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異世界召喚者は、超膨大な魔力をひた隠す。  作者: 鬼瓦
第2章 異世界生活

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102. 捜索②

祝・50000PV達成!

 ダンセット遺跡の地下1階へと繋がる部屋がある手前で、以前は無かったはずの隠し部屋があった。


 部屋の中は魔物との戦いが遭った痕跡だけがあり、床に有るのはテレサの探検とコウモリの死骸、それと湿った跡だけだった。


「コウ様~この死骸はドラゴンバットでは?・・・角の破片が黒く焦げて落ちているわ!」

「地下1階に居た魔物がナゼ?それにテレサさんは魔法が使えないはずでは?」

「テレサさんと一緒にいる冒険者の中に、魔法が使える仲間がいるという事だわ!」

 俺とレイナが分析をしていると、ココが大きな穴を覗きながら広場で聞いた情報を教えてくれた。

「テレサさんは、新人冒険者達のレベル上げの教育係りとして付き添い遺跡に向かったと聞いたよ!」

 責任感の強いテレサだ~冒険者達の安全を優先するはずだ!

「テレサさん達はその安全な場所に隠れているかもしれない!」

 生きている可能性があるならすぐに救出にいかなければ!

「ココ~その穴から下に降りれそうか?」

「そんなに深くないみたい~奥は斜面で誰でも通れそうだよ!もうクロとシロが降りていったから先に進むね!」

 ココは待ちきれない様子で即座に降りて行く。

 レイナもココと同じ気持ちなのか、すぐに後を追い我々も続いて下に降りる準備をした。

 彼女が穴の中にライトの魔法を唱えると、洞窟の奥の方まで明かりが届く。

 穴から一段下に降りると後はなだらかな斜面の通路の様で、俺が先に降り彼女が続く。

 彼女のすぐ後ろにランが続き、シノは誰も居なくなった部屋に黒蜘蛛の子供を待機させ、何か異変があれば伝わる備えをしてから最後尾に続いた。


 地下に続く穴は人1人がやっと通れる大きさだったが、だんだん大きくなり普通に歩ける広さになっていた。

 注意深く進むと広場らしき場所に出た。

「ここは?」

 神殿らしき跡があり、中央には祭壇のようで一段高くなった場所があるが、物は一切何も無く不気味な感じがした。

「誰一人いないようですわ!」

「コウ~テレサさん達は見当たらないよ!・・・それに魔物の気配も感じられない!奥に通路があるけどテレサさんはこの先にいるかもしれないよ!」

 ココが先に進んでゆく!

