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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
最終章・ラグナロク

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世界の真実と。王の寿命。

王の理想を知った。


王の目的を知った。


僕たちはただの悪者だと勝手に決めつけていたが、この男は違う。


誰よりも孤独で、誰よりも世界が好きだった。


世界のためなら自分の犠牲も厭わないほどにこの男は、自分の人生を世界のために捧げていたと言えるだろう。


「そこまでして世界を…」


「人類の進化はループという壁の元どこかで必ず打ち止められるだろう」


「その先に進化の先があると?」


「もちろんだ。モドキと君たちが呼ぶこれも、そのひとつに過ぎない」


人類はいずれループを破れれば形を変え、より強い種族として発展していくと言う。


異世界人の記憶を見る力…それを見たスーベルニカ王が感じたのは、ここまでの技術が着く前にリセットされてしまうという事実。


この異世界では僕の元いた世界の技術ほどの知識がついてしまうと世界の抑止力により「前の段階」に飛ばされる。


そうすることで世界は人類を継続させ、勝手な滅びから守るのだと。


人類が存続することは世界にとってもいいことであり、人類がいるから世界が回る。


世界が回るからこそ人類が生まれ、栄える。


それは世界に決められたルールであり、抗えない。


「…スーベルニカ王。今までのループで「ふたつの勢力が共に力を合わせた」ことは?」


「ふむ…ないな」


「きっとそれは世界の大きな力が働いて「ありえない 」事象として確定されてしまうんでしょう」


「たしかにその可能性はあるな」


「ですが…今回のループは少し違うみたいです。今なら、協力することが可能です」


「ループを打ち砕く算段があると?」


「まだ確定では無いですが…今回、異世界人が呼ばれるルール「ではない」、そうですね?」


「君は少し頭が回るようだね。確かに、君が呼ばれていること自体が今回のループにおけるイレギュラーといえるだろう」


「なら、そこに世界の壁を打ち砕く方法があるかと」


「面白い。私の寿命は短い。その間に君たちに出来るうる情報と技術を提供すると約束しよう」


スーベルニカ王が「協力する」ということは、否定派及び元々の魔法派閥と化学派閥がひとつになるということ。


それは、世界がまだ経験しないイレギュラーである。

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