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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
アニュラス王国中立戦争

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ハーティの買い物先で。ハーティの一日。

ーハーティ視点ー


呉服屋で買い物をして、王との謁見時の服装は決まりました!


その後は数着ほど新しい服を買ってその場を後にしました。


うーんあとは何をしましょうかね、貴重な休みですからね。


やれることはやりたいです。


あ、そういえば槍の刃こぼれが目立ってきたんでした。


武器のメンテナンスは命取りですからね。


決めました、次は槍のメンテナンスをしましょう。


幸い、しばらくは武器を持たずとも安全なのが確定してますし安心して武器を預けられますね。


槍のメンテナンスは武器屋がいいでしょう。


私の槍は「菊ノ舞」と「蒼碧槍」。


蒼碧槍は兄から譲り受けた槍として、両方とも貴重な金属を使った品です。


雑に預けて悲惨なことになっては困ります。


と、なると研ぎ師は経験豊富な方がいいですね⋯アニュラスにそんな人いましたっけ?


ひとまず、武器屋で聞いてみましょうか。


武器屋の前に立ち、ドアを3回ほどノックし、入店する。


別にノックの必要はなかった気はしますが、気休め程度ということで。


「おう、いらっしゃい」


「あの、武器のメンテナンスしたいんですが」


「ふむ。材質は?」


「峯打鉄です」


「ほう⋯そりゃ貴重なもんだな」


「頼まれてくれる⋯でしょうか?」


「ちょっとまってな」


武器屋の店員さんは奥の方に消えていった後、5分ほど経ってから奥から出てきました。


隣に、少し歳のいったおじいさんを連れて、戻ってきました。


「こいつぁ、うちのじいさんでな。最高金属の「フルメタル」までなら打てる」


「フルメタルも⋯!?ぜ、是非私の槍をメンテナンスして欲しいです!」


「だってよ、じいさん」


おじいさんは少し沈黙した後、私の方を指さして、そして言いました。


「悪いが嬢ちゃん。タダで、とは行かないな」


「お金ならたくさん!」


「そうじゃねぇなあ」


「そ、そうなんですか?」


「ひとつ、頼まれごとされてくれねぇか?」


「ふむ、頼み事⋯ですか」


おじいさんの依頼は比較的簡単に出来そうなもので、魔物の退治でした。


なのですが⋯対象は中級魔物。


そして、今回は菊ノ舞と蒼碧槍は持っていけません。


なので、武器屋である程度戦える槍を二振りほど借りて討伐に行くことになりました。


目的は中級魔物の「メカクレコウモリ」が落とす貴重なアイテム、昼のトバリの入手。


これは貴重なもので、メカクレコウモリの中でもボス個体と呼ばれるものだけが持つものです。


うーん、さすがにそうなると1人で、という訳には行きませんか⋯


「うちのバカ孫連れていきな」


「え、じいさん俺も!?」


「なぁに、店番ならわしに任せとけ!」


「しゃあねぇなぁ⋯俺はな、中級魔物の上位までなら倒せる。嬢ちゃんは?」


「私は上級中位までなら単独で」


「そりゃあ助かるね。メカクレコウモリのレアアイテムはなにせ数を倒さないけんからね」


「そうなればすぐにでも行くべきですね。暫く戦闘してないのでそろそろ身体が鈍るところでした」


さて、私は今、武器屋のおじいさんに槍をメンテナンスしてもらう代わりにメカクレコウモリのレアアイテムを納品しないといけない。


ということで、アニュラス近隣のメカクレコウモリの大群が生息しているという洞窟に来ています。


パーティは武器屋のお兄さんと私。


メカクレコウモリ自体は中級と言ってもそこまで強くない魔物なので、二人で問題ないでしょう。


久しぶりに動くので、数体は準備運動に仕留めることにしますか⋯


「嬢ちゃん、俺は弓で援護しつつ、エモノが現れたら近接戦に移行する!露払い兼雑魚狩りの前衛任せたぞ!」


「依頼された身です!怪我されたら申し訳のなさで土下座が止まりませんから!任されました!」


メカクレコウモリは攻撃を加えると群れで襲ってくる習性がありますが、ボス個体に関しては雑魚が軒並み倒されないと顔を現しません。


