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第十三章58 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】6/声遊1

 【緑髪のマリア】は、【黒髪のレリア】に【代用事象】を見せる前に、【声遊】と言う【ごっこ遊び】をしないかと持ちかけた。

 【声遊】とは如何なる遊戯か?

 それは【人形】を使った娯楽である。

 人間の子供、特に少女は人形を使ってママゴトをして遊ぶ。

 【人形】に役を与え、家族を表現するあの遊びだ。

 子供の感覚が直に作用し、例えば父親が浮気をしていたのを子供に見られていた時には、ママゴトに父親の浮気の出来事が反映されたりして、母親に見つかり、そこから浮気が発覚したと言う家族も居るだろう。

 そう言った遊びをするのだが、【謎】の勢力での遊びでは、【人形】の【声】を担当し、【アドリブ】で台詞を言うのだ。

 すると、【人形】は【謎】の勢力の【声】に反応して、その言葉を表現する様に動くと言うものになる。

 分かり易い例を挙げると、

 【謎の存在A】と【謎の存在B】が【声遊】で遊んだと仮定して、人形を1体ずつ担当するとする。

 【謎の存在A】が、

『お前なんか嫌いだ~、殴ってやる』

 と言ったら、【謎の存在A】が担当している【人形】が【謎の存在B】が担当している【人形】に殴りかかるのだ。

 同じように、【謎の存在B】が、

『愛しているわ。キスしてあげる』

 と言えば、【謎の存在B】が担当している【人形】が【謎の存在A】が担当している【人形】にキスをする動作をする。

 もちろん好戦的な態度に対して愛情表現で返すと多くの場合違和感があるので、展開に辻褄を持たせるためにやっている者達で協力してドラマを作っていくと言う姿勢が必要となる。

 この様に、発した言葉に対して、【人形】が反応するので、【謎】の勢力の生まれたばかりの【子供達】は楽しい遊びとして認識しているのである。

 もちろん、この遊びは1対1でのお人形さんごっこではない。

 もっと多くの【人形】を使ったアドリブドラマを作る所がこの娯楽の醍醐味と言えるのだ。

 そう言う意味では、子供だけでなく、成長した【謎】も十分に楽しめる娯楽といえるのだ。

 ちなみに、1名の【謎】が複数の【人形】を操る場合は、その役をさせたい【人形】を指さして、台詞を言えば良い。

 これならば、やりたい役の【人形】を指させば複数の【人形】を同時に操る事も可能となる。

 【人形】自体に指を指して【台詞】を言えば反応する力が宿っているので、例え普通の人間であってもこの遊びは出来るのである。

 【緑髪のマリア】はこれをやってうち解けようと言っているのだった。

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