思うねんよ。ウチは前の世界でもあまり自慢できるような生き方はしてこなかったんやけどね、でも、できれば疑うよりも信じたいんよ。それでもし、だまされてたとしたら、それは仕方ないかなって思いたいんよ」


 これだから、この人は損をする。でも…それだからカインもサトリーヌに惚れたのか。この人はだからこそ王妃になるべきなのかもしれない。そして、それを周りが守ってやらねばならない。もちろん、私がだ。


 セシリアはサトリーヌに直接は言わなかったが、心の中でそう感じていた。


 会議室のドアをゆっくり二回ノックされた。そして、ドアが開く。


「申し訳ないけど、なるべく話は早く終わらせてくれませんか。夕刻の訓練があるんでね」


 入った途端にぶっきらぼうにロザミアは言う。ちなみにロザミアは女性の王国騎士団長である。カインとは学園で同級であった。


「ロザミア、王国の危機の際に訓練も何もないでしょう。まぁ、きちんと話をしてくれたらすぐに解放しますので」


「まぁまぁセッちゃん。ハロー、ロザっち。ごめんやで忙しい時に。ロザっちは秘宝の無くなったんとか、どう思う?秘宝は関係なく、なんか変わったこととかもあれば聞きたいんやけど…」


 ロザミアは険しい顔をする。


「私はその呼び方は嫌いなんですが。んー、秘宝自体に私は興味もないし、あるとしたらリディルくらいじゃないんですか?同級生のギルバート殿下のこと、まだ忘れられないらしいですよ」


「それはさっきのサーシャも言っていましたね…あ、そういえば、貴方が国王陛下のことを好きだという噂もありますが、それについてはどうなんですか?」


「誰ですか、そんなことを言ったのは。学生の時に仲良かったり、同じ王国騎士団だったから、張り合ってはいましたが、それは仲間内のことであって、男女の関係ではないですよ。それに今は王妃がいるじゃないですか」


 結局あまり実のない話ばかりになってしまっている。


「なんやよーわからんけども、みんな色々あるんやなぁ〜。あ、そうそうロザっちは秘宝について、なんとなくは知ってるんよね?知らなかったら知らなかったでいいんやけど」


「そう…ですね。一応ですが騎士団長になってから、陛下に聞いたことはありますよ。ただ、正直な意見を言うと、そんな秘宝があるから争いが起きたり、現に今もみんなが疑い合うようなことが起こってるなら、いっそ秘宝なんてなければいいと、私は思いますよ」


 ロザミアの秘宝がないほうがいいという意見は初めてだった。それにはサトリーヌもセシリアも少々驚いた。


「素直な意見、ありがとうね。ウチもほんまそれは思うわ。しょーもない秘宝なんてあるから揉め事が起こってしまうんやったらね…んーでも、わからんけども、あれが悪いやつの手に渡ってしまうと良くないんかな、ってそれは思う。やから取り戻して、厳重に保管しとかないとあかんのちゃうかな」


 サトリーヌちゃん、あんたもたまには良いこと言うよね。


「このくらいでしょうかね。ロザミア、また何かあったらこちらからも連絡します。もし騎士団の力を借りなければいけない時は頼みますね」


「わかりました。では、失礼します」


 ロザミアとの話は割とさっくりと終わった。ロザミアが部屋を出たあと、サトリーヌはついに手に持ったたこ焼きを高く掲げた!!


「あぁ〜!!えらいこっちゃやわ!!セッちゃん」


「え、え?どうしたんです、サトリーヌ様」


「さっきな…サーやんに今日の晩ごはんのメニュー聞くん忘れとったわ…あぁ気になってしもてどうしよう」


 あぁ、さっきコイツのことを少しでも見直した自分を殴りたい。今日の夕食はどれだけ急かされても、待たせてやる。そう固く誓ったセシリアであった。

ロザミアは態度は生意気ではあったが、特に何か隠しているようなこともなさそう?


それにそもそも秘宝などないほうが良いとまで言っていたね。


次は、魔術師団長のリディルだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 そもそも秘宝が何かも分からないのに、犯人を見抜いて確保しなければならないのは大変ですよね。さて、次回はどうなりますやら。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