なので、雑魚狩りしつつ、メカクレコウモリの一般ドロップ品でも集めて金銭に変えてしまいましょう。


私は二本の槍で次々と雑魚狩りを初め、取り逃がしは逐一武器屋のお兄さんに狩ってもらう⋯


というのを30数匹ほど繰り返したところで、やつが現れました。


「嬢ちゃん!エモノ来たぞ!」


ボス個体は雑魚個体と違って攻撃的でそこそこ耐久力もある上にすばしっこいので、近接戦は避けるのがセオリーです。


まあそれも剣を使っている場合、なのですが。


武器屋のお兄さんが矢の在庫が切れるまで射た後、近接戦に移行したのを見てから、私は狙いをすませるのに集中し始めました。


「時間稼いでください!一撃で仕留めます!」


「こういう時槍兵が居ると便利なんだよなぁ!」


お兄さんはかなりヘイトを買ってくれました。


メカクレコウモリはまんまと私の存在を忘れ、戯れています。


メカクレコウモリの動きが疲れてる鈍ってくるまで、意識を研ぎ澄ますーー


「そこぉ!」


一撃で狙いを定め正確に槍を投擲し、見事に弱点である眉間に命中。


彼らは頭が大きくできているので、眉間を狙うのが安牌ですからね。


槍の投擲は精度が高く、一撃で葬ることに成功しました。


そして、眉間を狙わねばいけない理由がひとつありーー


「お、羽根は傷ついてねぇな。嬢ちゃんの投擲すげぇ精度だな」


「いえいえ、それほどでも」


羽根。


そう、ボス個体の羽根こそがレアアイテム。


なので、なるべく羽根を傷つけては行けない、ということで生み出されたのが眉間の狙い撃ち。


メカクレコウモリ自体は何度も狩っているので、動きが読みやすくて助かりました。


さて、終わりましたしここからは素材の剥ぎ取りです。


メカクレコウモリのボスからは羽根を、雑魚達からは持ち帰れるものを持っていきます。


こういう時、力のある男の人が近くにいてよかったです。


とても早く進みました。


レアアイテムもしっかり手に入り、帰ったらおそらくちょうどメンテナンスも終わってると⋯いい事ずくめです。


帰還すると、おじいちゃんが待ってました。


トバリを渡すと、これじゃこれじゃとなにやら羽根からヤスリのようなものに慣れた手つきで変化させ、そしてそれを私の槍に使い始めました。


なるほど、貴重な金属はそれぞれ特殊な研磨方法があると聞いてましたが、メカクレコウモリの羽根がそれでしたか。


それならば、取ってこいと言われたのも納得です。


研磨をある程度終えると、メンテナンスは最終工程になりました。


研ぎきった綺麗な槍先に、なにやら水のようなものをかけ、そして一気にふきとる。


そんな工程を終えると、メンテナンスは終了じゃと槍が帰ってきました。


最後の工程で気になったので聞いてみることにしたのですがおじいちゃんに秘密じゃ、と返されてしまいました。


帰ってきた槍は二振りともかなり澄んだ槍先をしていて、心なしかメンテナンス前より振りやすさが向上している気がします。


いつもはサブラスのギルド内に研ぎ師が常駐していて、依頼してゆっくりしていたのでああいった研磨工程は初めて見ましたが、サブラスでのメンテナンス時より調子がいい気がします。


職人によって完成度は違いがあるとはいいますが、ここまで違うとは思いませんでした。


さて、そろそろ日が暮れるので、ご飯にしましょうか。


テオもお腹を空かせていそうですし、宿には簡易キッチンも設備としてあるので、今日は外食ではなく手料理を振る舞いましょうか。


料理するのも立派な休息だと、私は思います。


身体に気を使ったメニューを作り休まるようなメニューを作り、自分の身体にあったものを作ることができます。


その日のコンディション次第で手作りだと調整出来る上、外食より安く済むことも多いですからね。


今日は沢山働きましたしシチューとか暖かいもので筋肉を緩めて、休みやすくしましょうか。


その日は宿に帰宅して料理を作りテオに振る舞うと、美味しいと言ってもらいました。


作りがいがあったというものです。


またテオにその日なにがあったのかを聞き、その日は眠りにつきました。

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