第十三章36 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ミリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】9/【ミリア】へのちょっかい6
【赤髪のミリア】と【青髪のユリア】の口論中の戦闘を全部追う事は出来ないが、後、2つだけ中継しよう。
次に中継するのは、
(【赤髪のミリア】の37作品)の【ハプニングを引き起こす花】を使う、メンバーの【ファンシア】/【元、【名も無き悪行団】の【最終兵器】/【ネームレス ゼロ】】対、(【青髪のユリア】の37作品)の【複数の意味を持つ歪曲儀】を使う、【ファンシア/パラレルワールドバージョン】/【元、【名も無き悪行団】の【最終兵器】/【ネームレス ゼロ】】の対決を追ってみよう。
【格闘ゲーム】などで表現するならば、異なる【武器】を持った【同キャラ対決】と言う事になる。
紛らわしいので、【赤髪のミリア】側を【オリジナル・ファンシア】、【青髪のユリア】側を【パラレル・ファンシア】と表現する。
【オリジナル・ファンシア】は、
『目覚めよ【ハプニングフラワー】』
と命じた。
【ハプニングフラワー】とは、【オリジナル・ファンシア】が勝手に付けた(【赤髪のミリア】の37作品)の【ハプニングを引き起こす花】である。
【ハプニングを引き起こす花】では言いづらいのでそう呼称したのだ。
【オリジナル・ファンシア】に呼ばれた【ハプニングフラワー】は、ウネウネと蔓を伸ばし、攻撃を開始する。
それに対して【パラレル・ファンシア】は、【複数の意味を持つ歪曲儀】を回転させる。
するとそれに合わせて【歪曲儀】も起動し、【ハプニングフラワー】に対抗する。
【ハプニングフラワー】と【歪曲儀】の特徴は、動く度に、【空間】が歪み、その歪みが引き金となって、現実ではあり得ないおかしな現象が起きると言う【アイテム】となる。 分かり易い例を挙げれば、
【坂道を逆に滑る】、
【何もない空間に見えない壁が出来る】、
【右を向いたら左を向いた景色が見える】、
【天地がひっくり返る】、
【殴ったら別の場所に当たった】、
【声が聞こえなくなる】、
【認識齟齬が起こる】、
などがある。
もっとわかりにくいのは、
【何が何だか判断出来なくなる】、
【見えているものと実物が異なる】、
など他にもあるが、そう言ったものを物理的に動かせる兵器となる。
そう言う力を持った【アイテム】を持った戦いなので、見た目にはちょっと滑稽に映ったりしているものもある。
あれは何をやっているのか?
踊っている?ふざけている?
と言った印象の戦いもあるが、断じておどけて見せている訳ではない。
そう言う戦いをしていた。




