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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
スベラル王国編

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依頼人の正体。溢れ出る本音。

今回更新分よりタイトルを忘却のテオより変更致しました。変更ごとタイトルは→機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで

となります。作品の内容等に変更は無いため、こちらのタイトルで今後は検索するようよろしくお願いいたします。

依頼の主の元へ僕たちは向かった。


怪しさ全開だしギルドの方もあっさり機密情報メモリーストーンにさせてくれるし、共謀してるようにしか思えない。というか確信犯だろコレ。


そして、依頼主は、なのだがーー


まあ、N、という名前から予想はつきやすかったがその可能性を何故か考慮していなかった。


今目の前に依頼主がいる。見慣れた顔だ。そう、僕たちが探していた男だ。


「⋯ニコラ、説明して?」


「あー、うん。俺の目的のためにギルドの機密情報が必要なんだよ」


「⋯目的?」


そう、ニコラである。


この男、姿をくらませていたわりにあっさりやってきた。


それも、ギルドの機密情報を欲しい、ということを。


なにかしたいのか分からないこの男に何かを求めるのは間違っているが。


「目的とはなんですか」


「あー、うん。秘密」


この男、すっとぼけるつもりである。


だが、目的が分からない男に渡せない。


だから意地でも聞き出すというか、ギルドはあっさり機密情報をニコラに渡すことを快諾していた。


つまり、知っているということか?うーむ、分からない。


何故わざわざ直接ギルドではなく僕たちに頼んだのか。


「試してるだけ!お前を試してるだけだから!」


「ほんとに⋯?」


「テオ、この男胡散臭いにおいがします」


流石のハーティも警戒モードだった。


お試しの依頼、というのは多分本当だ。


だからギルドもあっさり情報を漏洩させることを快諾したし、ニコラだからいいだろうとなったのだろう。


お試しにしてはちょっと手が込んで⋯いや、辞めておこう。


「なあニコラ」


「はい」


「遠回し過ぎない?」


「あー、うん。ごめん」


ニコラは少し恥ずかしそうにいう。


なんか、ギルドに顔出しにくいらしい。


というのも、前回はやむを得ない理由があったので顔を出せたが、基本的には顔出すのが恥ずかしいらしい。


ギルドを辞めた身でギルドを訪れる、というのが事実だろう。


「それで、ギルドに渡された機密情報、なんて事ないものなのだけど?」


「へへ、そうか」


ギルドに持たされた記憶はほんとにどうでもいい情報。魔物の日間の討伐数だ。


そんな物がなぜ必要なのかはわからない。だが、ニコラはそれが必要だと言った。


何故?だが教えてくれない。秘密まみれだ。


この男は秘密でできている。


何から何まで黙秘権。


信頼されていない、ということだろう。


僕はニコラを信用しているが、彼は僕を信用していないしそういうことだろう。


「魔物の討伐数なんてしって何するんですか?」


「必要なんだよ、討伐数が」


「何故?」


「秘密」


やはり、はぐらかされる。目的ってなんだろう⋯討伐数が必要な目的?彼は牧畜の仕事でも始めるのか?


乳牛の数でも知りたいのか?


わからない。


どれがどうしてってのもあるが⋯


行動に一貫性がない、と言うべきか。フラフラしてる男がとてもじゃないが必要な情報とは思えない。


やはり、スパイなのだろうか⋯?


「ニコラ⋯スパイなの?」


「いや」


思ったより口が軽くなってしまった。


そんなの聞いても答えるはずがないのに、ポロッと出てしまった。


この男が怪しいからというのもあるが、やはり疑うべきは的な意味で聞いてしまった。


疑うべきは罰せよという言葉とあるが。ニコラは教えてくれない。


この情報を知って何をするかを。


そこまで秘密にしたいものなのか?


