第十三章56 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】4/少し話をしない?2
【黒髪のレリア】に【緑髪のマリア】が話しかけてきた。
【緑髪のマリア】は、
『貴女達には、【謎】の勢力で働いてもらいたいと思っているのよ。
はっきり言うと、【覇王/オーバーロード】になってもたかが知れているの。
目指すならもっと上を目指してもらいたい。
そう言う話をしに来たわ』
と言った。
【黒髪のレリア】は、
『目指しているものに対して、それはくだらないと貴女は申しているのですよ。
それは余りにも失礼では無いのですか?』
と怒りをあらわにした。
言い方は丁寧だが、かなりカチンと来ている様子だ。
『【全知全能界アンサワルド】の悲劇と【総謎超想果ミステアルティ】と【虚他外逆裏アナザアブソ】の事・・・それを貴女も知るべきだと言っているの。
【全知全能界アンサワルド】の最後の後継者だった前世【ティシェルリア姫】の立場を捨てなさい。
【全知全能界アンサワルド】は全知全能でも何でもない。
才能ある者から強奪し、傲慢な振る舞いをしていた【世界】に過ぎない。
本来評価されるべきは、【全知全能界アンサワルド】ではない。
【総謎超想果ミステアルティ】であり、【虚他外逆裏アナザアブソ】なの。
私も、【ティシェルリア姫】の一部だった事を恥じた。
そして、【左心様】が【謎】の頂点に立たれると知り、【従軸体】として従ったのよ。
貴女達も加わりなさい』
と言う話になり、【青髪のユリア】が【赤髪のミリア】に話した内容とほぼ同様の【全知全能界アンサワルド】が出来るきっかけや滅びた経緯などを話して聞かせた。
【緑髪のマリア】は、
『解った?【全知全能界アンサワルド】は間違っているの。
正しくないの。
理解して貰えるかしら?』
と聞いた。
【黒髪のレリア】は、
『・・・その話が本当だったとして、それが何だと言うのです?
過ちは誰にでもあるものです。
そして、その過ちにより、【全知全能界アンサワルド】は滅んだ。
それだけの話です。
そこはちゃんと罰を受けています。
これ以上、何を求めると言うのです。
過剰な罰は単なる暴力ですよ。
貴女こそ、限度を知るべきでは?』
と言った。
【緑髪のマリア】は、
『私は【左腕】、貴女は【左脚】。
【従軸体】には【主軸体】を守る責務がある。
【左心様】は【右心様】、【身体】と共に、【謎】の【勢力】となった。
私達もそれに従うべきなのよ』
と言う。
【黒髪のレリア】は、
『なぜ、従うべきなのですか?
【主軸体】をささえると言うのであれば、【右脳様】、【左脳様】、【首/顔様】でも良いのではなくて?
このお三方が【覇王/オーバーロード】を目指しているのであれば、それに従ってわたくしも同じ物を目指してもかまわないのでは無いですか?』
『本体は、【左心様】であり、【右心様】なのよ』
『見解の相違です。
【本体のどなた】に従おうとわたくしの自由です』
と言う形で話は平行線をたどっていた。




