表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/77

第十三章68 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】16/【代用事象】17

 【黒髪のレリア】と【緑髪のマリア】が【謎】の勢力として使う力、【代用事象】として、【太陽系】から約123光年離れた位置にある所で行われている3つ巴の最終戦争を喧嘩の結果(往復ビンタという結果)とする事とした。

 それではその【最終戦争】を少し覗いてみよう。


「・・・敵は2つ居るんだぞ。

 どちらか一方とだけ相手なんか出来るか」

 一人の男がそう、告げる。

 その男の名前は、【ミカルエ】と言う。

 彼は、【神機】/【サマオカミ】のパイロットである。

 彼が撃墜した【魔機】は37機、【仏機】は43機である。

 いわゆる【エースパイロット】と言うやつである。

 【神機】は、【神】の【奇跡】を動力としている【機体】である。

 【神】への【信仰心】の高さが、【神機】の性能、基本スペックを上げるとされているが、生憎、彼は、【魔機】の軍に所属する男性と【仏機】の軍に所属する女性の間に産まれた混血児であった。

 どちらからも迫害され、結局、彼はそのどちらでもない【神機】の軍に所属する事になった。

 彼は、【魔機】の軍からも【仏機】の軍からも【裏切り者】として憎まれている。

 また、【神機】の軍からもその才能を疎まれている。

 彼にとっては安住の地はこの3軍の何処にも無く、精神的に孤立していた。

 だが、そんな彼にも唯一心を許す存在が居る。

 【神機】の軍に所属する少女、【聖女】/【ユリーカ】である。

 【ユリーカ】は、【神機】の軍の【信仰】を高めるための【象徴】の一人であり、【恋愛】は御法度である。

 彼女は【地球】で言えば、【シスター】などの様に、【神】との【結婚】を宿命づけられている。

 それは【神】のために生き、【神】のために死ぬと言う事も意味していて、人生において自由は一切ない。

 だが、それでも【ユリーカ】は、【ミカルエ】に優しくしてくれた。

 【信者】の多くが、

「行けません、姫様(【ユリーカ】の事)、

 穢れが移ります。

 この者は【魔】と【仏】の混血児。

 どんな病気がうつるか知れたものではありません。

 離れてください」

 などと蔑んだが、【ユリーカ】は、

「救いを求める者に、【神】も【仏】も【魔】も関係ありませんよ。

 迷える子羊よ、祈りなさい。

 さすれば、救いの手は貴方にも平等に訪れるでしょう」

 と言ってくれた。

 迫害を受け続けてきた彼にとって、それは救いの一言だったのだ。

 それから彼は彼女のために命を使う事を決意した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