第十三章42 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ミリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】15/【代用事象】3
【青髪のユリア】の【代用事象】に【赤髪のミリア】が付き合うことになり、両者のバトルを【地球】の【日本】で自分達の代わりの存在が【ヒッチハイク】をして目的地に先に着いた方が、バトルの勝負を勝った事になると言う事の証明をしてみせる事になった。
【青髪のユリア】は、【赤髪のミリア】に対して、
【緑髪のマリア】は、【黒髪のレリア】に対して、
【謎】の勢力の基本的アビリティーである【代用事象】を説明するためにやってきているので、【青髪のユリア】に反対する理由は無かった。
【赤髪のミリア】は、
『ちょっと待った。
更に条件をこっちで出させてもらうわ。
かまわないわよね?』
と言った。
【青髪のユリア】は、
『まだあるの?・・・まぁ、良いわ。
どうぞご自由に』
と答えた。
『ゴールとスタートの条件は私の方で決めさせてもらうわ』
『私の力なのに、どうやって決めるの?』
『簡単な話よ。
ジャパンには47の都道府県というものがあるらしいわ。
そこで、47都道府県に対して1人ずつ、美人だと思える女を指定しなさい。
私はその中で私とあんたのスタートとゴールの人間を1人ずつ選ぶ。
スタートとして選んだ女の住居がスタート地点。
ゴールとして選んだ女の住居がゴール地点。
現在、人間が使用可能な【端末】は、使用不可。
スタートとして選んだ女は所持金のみ使用可能。
ただし、飲み食いのみなのは言うまでもないわね。
後は、その女の色気だけを使ってゴールに指定した家を目指す。
身体を使うのはもちろん無しよ。
あくまでも好意だけを利用して目的地まで行く。
上手く行けば、近隣の都道府県だけど下手をすれば、端から端(北海道から沖縄)までって事にもなるわ。
これでどうかしら?
これならあんたが勝てるとは限らないわ』
『良いわ。
私としては勝てなくてもかまわないもの。
【謎】の力としての実感を知って欲しいから【代用事象】を使っているのよ。
勝ち負けは二の次よ。
バトルに負けたからと言ってそう簡単に私も貴女も死ぬ訳じゃないでしょ?
必要なのは貴女の理解。
それ以外はついでだわ』
『へぇ~、勝ち負けは関係ないんだ?
変わってるわね、あんた。
私だったら絶対に勝ちたいもの。
負けるなんて嫌よ』
『それは大いなる力を知らないから言える事よ。
それらを知ったらいちいち、細かい敗北の事なんか気にならなくなるもの』
『結局は上から目線か。
やっぱ、ムカツクわね』
『グダグダ言い合っても仕方ないわ。
とっとと始めましょう』
『望むところよ』
と言う話になったのだった。




