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異世界召喚者は、超膨大な魔力をひた隠す。  作者: 鬼瓦
第1章 異世界召喚

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56. 討伐

 運悪く、2ヶ所に魔物が現れた状況に陥った3台の馬車!

 前方の魔物はアデル達が対処しているが、後方の魔物はまだ誰も気付いていない。

 

 新たな魔物の出現を知らせるとパニックになる可能性がある。

 穏便に討伐をしたいが見張り役がいなくなる状況を思案していた時に、オリバーからの声掛けに驚いた。

 一般人は無理でもオリバーは元Bランクの冒険者だ。

 彼の申し出を受けて、4人で討伐に行く事ができる。

「オリバーさん、脅威がなくなればすぐに戻って来ます。」

「期待せずに待っているぜ!まあ~兄ちゃんなら大丈夫そうだ!」

「何かあれば、戦わず皆さんと共に逃げて下さい!」

 オリバーにそう言うと、ゴブリン達に気付かれない様に移動を始めた。

「シノ聞こえるか!」

 俺は稔話で話す。

「はい!ご主人様!」

「シノはこの場所に残り、彼らを守ってくれ!」

「ご命令とあれば!」

「なるべく姿は見られない様に頼むよ。」

「人族化ではなく黒蜘蛛姿で対応致します。 ご主人様の護衛には召喚魔のダークナイトを、またご自身には身体強化魔法をご使用下さい。」

 シノが心配そうな声を出す。 

 そういえば召喚魔が増えていたな~ちょうどいい機会だ召喚してみよう!

 シノは馬車を止めてある近くの樹木をみつけて、枝に向かって蜘蛛の糸を吐き出し飛び移った。


 馬車の待機場所から離れ、討伐し易い広場の茂みに身を潜めてミエールがゴブリン達を誘導してくるのを待つ。

 姉のリナは水魔法に加えて土魔法を覚えた様で、威力は小さいが魔力消費が少なく回数が多く使えるストーンブラスト(石つぶて)で攻撃する。

 妹のユナはヒールの使用回数と回復量が増えた以外に、ホーリーライト(聖なる光)で目くらまし位には使えそうな魔法を覚えているので、危なくなった時に使う事にしてリナの隣で待機する。

 俺は剣を構えているが攻撃力は大した事は無い。

 シノに言われた通り身体強化魔法を唱え、防御力と攻撃力を上げた。 

 俺があまり出しゃばるのはやめておきたい。彼女達に危険が及ばない限りダークナイトを召喚するのはやめておこう。・・・(本当の事を言うとダークナイトの実力がわからない。)

 取り敢えず、分が悪そうになるまでは剣で頑張って見よう。

 

 ミエールがワザとゴブリン達の視界に入り、ここまでおびき寄せる手はずになっている。

 

 茂みの奥からミエールが凄い勢いで広場に飛び出して来た。

「ゴブリン達がこちらにやってきます。」

 ミエールはそう言いながら、近くの木の上に身を隠した。

 暫らくすると、同じ茂みから声をあらわにしながらゴブリン達が姿を見せた。

 広場の中央に集まったゴブリン達は、追ってきたミエールの姿を探している。

 ミエールが弓矢でゴブリンを狙らって矢を次々放つ。

「ギァ!! ギェ!!」

 矢が刺さったゴブリン達が悲鳴を上げながら地面に転がる。

 突然の攻撃に慌てふためきながら敵を探し始めるゴブリンを、茂みの中からストーンブラストの魔法で攻撃するリナ。

 思っていたより彼女達は落ち着いている。

 感心していると、おとり役の俺の姿を見つけたゴブリンが襲ってきた。

 こん棒を振り回しながら来るゴブリンと、後方で弓を構えるゴブリンの姿が目に入った。

 身体強化魔法を掛けているせいか、ゴブリンの攻撃を簡単にかわせる。

 攻撃力も上がっているので倒せれるかもしれないが、ここは防御に徹して彼女達に仕留めてもらうつもりだ。

 防戦一方の俺の姿を見て、彼女達が必死に俺に襲い掛かるゴブリン達を倒していく。

 一度では倒れないゴブリンも、矢と魔法を何回か食らうと地面に倒れる。

 ゴブリン達は俺の姿しか目に入らない様子で、どこから攻撃されているかわからないようだ! 

