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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
スベラル王国編

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再び大図書館へ

さて、思い立ったらすぐ行動ということで大図書館へやってきたのは言いものの、どれから調べるべきか。

調べる情報は沢山ある。


この力の事や世界のことだ。


少しでも情報を手に入れ行動しやすくする。そうすることが記憶屋の活動にも繋がる。


もっともここはこの世界で全ての情報が集まるとされている場所だしきっと、探せばどこかにあるはずだろう。


失われた知識こそあれど、それでもこの情報量だ。きっと何かしらはヒットする。


ハーティと手分けして、ひたすらに図書の背中を見ては中身を確認してそれを繰り返す。


たまに職員の所へ行き、詳しく載ってる本がないかを確認しては、それを調べる。


それを繰り返していくうちにーー


日が暮れた。


本の捜索はかなりの時間がかかり、未だにヒット数ゼロ。


まったく見当つかない状況にあった。そんなおり、大図書館に見知った顔が訪れる。


ニコラ⋯ではなく、エルメロスだ。


どうやらギルドで僕たちの事を聞き、大図書館に向かったことを聞きつけやってきたらしい。


僕たちを見つけたエルメロスは耳元で僕に耳打ちする。


「ここには恐らく目的のものは無い。付いてこい」


彼はこの国の暗部である。


当然国のことは熟知しているだろう。


そして国が密かに持っている情報も持っているだろう。


まさか、この図書館になにか秘密のギミックがあるのだろうか?


いやまさかそんなはずはない。


そんなことがあるならわざわざ耳打ちしてこないだろう。


僕とハーティはエルメロスの後をついていく。


やってきたのは大扉の前。


そこで、エルメロスが何やら詠唱をする。


おかしいな、この世界では魔法は失われていたはず。では彼の詠唱は魔法?


