第十三章64 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】12/声遊7
改めて、【声遊】の【人形】を6体、出現させて、今度は、【緑髪のマリア】が先行で仕切り直しをする事になった。
【緑髪のマリア】は、
『みんな、円陣を組め。
一緒にこの災害に立ち向かおう』
と言った。
この言葉により、後に参加する【黒髪のレリア】は、強制的に何らかの【困難】を【緑髪のマリア】と共に、立ち向かう【ごっこ遊び】と言う事になる。
強引に、他の【人形】にこの輪を見出す様なことを発言させれば、その【人形】は輪から浮くことになり、孤立する。
悪役になること無く、【ごっこ遊び】を進めるには嫌でも【緑初のマリア】と協力体制を取るしかない。
そこで、
『食料を確認しよう。
人数分はあるかな?』
と発言した。
どうやら、悪戯に反発するのでは無く、様子を見ると言うことにした様だ。
その後も、
『寝床を確保しよう。各自、雨に備えて屋根のある秘密基地を建てよう』
『釣りをしよう』
『果物を見つけた』
『サバイバルナイフの使い方を教えて欲しい』
『これ食べられるかな?』
『脱出のための船を造ろう』
『みんなで身体を寄せ合って温め合おう』
『もうすぐ助けが来る』
『助けが来たぞ』
と言う感じで、会話劇が進み、【災害】から6体の【人形】が助かったと言う結末で終了した。
そして、【緑髪のマリア】は、
『こうすれば、仲良く【ゴール】出来たでしょ?
【声遊】はこうやって遊ぶのよ』
と言った。
【黒髪のレリア】は、
『おもしろくありません。
もう1つの【代用事象】とやらにしてもらえますか?
そちらはバトルの代用が出来るのでしょう?』
と不機嫌をあらわにした。
何だか言いくるめられている様でおもしろく無かったのだ。
【緑髪のマリア】は、
『良いわよ。
じゃあ、リクエストに応えましょうか』
と不敵に笑ったのだった。




