第十三章55 【覇王杯/オーバーロード・カップ/レリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】3/少し話をしない?1
【レリア・ニア・トゥルーヴェリティ】は、
『わたくしに何かご用ですか?』
と言った。
すると、
『ご用だから来たのよ。
用も無いのに暇つぶしで来るほど私も暇ではないわ』
と返ってきた。
【黒髪のレリア】は、
『【緑色の髪】・・・貴女は【マリア・ニア・トゥルーヴェリティ】さん・・・でしたよね?』
と尋ねた。
【緑髪のマリア】は、
『正解。覚えていて貰えて光栄だわ』
と言った。
『わたくしの元には【マリアさん】が来たと言う事は【姉】の元にも、【青い髪】の女性、【ユリア・ニア・トゥルーヴェリティ】さんが訪れている・・・と解釈してよろしいのでしょうか?』
『そう言う事ね。
飲み込みが早くて助かるわ。
正直、私の担当が貴女の方で良かったと思っているわ。
貴女のお姉さんの方は聞く耳持たないって感じのタイプだし』
『姉は自分の気持ちに素直なだけです。
わたくしはそれを悪いとは思っていません』
『そう・・・出来た妹さんね。
お姉さんを立てていると言う感じかしら?』
『別にそんなつもりはございませんわ。
わたくしも良いものは良い、悪いものは悪いと素直に感じるタイプなので。
それよりもご用件をおっしゃってくださいませんか?
わたくしは忙しいのです。
これから、【識者】と言う方に自分の作品のアピールをしなくてはならないので』
『それは必要ないわ。
お姉さんの方にも話が言っているはずだけど、貴女にも同じ話をするわ』
『どういう事でしょう?』
『【覇王/オーバーロード】になる必要は無いと言う事よ』
『聞き捨てなりませんね。
返答次第では・・・』
と言う話になったのだった。