 しばらく攻防が続いたが、最後の一匹だけになった。

 鎧を身に付け剣を構えるゴブリンソードマン!こいつは結構強い!・・・はずだ・・・

 ソードマンの攻撃を受けたが、あまり大したことはない~身体強化魔法の威力は抜群だ!

 ただ彼女達の攻撃では、大きくダメージーを与えられない。

 仕方なく攻撃をしてみると、ソードマンは後ろに下がり膝をついた。

 彼女達も俺の側に来て、接近戦でソードマンを攻撃した。

 俺の一撃が効いていたのか、ほとんど抵抗もしないまま彼女達の連続攻撃で息絶えた。

「やったわ!ゴブリンを倒したわ!!」

 リナがユナの手を握って大喜びしている。

「コウさん!やりました。私達でゴブリンを討伐出来ました。」

 ミエールも興奮気味で喜んでいる。

「コウ兄ちゃん!腕に傷がついているわ!」

 大した傷ではないが、ユナが回復魔法で癒してくれた。

「コウさんが全ての攻撃を引き受けてくれたお陰です。」

 ミエールがお礼を述べると、リナとユナも微笑んでくれた。

「ミエール!悪いが他に魔物が居ないか確認を、リナとユナは俺と一緒に馬車まですぐに戻る。」


 **********

 ガルテノの案内でアデルの護衛メンバー男3人と、グレンを含めた冒険者達は魔物がいる場所に移動した。

 アデルは槍の使い手で、グレンと同じ孤児院で育った冒険者だ。

 仲間のニックは剣士、モーリスは弓使いでEランクに昇格したばかりのパーティーだ。

「なあ~グレン!さっきの男は何者なんだい?」

 アデルがコウの事を尋ねる。

「コウ殿は我らの師匠だ! 職業は【薬師】で同じ新人冒険者だが、次元が違う能力を持っている人の様だ。」

「次元が違う能力とは何だい?」

「職業は【薬師】だが、それ以外の能力を隠しているのでわからない。コウ殿には何か事情があると思われるが、詮索はするべきではないと考えている。」

「確かにそうだな~我々は命を掛けて金を稼いでいる冒険者だ!助け合いは必要だが、個人の情報には興味は無い~飯がたらふく食べれて酒が飲めれば上等だな~さらに女も居ればいう事なしだ!」

 アデルがグレン対して、コウの事に関してはこれ以上詮索しないことを承諾した。


 ガルテノが魔物と遭遇した場所まで来たことを報告してきた。

「全方向に注意しろ!この辺りに居るはずだ。」

 アデルが皆に指示を出す。

 ガルテノは自分の影に以前感じた事がある気配に気付いた。

「この気配は?」

 ガルテノが違和感に気がついたと同時に、アデル達が警戒している前方からホーンラビットの群れが一斉に襲い掛かって来た。

 前方にいたアデルは槍で、ニックは剣でホーンラビットと対峙する。

 左右に展開したグレンとガルテノも応戦する。

 後方のモーリスは弓を構えて待機していたが、何かに気付いた様で大きな声で皆に知らせた。

「ホワイトボアが現れたぞ!」

 ホーンラビットの攻撃をかわしながら、突進してくるホワイトボアに向かって槍を構えるアデル!

 なりふり構わず突進してくるホワイトボアに、矢を射るモーリス!

 矢が刺さると上体を上にのけぞり、その瞬間を狙ってアデルが槍で下から突き刺す。

 大きな悲鳴を上げてアデルを押しつぶす様に覆い被るように迫るホワイトボアを、真横から剣で切り裂くニック!

 連携の取れた3人の攻撃で、最初のホワイトボアはあっという間に討伐した。

 グレンもガルテノも、ホーンラビットを討伐しながらあっけに取られた。

「お前達すごいな~」

「さすがEランクです!」

 グレンとガルテノが、やっとホーンラビットの討伐を終えて絶賛する。

「もう一匹のホワイトボアが来るぞ!」

 前方を警戒していたモーリスが、弓を構えて再度皆に知らせる。

 ホーンラビットの角の攻撃で、全員がかすり傷を負っているが大したことはない。

 最後の一匹を目の前にして、全員で攻撃すれば大したことはないと・・・この時は誰もが思っていた。

 

 



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