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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
アニュラス王国中立戦争

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アニュラスで緊急会議。複雑な世界。

僕は帰宅中、ずっと悩んでいた。おじさんの占い結果についてだ。


正直暗殺が成功する、という最悪な結果はその後の結果で絶対に止めなければいけない。


推進派が優勢になれば僕の命はないと言っても過言ではないほど、立場的に脅かされることになるだろう。


そうなってしまったら元の世界に帰る所ではないかもしれない…だって、命がないのだから。


自分の命を守るので手一杯な現状、推進派に少しでも余裕のない所を見せては行けないだろう。


そうなると、対策しなければいけないか⋯


「セネガさん、いる?」


僕が少し声を抑え目にそう言うと、シュタッという着地音と共にセネガさんが現れた。


表れ方がNINJAすぎる。


何回みてもこの光景になれないな⋯って、そうではないか。


「セネガさん、宿に戻って会議します。もちろん、ハーティも交えて」


「ふむ⋯なにか情報を得ましたな?」


「確定的⋯ではないですが」


「なるほど⋯では先に宿に戻ってハーティ殿に伝えておこう」


「ありがとう」


正直急を要することになったのは間違いない。


王との謁見、急がなければ行けないか。


だが、そうなると問題なのは戦力的な部分だ。


現状、セネガさんとハーティしか戦力にならないため、暗殺部隊の人数次第では押し切られる。


二人がどれほど強くても、だ。


セネガさんなら問題は無いかもしれないが、ハーティは多分暗殺部隊との接敵経験はないだろう。


なので、実質的にセネガさん頼りになってしまう。


かといって、エルメロス達の合流を急がせる、というのは多分物理的に不可能だろう。


エルメロス達が来るまで持ちこたえて時間を稼ぐか⋯


だが、そんな時間稼ぎなど許して貰えないだろうな。となると、やはり事を急がなければ行けないのかもしれない。


この三人でなんとか乗り切る方法を、探すしかないのかもしれない。


ヘルタの手助けが求められるならそれが一番だ。


だが、本来であればハーティと推進派との接触はヘルタ自信が止めたこと。


きっと、いいことは言わないから辞めとけ、と一蹴されるかもしれない。


となると、裏からサポートしてもらえるのを前提で動くか⋯いや、色々考えても意味ないな。


ここはシンプルに会議に回そう。


一人で考えるだけ思うつぼだ。


だが、あのおじいさんは何者なんだ?


占いとはいってもそこまで正確な未来を見れるだろうか?


騙そうとしている可能性も?


いや、だがヘルタの接触禁止、は最悪の事態を避けるため。


今は、信じられる要素は信じるしかないか。


宿には既にハーティとセネガさんが居た。


二人は神妙な顔で僕を待っていた。


良くない知らせ、というのを理解しているんだろう。



良くないこと、とはいえ避ける方法もあるかもしれないので、それを中心に会議した方がいいだろう。


今はとにかく、時間的な意味でも一分一秒が惜しい。


話せることは話しておきたいし、準備も十分にして起きたい。


それが例え不確定な要素だとしても、今までの話を総合すると信用するしかない情報源であることに間違いは無い。


それに、おじさんに渡された紙⋯あれも気になるが、今は謁見の暗殺をどうするかだ。


一応は推進派の手が回る前に謁見の予定は漕ぎ着けたが、しかしその直後、となると色々難しい問題も出てくるだろう。


それらを乗り越えつつ、やらなければいけない。


戦闘になったら僕は足手まといだ。


とてもじゃないが、それを一人抱えた状態で二人が満身創痍での戦闘をしなければいけないのは避けられないだろう。


だがそうするにしても謁見時には僕の力が必要⋯うーむ、悩みどころが多すぎる。


「だいぶ悩まれてますな」


沈黙を破ったのはセネガさんだった。


この状態でセネガさんが率先して情報を探ろうとしてくれるのは正直助かるのだが、甘えてばかりが良くないのも事実。


二人の知恵を借りなければこの状況はどうにも出来ない。


「実は、とある筋からの情報で、推進派がヤバそうな感じみたいで」


「ふむ⋯やばい、というのは?」


「推進派が王の暗殺を狙っている、というものです」


「ふむ⋯ありえない話ではないでござるな」


「というと?」


ハーティが何気ないその一言に合わせて相槌を打つ。


「現在のアニュラスは中立の中でも推進派が少し弱い立場でござる。

だが、推進派側が強くなって中立が破られれば、「アニュラスがやった」という名目で色々都合よく改ざん出来る、というのはひとつでござろうな」


ふむ⋯推進派を表立ってアニュラスの国王にすげ替えることによって都合よく国同士を動かし、力をつける。


推進派の姑息な連中がやりそうな事だが、それだけではないらしい。


「今現在、推進派は大人しいが、均衡が破れたらまず、他国に勝ち目なないでござろうな」


「勝ち目がない、というのは?」


「ここ数年、おそらくは推進派の動きが無かったのは力を蓄えるため。人員を割かなければ何も出来ない我々と違い、彼奴等は機械さえ作れればいくらでも戦力を増強出来るでござるな。ならば、時間さえあれば?」


「兵士はいくらでも量産できる⋯」


「その通り。ならば、今事を荒立ててしまえば、国を一気に潰すチャンス、ということでござるな」


どうやらこの世界の政治的な部分は、思った以上にむごいことになっているらしい。

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