第十三章57 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】5/少し話をしない?3
【緑髪のマリア】は、困惑していた。
【黒髪のレリア】がこんなに聞き分けがないとは思っていなかったからだ。
【赤髪のミリア】より、御しやすいと思っていたが、やはり、双子の姉妹である。
反発するのは姉妹でよく似ていると言えるのだった。
【緑髪のマリア】は、
『はぁ・・・解ったわ。
貴女も聞き分けがないって理解した。
たぶん、あっち(【赤髪のミリア】と【青髪のユリア】の方)でもやっていると思うけど、貴女にも私にあって貴女に無い力を見せるわ。
【謎】とはどういう力を持つ者?なのか?
それを証明するために、あっちでは、【代用事象】と言う力を説明して実感してもらうはず。
【代用事象】とは、現実とは別の事柄で代用して、同じ結果をもたらすと言う力の事を指すわ。
例えば、勉強をしなさいと言われた時、貴女が【数学】が苦手だったと仮定する。
でも、勉強をすれば良いのだから、他の教科、例えば【外国語】を勉強すれば、同じ、【勉強】と言うくくりで結果がやった事になるわ。
何の勉強をしようと勉強は勉強だからね。
他にもスポーツだろうとアートだろうと、趣味だろうと苦手なものを得意なものをやって補う。
そう言う力の事よ。
だからその力を見せてあげるつもりで来たんだけど、貴女は思ったよりも頑固そうだから、もう1つ、見せてあげるわ。
【謎】の【勢力】の【娯楽】をね。
名称は、【声遊】。
お人形さんをつかった【ごっこ遊び】よ。
童心に返って・・・と言いたいところだけど、今の貴女は子供の頃が無いのよね?
なら、通らなかった道として経験してみるのもありだと思うけど?』
と言った。
『ごっこ遊び?。
子供の遊戯ではないのですか?』
『その通り。
子供の遊戯よ。
だからといってバカにしたものでも無いと思うわよ。
ちゃんと現実のものとして動くのだから』
と言う話になったのだった。




