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「死神と博打」

作者: 結晶蜘蛛


 あたいは博徒をやっているものだ。

 これでも結構、名は知れ渡っている。

 斬った張ったの修羅場だってくぐったことは一度じゃァない。

 腰に佩いた両刀でそれらを切り抜けてきたさ。

 だが、病にかかっちまって倒れちまった。

 酒を飲みすぎたのが悪いのか、それとも、前回で斬られた傷の予後がわるかったのか……。

 組の面子がかかった一世一代の勝負が近々あるというのに、体が動かないのはふがいない限りだァ……!

 そうこう意識が朦朧としてるうちに、あたいの前に死神が現れたぁ。

 最初は驚いたが、なにせあたいも修羅場をくぐってきた身。たかが死神ぐらいで芋ひくわけにゃいかねぇ。

 もうお迎えだっていうんなら最後にわがままぐらい通させたもわにゃ名が廃るってもんだ。

 熱く語ったところ、死神との勝負に勝てば3か月だけ生かしてくれることになった。

 あたいは得意の丁半勝負をしかけ、見事に勝った。

 ところが話はそれだけで終わりは迎えなかった。

 なんと死神のやつぁ、勝負に負けたのが悔しかったのか、もう一勝負と言ってきた。

 同じ条件で勝負をすると、次もあたいが勝利した。

 死神がまた一勝負といってくる。

 あたいは「しめた」とおもったね。こりゃあ、負けたやつがカモにされる流れだ。

 おかげで、10年は生きられるようになっちまった

 死神はどうなったかだって?

 いまもお得意様の一人さぁ。

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