第十三章65 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】13/【代用事象】14
さきほどまでやっていた【声遊】は【謎】の勢力で生まれたばかりの幼子が遊ぶ【遊戯】に過ぎない。
【緑髪のアリア】は、【青髪のユリア】が【赤髪のミリア】に対してそうした様に、【代用事象】の力を示して、【謎】の力とはどういうものかを説明する事を本来の目的とする。
【緑髪のマリア】は、
『じゃあ、本番と行きましょうか。
改めて、【代用事象】の力を説明させてもらうわ。
【代用事象】とは、自分の得意な物事に置き換えて事を為す力。
・・・そう思って貰えれば結構よ。
例えば、【ゲーム】をクリアすると言う目的があったとする。
何でも良いわ。
分かり易く【RPG】にでもしましょうか?
【RPG】をクリアするには、【主人公】のレベルを【マックス】にしても【ラスボス】を倒すのはかなり難しいとするわね。
でも、この【RPG】は他の作品の【キャラクター】を【主要メンバー】として使えると言う設定を組み込むの。
そうする事によって、本来ではほとんど倒しにくい、いわゆる【無理ゲー】と言われる【ラスボス】に対抗出来る【チート能力】を持っている【他の作品】の【キャラクター】を借りてくる事によって、ほとんど倒せない【ラスボス】も容易に倒すことが可能となる。
そう言う力でもあるわ。
簡単に表現すれば、【自分】に有利な状況を【他】から持ってくる。
そう言えば理解して貰えるかしら?』
と言った。
【黒髪のレリア】は、
『ルールなどを改変すると言うことですか?』
と聞いた。
『まぁ、当たらずとも遠からずって奴ね。
論より証拠。
まずは体験してもらうわ。
バトルとしての結果を【代用】したいのよね?
だったら、別のことをして、その勝利者が【バトル】にも勝ったと言う結果を貰う。
そう言う使い方をしましょうか。
何を【代用】したい?
希望があれば聞くけど?』
『半信半疑ですので、特にありませんわ。
出来れば分かり易いものを希望しますわ』
『了解。
では、そう言うチョイスをしましょうか』
と言う話になったのだった。




