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異世界召喚者は、超膨大な魔力をひた隠す。  作者: 鬼瓦
第1章 異世界召喚

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38/101

37. 実戦

祝・10000PV達成!


 午前中は、各村でのブラックモールの討伐をこなし、午後からはクエストボードの依頼を毎日こなし、指導最終日の5日目がやって来た。

 

「皆さんのレベルとスキルの確認をしました。確実にレベルが上がっています。」

 特にパーティーの要であるリナとユナは魔力が増えていた。

「今日は最終日という事で、イザベェル方面に近い草原にいきます。」

「今回の討伐はグレンさんがみんなに指示をだして下さい。」

 最終日の試験といった所かもしれないが、十分に出来ると判断している。

「最善を尽くす!」

 言葉数は少ないが、気合は入っている様子だ。

 試験として依頼を受けた内容は、Dランクの魔物で俺達も挑戦したホワイトボアの討伐。

 本来なら受ける事は出来ないが、条件付きでエリスから許可をもらった。

「コウさん!少し気になることがあるんですが?」

 ガルテノが不思議な表情で尋ねてきた。

「コウさんの後ろにいる綺麗な女性は、お仲間の人でFランク冒険者ですよね?」

「シノと言うんだ!何かあった時の為に同行しているが、手は出さないつもりだ。」

 エリスからの条件というのが、魔法剣士のシノが同行することである。

「気配が全く無く、隙がありませんね!どう見ても上級者ですよネ!」

「もう一つ気になるんですが、コウさんの影の中にいる魔物はなんですか?」

「エッ!」

 万が一に備えて、召喚術でシャドウウルフのロキを呼出し自分の影の中で待機させていたが、その存在に気付くとはさすが犬人族だ!

「ガルテノさんロキの存在が分かるの?」

「他の人達は知りませんが、私達は気付いていましたが~」

「さすがです!シノ以外の人には内緒にしているんですが、召喚魔のシャドウウルフです。」

「従魔ではなく、召喚魔ですか?・・・聞いた事がないです!」

「そうでしょうね!名前はロキといいますが、内緒にしてもらえますか?」

「どうして隠すのですか?」

 ミエールが不思議そうに尋ねる。

「薬師が魔物を使役しているとわかると、色んな問題が出て来るんです。」

「それに目立つ事は俺の本意ではありませんので・・・」

「わかりました・・・コウさんにも事情があるのですね!」

「内緒にしておく代わりに、後で紹介して下さいね!」

 ガルテノとミエールは、笑いながら承託してくれた。

 

 依頼があった場所に着き、グレンが皆に指示を出す。

 斥候にガルテノを指示し、前衛にグレン・後方のミエールのすぐ後側にリナとユナが待機する。

 シノにはリナとユナの側に、俺はグレンの近くで安全を確認している。

 全員が緊張している様子だが、今までの成果が出ているのであれば問題は無いはずだ!


 しばらくして前方の草むらが大きく揺れ始めた。

「ホーンラビットに遭遇しました!こちらに来ます!!」

 ガルテノが慌てて戻って来るのと同時にホーンラビットが草むらから飛んできた。

 グレンの前方で空に飛んだホーンラビットに、後方から矢が飛んで来て命中したまま落下した。

 さすがミエールだ!弓矢の命中率が向上している。

 続けてホーンラビットが突っ込んで来る!

 グレンとガルテノが前衛で防ぎながら退治する。

 ホーンラビットは小型で動きが早いので、グレンの斧では中々仕留められないが、ガルテノはさすがに動きが早く確実にナイフで攻撃して動きを封じている。

 傷ついたホーンラビットが後方に逃げるのをリナとユナが杖で仕留める。

 2人にはむやみに魔法は使わない様に進言している。

 動きの速いホーンラビットが前衛をすり抜けてミエールに襲い掛かってきた。

 弓矢を使う間もなく距離が詰められてミエールの足に角が刺さり、そのまま倒れてしまった。

 ミエールを刺したホーンラビットがそのままミエールの顔目掛けて飛びかかる。

「ミエール!矢を突き刺せ!」

 グレンの大きな声が響いた!