討伐数を知ってやることが?あまりにも謎が深まる。


目的も分からない男⋯何をしでかすか分からない男⋯信用がない訳では無い。


だが疑う要素は沢山ある。


そんな男の怪しい依頼。


信じろという方が無理があるだろうよ。


よくいえば胡散臭い。


なんで信用してくれないの?と言われても怪しいから。


で済んでしまうほどの胡散臭さ。


逆にどこまでやったらそうなるのかを知りたいくらいの怪しさなのだが、彼は答えない。


その癖早く早くとかいう顔をしているのがムカつく。


こちらは状況の整理をしながら渡していいか精査しているのに。


そこまで見透かしているかのような行動。あまりにも道化師すぎる。


「あの、教えてくれても良くないですか?」


「あー、うん。そんなに?」


「流石にギルドぐるみって怪しすぎるし」


「まあそりゃそうか」


この反応は⋯!


と、思ったのだがやはり秘密と言われた。


いい加減イライラしてくるので脅してみることに。


「記憶読みますよ?」


「悪い悪い!ちゃんと教えるから!」


流石に折れた。


ニコラはじゃあ改めて説明する、と言ってこれまでの怪しい態度を詫びた。


そりゃもう怪しさ全開だったことを詫びた。


はぐらかしまくってた理由は一つ。


他国に頼まれたことだから。


とのことでここで言う他国については教えてくれなかったが、どうやらその国で魔物の数が異常に減っており、食料確保が少しややこしい事になっているらしい。


旅人の放浪者であるニコラにたまたま討伐数確認の依頼が流れてきた、という流れらしい。


国の秘密情報に密接する所なら仕方ないか⋯とはならない。


記憶を渡す以上、僕たちの目的を考えた以上、少しでも情報は欲しい。


取引までとは行かないが、ニコラの情報も喉から手が出るほど欲しいものだ。


他国というのであれば尚更か。


まあ、どれだけ説得しても教えてくれなかったが。


ちなみにギルドがあっさり機密情報を教えたのはニコラが事前に説明していたから。


わざわざ僕に頼んだのは力を使う機会をニコラが増やした方がいいと考えたから。


とのことであやしいけどなぁ!


ニコラは秘密まみれなのは改めてわかった。どこまでが信用していい情報がわかりかねる。


あと単純に秘密まみれで私事情通です。


って顔が気にいらない。


単純に気に入らない。無理やりにでも記憶覗いてやろうかな⋯


なんて思ってるとニコラから推進派の息はかかってないことを教えてもらった。


そして、ニコラ自身もスパイではないこと。


そこに関してはちょっと怪しい部分もあるが、あくまでも僕の力の覚醒を促すため。


そして他国で討伐数と魔物の数が合わないため、魔物狩りの可能性を考慮して依頼されたこと。


全部教えてくれた。はぐらかしまくったことについては単純に僕をからかいたかったらしい。


いやムカつくよなんだこいつ。


とまあ⋯そろそろ本題に入ろう。ギルドの討伐数は国で管理しているもの。


本来であれば外に出ない情報だ。


仮に国民にそれが出てしまうと、よからぬ考えの奴が魔物がリを行ってしまう危険と天秤に掛けているかららしい。


そして、それが起きてしまったからニコラは依頼で各国の討伐数を確認し、どこが魔物狩りをしているかを報告する。


依頼料は高い。


いやこれが本音だろ。


どう考えても依頼料高いから引き受けた、秘密は守るぞが本音だろ。


最初からそう言えばいいものを⋯わざわざ回りくどい方法ばかり取るのはからかっているのだろうか。


ありえるな、ニコラだし。


付き合いはまだ浅いが、記憶を読むことでその人がどんな人かはわかる。


ニコラには放浪時期の記憶を見せて貰っているから、ある程度はどんな人間からわかる。


彼はひょうきん者だ。


道化師で僕以外にもこいつのからかいの被害にあった人はいる。そんな記憶を見たのを思い出した。


「ニコラって行動原理がよく分かりません」


「俺の行動原理?自由のためさ」


そういいながらメモリーストーンを渡し、ニコラには中身を確認してもらう。


よし、問題ないというと、ニコラはその場を後にした。

ここまで読んでくれてありがとうございます。良ければ最初から読んでいただき、是非感想やブックマーク、レビューの方をよろしくお願いいたします。

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