第十三章49 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ミリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】22/【代用事象】10
一方、【青髪のユリア】が担当する【森脇 知花】は千葉県から青森県を目指す事になる。
千葉と言っても【知花】の住んでいる町の最寄り駅は【内房線】の【長浦】と言う駅になる。
この辺りだと【ヒッチハイク】の【車】を探すのも一苦労である。
住んでいるアパートから駅に行くのも結構な時間がかかる。
歩きだと結構つらい所がある。
東京湾アクアラインを利用すると言う手もあるが、それだと、神奈川の方に行ってしまい、東北方面とは方向が違う。
まぁ、そっちからでも回り込む事は出来るが遠回りとなる。
それならば、東京の方を目指した方が無難と言えるだろう。
とりあえず、【電車代】を奢って貰って、袖ヶ浦市にある【長浦駅】から【蘇我駅】か【千葉駅】を経由して、東京方面を目指したいところだ。
東京に出れば、電車なり、車なりで【ヒッチハイク】の方法はいくらでも選べるが、千葉の間は主に電車をメインに東京に向かわないと何とも言えない。
【知花】の容姿は、某有名アイドルの元センターによく似ていると言われているが、本人は嬉しく思っていない。
それよりは趣味のアニメなどの【コスプレイヤー】にはまっていて、何人も【推し】が居るので、そっちに似ていたと言われた方が何倍も嬉しいと思っている。
声は【アニメ声】で、【推しキャラ】の声と似ているのが自慢らしい。
知りあった人に【誰々に声が似ていますよね?】とか、【何々に声、そっくりですよね?】と言われると、
「誰に似ていますか?」
と知らないふりをして、言われた人に、その【キャラクター】がどんな【存在】でどういう【キャラクター】か?と言うのを説明してもらうのが史上の喜びとしているらしい。
つまり、こういった特性が、【ヒッチハイク】に利用出来る。
【アニメファン】などに声を掛けて、
「すみません、大変申し分けにくいのですが、何々駅までの交通費、融通して貰えませんか?」
などと声を掛けて出してもらう事によって先に進んでいくと言うことになる。
東京まで進めば、やはり、【新幹線】などを利用して、【北上】する方が、目的地である【青森県】に近づけると言う事になる。
双方とも、持てる手段を、駆使して、目的地へ先に着いた方が、バトルでも勝利すると言う形になる。
と言う様に目的地までの工程を中継したい所だが、それをやってしまうとそれだけで、【赤髪のミリア】の中継が終わってしまうので、この辺りで締めくくらせてもらう。
結果は、タッチの差で、【青髪のユリア】が担当する【知花】が目的地に到着し、バトルは【青髪のユリア】が【赤髪のミリア】を倒した結果と結びついたのだった。
【青髪のユリア】は、
『どうかしら?実感出来たと思うけど?』
と声を掛けた。
【赤髪のミリア】は、
『くっ・・・認めないわよ、こんなんじゃ・・・』
と言った。
『なら、別バージョンでやってみる?
今度は何と【代用事象】する?
何でも良いわよ。
結果をヒモ付けられれば、ほぼ、何でも出来るわよ』
と言う【青髪のユリア】は不敵に微笑んでいた。