いや、多分違う。


「この扉はサブラス初期からあるものでな。当時の人間が特殊な方法で詠唱を唱えなければ開かないようにしたんだ。その意味、わかるだろ?」


つまり、国の秘匿したい情報の集まる場所。


ということだろう。


それは要するに、国の人間にバレてはまずいものが集まる場所。所謂この国にとっての地雷だ。



地雷は国のもの以外に踏ませた瞬間何があるか分からないだろう。


だからこうして秘匿する。


それだけやばい代物がここにあることになる。


「こ、こんな場所が⋯」


「恐らくだが目的の情報はこの中にあるかもしれないな」


エルメロスは僕たちの目的のものが大図書館内の一般書類には無いことを察した上で、わざわざ僕たちを追いかけてきてここへ案内するためにここに来たと言う。


この男、仕事が出来すぎる。


エルメロスも中に何があるか知らないらしいが、僕が利用したい旨を国王に相談したらここへ入るための詠唱と一緒に中に何があるかも聞いたと言う。


「図書内には伝承として伝わってる情報もここの内部には事実として記録があるらしい。


おそらく、君の力は特殊すぎて一般図書には情報がどれだけ調べてもないだろう。だからこうしてここへ案内した」


エルメロスも情報の捜索は手伝ってくれると言う。


3人総出でこの力の詳細をここで調べるのだ。


秘匿室の中はびっしりと詰まった資料が沢山だった。


その資料一つ一つにどういった情報が書かれているか詳細に書かれており、失われた魔法の詳細やサブラス建国時の細かい情報など。


確かに国が秘匿してでも守りたいような情報が沢山詰まっていた。


だが、パッと見そこにも記憶を見る力に関する記載はない。


エルメロスはさらに奥に案内してくれた。


特殊情報秘匿書類。


そう書かれた資料だ。


それは、サブラス王家が代々大切に保管してる、世界の真実についての情報が書かれていると言う。


その資料には一般には伝承として伝わっている情報も記載があると。


軽く読み漁ってみる。そしてーー見つけた。


【異世界よりの救世主】という資料だ。


中を読む。


ーサブラス建国記・異世界よりの救世主についてー


ヒドニス=サブラスは武力を持った。


絶対的な武力である。力は正義。そう信じて止まなかった。


だが、ある男と出会った。


非力な彼。【スグマ=ハジメ】と言うらしい。彼は、異世界より来たと言う。


最初は信じられなかった。


そんなことが有り得るはずが無いと。だが、彼は特殊な力を持っていた。


それは記憶を見る力だ。そして、記憶を譲渡する力だ。


記憶を読み、そしてその見た記憶を他の人に譲渡する力。


にわかには信じ難い。


だが、俺も彼の能力の一端を体験した。


確かに、俺の周りの大臣達の記憶を読み取れた。


そして、大臣たちの企みも彼の力を通じて知ることになった。


俺は、大臣たちを処刑した。


彼らは俺を王にした後、傀儡として利用する気だったらしい。


そんなことは許さない。そんなことは俺の政治ではないからだ。


この国は武力の象徴の国にする。それが俺の当面の目標なのだから。


その後、俺はスグマと力を合わせてその力を奮った。


時にスグマの力で人を手助けしながら、信頼を得てきた。


そして、気がついたら俺はこの世界でもっとも力のあるものとして君臨していた。


後ろには、俺を信じてついてきたもの達がいる。こいつらが安全に暮らしていける場所が必要だろう。


そして、そんな時スグマの力に変化があった。彼は人以外の記憶も見れるようになったのだ。


土地の記憶でありこの世界そものもの記憶だ。


かれこれ10数年。


スグマと俺もだいぶ長い仲になった。


スグマの変化したら力により土地の記憶を旅の途中で沢山見た。


そして、安全な場所を探し求めて旅をした。


俺に着いてきたもの達は安全だと思った場所に一時的にキャンプを設置し、待たせている。


俺はスグマと共に安全な土地を探し求めた。


そして見つけたんだ。


安全な土地を。


スグマの土地の記憶を見る力は凄い。


これまでその土地で何があったかを全て見ることが出来る。


そして、それは俺にも譲渡可能で、俺も見たし確かにこの力は凄い。


この力があれば俺は負けないだろう。


安全な土地に俺は国を建てることにした。俺の名前から【サブラス】とこの国に名付けることにした。


安全な場所に留置させていたもの達を呼び寄せ、国としての体を成すため沢山のものを作った。


国の建国を聞きつけたもの達が俺の命を狙ってくる。尽く返り討ちにしたが、この世界にはまだまとまった国というものがない。


もっとも、国という物自体スグマの知識から下手ものだ。集団が力を合わせ暮らす場所。らしい。


スグマが攫われた。


国の方はどんどん開国が進み、街ができた。城ができた。


そんな折だった。スグマが何者かに攫われた。


俺は激怒する感情に身を任せそうになったが、大臣達に止められた。


スグマの死体が発見された。殺したやつらを見つけて報復する。


あいつらはマズイ。


遥かに優秀な技術を持ち、様々な知らない道具を駆使している。


どうやら無理やりスグマの記憶から異世界の知識を取り入れたらしい。


あいつらのもつ不思議な道具によって俺の兵達は蹂躙された。負けたのだ。負け戦だ。


撤退した。傷を癒すため、サブラスは暫く閉鎖的な国にしよう。


スグマの命を奪った連中は【スーベルニカ】と名乗り国を作った。俺たちの知らないものばかりの国だ。



と、そこで建国記は止まった。


「⋯これ、ほんとだとしたら⋯」


世界の記憶へのアクセス。


俺の他に異世界から呼ばれた、それもこの世界の国ができるより前に呼ばれた男が、それを成し遂げていた。


ならば、同じ力を持つ俺も出来る、ということだろう。


「⋯テオ、お前、異世界から?」


ああ、これを見たら流石に隠せないか。


エルメロスは賢い。言い逃れなど出来ないだろう。

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