 グレンの言葉に、手に持っていた矢をそのままホーンラビットに突き刺した。

 

 ホーンラビットの襲撃が終わり、全員が一息いれる。

「お姉ちゃん私が治すね!」

 ミエールの足の怪我を妹のユナが魔法で治療する。

「ユナちゃん!有難う凄いわ~痛くないし傷も無くなっている!」

 ミエールの言葉にユナは嬉しそうにしている。

 ミエールの回復が終わると、大きな地響きがしてきた。

 グレンはすぐさま斧を構えて前方に立つ。

「リナ!魔法の準備を!」

 グレンの合図でリナは魔法を唱え始めた。

 グレンの後ろで、ガルテノとミエールは攻撃態勢で待ち構える。

 ユナは魔法を唱えてるリナの側で見つめている。


 大きな地響きがしたかと思ったらグレンの目の前に姿を現わした。

「ホワイトボアだ!・・・リナ魔法だ!」

 グレンの言葉が耳に入ると同時に、水魔法のウォーターボールをホワイトボア目掛けて放った。

 リナの魔法が当たり、ホワイトボアは体勢を崩してその場に倒れた。

 正面から放たれたウォーターボールで魔物の勢いを止めれらたが、直ぐ立ち上がりこちらを睨み付けている。

 リナの魔法は、魔物の勢いを止めただけで大きな傷は付けられなかった。

「リナよくやった!動きが止まれば俺の出番だ!」

 グレンが斧を振りかぶり突っ込んで行く。

 それに合わせてミエールが弓矢で目を狙ったが、首を低い位置に構えた為外れてしまった。

 弓矢の攻撃で一瞬怯んだ隙にグレンの斧がホワイトボアに直撃した。

 魔物は真横に転がりながらも直ぐに体勢を立て直し、グレンに向かって突っ込んでくる。

 続けてガルテノが飛びかかりナイフで刺したが、そのまま弾き飛ばされた。

 魔物はグレンに突っ込んだが勢いが無かったお陰で、グレンの斧でホワイトボアの牙を受け止められた。

 動きが止まった隙をみて、再度ミエールが弓矢を放ち、矢が片目に刺さった。

 魔物は大きな悲鳴を上げてグレンから逃げ出した。

「まずい!ホワイトボアが逃げる!」

 グレンは先程、魔物の牙を受け止めた時に腕を痛めて直ぐに追いかけられずにいた。

 グレンの様子を見ていたユナは、直ぐにグレンの元に向かいリナは魔法を唱えた。 

 動揺していたのか、リナが放った水魔法は魔物には命中しなかった。

 ミエールは弓矢を構えたが、距離が開きすぎ射る事が出来ないと判断し、飛ばされたガルテノの元に駆け付けた。

「ガルテノ大丈夫!」

「足をくじいたようだ!ホワイトボアの皮があんなに固いなんて知らなかったよ!」

「ユナちゃん!こちらの治療もお願い!」

 グレンの治療を終えたユナは、直ぐにガルテノの治療を行った。


 俺はグレン達の戦闘を観察するだけで手出しはしなかったが、ホワイトボアが手負いで逃げるのは危険と判断し、ロキとシノに仕留めて来るように指示を出した。


 全員の治療が終わり、ホーンラビットの回収を済ませてから一息着いた。

「皆さんお疲れ様です。最後の試験は合格ですよ。」

「コウ殿、最後のホワイトボアは取り逃がしてしまった。」

 グレンが悔しいそうに呟いた。

「グレンさんの指示といい、皆さんの持ち味が出た連携でしたよ!」

 俺は、ここまでやれるとは思っていなかったので、この先の伸びしろに期待していた。

「実戦結果としては討伐出来ませんでしたが、内容としては上出来です。」

「今後の課題としては、斥候の能力と遠方攻撃のレベル上げが最優先です。そうなれば

Eランクへの昇格も見えてきます。」

「今回のお祝いとして皆さんでホワイトボアのステーキを食べましょう!」

 取り逃がして逃げて行くホワイトボアを、ロキが足止めしシノが瞬殺で仕留めた獲物を、そっと皆の前に取り出した。

「エッ!・・・」

 全員が目の前に放り出された魔物をみて、驚きの表情で唖然としていた!

「これは・・・先ほど取り逃がしたホワイトボアですか?」

 ミエールがシノを見ながら訪ねる。

 シノは黙ったまま俺の後ろに隠れた為、代わりに説明した。

「手負いの魔物は次に出会う時は、学習能力で一段と手ごわくなり狂暴になります。他の人達が怪我をする前にこちらの判断で仕留めました。」

「本来なら俺達が仕留めなければならないところを・・・コウ殿、感謝する。」

 グレンは神妙な表情でいたが、他の皆はホットした表情で笑みが浮かんでいた。

「シノさん!有難うございます。」

 ガルテノが隠れているシノに向かってお礼を述べる。

 

【銀狼の牙】のパーティーは1人も欠ける事なくすべての依頼を達成し、セシール村に戻っていった。

 今後の活躍が楽しみになるパーティーになるだろう!






思い付きで書き始めた小説が10000PVを達成しました。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

PVが増えるようにこれからも続けたいと思います。

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