 レイナが後を追い、我々も続きながら周りを観察する。

 降りて来た距離と、通路の外壁からダンセット遺跡の地下3階位の位置だと予想はしているが、さっきの祭壇の様な場所は何だろうと考えていた。

 暫く進むと前方から風が流れてくると同時に、ココ達の声が響いてきた。

「この先は崖で進めないよ!・・・あっ!これを見て!」

 ココが指差す方向には吊り橋があったと思われる杭だけが残されていた。

「吊り橋が落ちたの?」 

 反対側には、吊り橋のロープが崖からぶら下っている。

 崖の下は覗いても底が見えず真っ暗だ!ただ風が吹き上げてくる。

「テレサさん達は吊り橋を渡って向こう側に行ったと思いますわ!」

「でも橋が無い状態で、どうやって向こう側にいけばいいの?」

 崖の回りを見ると、左側の淵に人1人通れそうな歩道が目に入った。

「遠回りになるが、あの崖道から進もう!」

 俺の言葉にレイナとタカは固まっているように見えた。

「怖いかも知れないが、テレサさん達を早く助けなければ、命が危ないかも知れないんだ!」

 空を飛べる方法がない以上、歩いていくしか無い。

「ココが先に行くね!」

 全く怖がらないココが、従魔達を率いて崖道を渡る。

 レイナとタカも意を決したように恐る恐る歩き出した。

 俺は万が一の事を考えてアイテムバックからロープを取り出し、彼女達の腰に結んでから崖道をゆっくりと歩いた。

 このロープは黒蜘蛛の糸で作った物で、細いが丈夫で且つ重さで千切れる事は無い。

「崖下を見ない様に、足元に注意をしてゆっくり進むように!」

 半ばまで進んだところで、ココ達はすでに渡り切りその先を確認するために移動した。

 彼女達は俺の言葉に頷くだけで、足元だけに集中して進でいる。

「ご主人様~崖の下から魔物が近づく気配があります。」

 シノが念話で知らせる。

「周りの事は気にしないで構わないから~足元から目をそらさない様に!」

 彼女達に声を掛け、後方にいるシノとランに魔物の排除を指示した。

 崖淵から風が吹きあがる音と、羽ばたく音が微かに聞こえる。

 ドラゴンバットだと予想はしているが、シノであれば排除が出来るだろう!

 問題は彼女達が動揺して、足を滑らさない様に注意しなければならない!

 羽ばたく音が近づいてきた。

「足を止めて壁にしがみ付いて!」

 俺の言葉に彼女達は壁にしがみ付く。

「シノとラン!コウモリを彼女達に近づけさせない様に~魔物を叩き落としてくれ!」

 十数匹のドラゴンバットが崖淵から姿が見せると、そのまま上空に飛び急降下で彼女達に突っ込んでくる。

 俺の指示通り、シノが闇魔法シャドウ・バインド(影縛り)で動きを止め、ランの水魔法ウォーターバレット(水弾)でドラゴンバットを撃ち落とす。

 ここはランに花を持たせるかのように、止めは全てランが行った。

 飛び回る魔物に当てるのは至難の業だが、動きが止まれば狙い易いし威力もあるので百発百中だった。

 シノであればもっと凄い魔法を使ったかも知れないが、俺の言いつけを守り人の目がある場所では使わない様にしている。(どんな凄い魔法が使えるのかは俺はまだ知らない!)

「レイナ様~もう大丈夫ですよ!2人共そのまま進んで下さい。」

 何が起こっていたのかわからないまま、その場から早く抜け出したい2人は無言で渡りきった。

 ちなみに俺は高い所は平気だし好きだ!バカは高い所が好きと言われるが、普段見られない景色が見えたりして新鮮な気持ちになれる。

 

 全員が崖道を渡り切ると、彼女達は地面に座り込んでいた。

「2人共大丈夫ですか?」

 足に力が入りすぎて痺れている様子で、疲労感が体全体に出ている。

「流石はコウ様ですわ~平気でいますわね!・・・それに魔物はどうなったのですか?」

「怖くて見れなかったけど~ランちゃんの魔法音だけが聞こえたわ!」

「ランが水魔法で撃ち落としたよ!」

 俺の言葉に、ランを見て驚いている。

「凄いわ!飛んでいる標的を撃ち落とすのは難しいのに!」

「流石ですわ~」

 言葉は少ないが、2人共ランを尊敬のまなざしで見つめている。

 ランは照れているのか俺の後ろに隠れると、先に進んでいたココの叫び声が聞こえた。

「早く来て!テレサさんが魔物に襲われているよ!!」

 ココの言葉に全員が一瞬で立ち上がり走り出した。

 1ヶ所だけのある通路を抜けると周りが岩場だらけの開けた場所に出た。

 目の前の視界には一匹の大トカゲが、岩場に身を隠して必死に防御しながら戦っているテレサと、その隣で剣を振り回している子供がいた。

「このトカゲは顔が鶏に尻尾が蛇!・・たしか・・バシリスクだ!」

 以前グラッサの街で、グレン達と合同パーティーを組んで冒険をしていた時、森の中で遭遇した魔物と同じだ!

「バシリスク?!・・コウ様それは本当ですか?」

 レイナの足が一旦止まった。

「間違いありません!グラッサ近郊の森で見たことがあり、ギルドに報告した時にSランクの魔物と教えてもらいました。」

「Sランク?・・初めて見る魔物だよ!」

 ココも動揺している。

「テレサさん達が魔物を見ながら戦っているのであれば、低級種のバシリスクだ!」

 石化の攻撃が無ければ、吐息の毒と鋭い爪に注意すれば倒せるはずだ!


 まずはバシリスクの注意をこちらに向けさせて、その隙にテレサ達と合流する方法を考えよう!


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