第十三章34 【覇王杯/オーバーロード・カップ/ミリア・ニア・トゥルーヴェリティチーム】7/【ミリア】へのちょっかい4
【青髪のユリア】は、【赤髪のミリア】と同等の戦力をあっという間に揃えて見せた。
そして、
『これでやっと指しで話が出来るかしら?』
と言った。
【赤髪のミリア】は、
『なんか、ムカツクわね、あんた・・・』
と不機嫌をあらわにした。
【青髪のユリア】は、
『それは自己嫌悪ってやつよ。元は同じ存在なのだから・・・
それよりも、あなたに【謎】について少し解説させてもらっても良いかしら?
どうやら貴女達は前世の記憶がほとんどない見たいだし。
前世の記憶の事も含めて軽く説明したいと思っているんだけど。
何故、貴女が脇役か?
それについて教えて上げるわ』
と言った。
『余計なお世話って奴よ。
自分が脇役の話なんて聞きたくもないわ。
あんたはお似合いでしょうけど』
『私達と貴女方は【手足】よ。
私達が【手】、貴女達が【脚】に該当する存在。
もう1名、【身体】の【アメリア】と合わせて、私達は、【主軸体】を守る盾であり、攻める矛でもある。
そう言う存在なの。
【主軸体】とは、【右脳】、【左脳】、【顔/首】、【右心】、【左心】で構成されている。
【右脳様】と【左脳様】は、この世界に別々に転生し、【顔/首様】は、【左脳様】より生み出されている。
そして心臓部であり、【主軸体】の要である【右心様】と【左心様】は、前世である【全知全能界アンサワルド】の【プリンセス】と言う立場から【属性転換】を行われ、敵対していた【謎】の代名詞、【総謎超想果ミステアルティ】の【謎】の力を得て、【謎】そのものの【勢力】の【現世】においての【頂点】に君臨する事がほぼ決まったのよ。
【頂点】とは言っても、その上に【殿堂クラス】と言うものが存在する。
その【規格外】の【殿堂クラス】と交信が許され、下位ランカーを率いる権利を【左心様】は近いうちに得る事になる。
【右心様】、【左心様】のお決めになる事は、【全知全能界アンサワルド】の【プリンセス】の総意となる。
よって、【プリンセス】の盾である【身体】と矛である【手足】の5名は、その下につくと言うのが決定されたわ。
私達、【従軸体】のトップ、【身体】は、既にサポートに動いている。
そして、私は、貴女を、【マリア】は、【レリア】を【謎】の陣営に招集するために動いた。
だから、余計な手間を掛けさせないで素直に従ってくれないかしら?
【手足】のパワーバランスは、【脚】の方が確かに基本的パワーは上だけど、才能の方は私達【腕】の方が上なのよ。
私達は力押しで勝てる程甘くはないわ。
自分同士で争うのは馬鹿げている。
馬鹿な遊びをしていないで私達の元に来なさい。
これは命令よ』
『はい、そうですか?って聞くと思ってんの?
上から押さえつけられるのって私、嫌いなのよね』
『はぁ・・・何で、こんなに馬鹿なのかしら・・・
貴女も自分かと思うとため息が出るわ』
『私もあんたと同じだと思いたくないね。
その部分は気が合うな』
『やれやれだわ・・・』
と口論が鳴りやまない。




