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プロローグ

魔法。それは我々の理解の及ばないものを指すために用いられる。しかし、自動車など我々現代人が使っているものを江戸時代の人達から見たら魔法だ。つまり、科学は魔法なのである。



中世のヨーロッパのような街並み。時刻は夕方。時計台の上には、夕日を眺めている茶髪の少し背の小さい女性が座っていた。


その女性の名はルナ・シャイネン。魔物取締部に所属している。魔女服を風になびかせ、特徴的な虹色の目で街を見下ろす。


ルナ「今日も街は平和だなー」


??「ルナ、ご飯できそうだからそろそろ帰ってきなさい。」


ルナは胸についたトランシーバーから聞こえた声に答える


ルナ「はーいわかりました。」





宿にて・・・


ルナ「今日の夕食も美味しいです!」


宿主「うふふ、ありがと。」


この人は私が借りてる宿の管理人さん。髪も目の色も茶色で背が高くて顔は美形。


宿主「どうだった?今日は魔物いた?」


ルナ「大丈夫でしたよ。街はいつも通りでした。」


宿主「それはよかったわ。」


宿主「今日隣の街が100匹のスライムに襲われたらしいのよ。」 


宿主「街は半壊してその上スライムのほとんどを倒せずに逃してしまったらしくてね。」


ルナ「・・・つまりこの街にも来るかもってしれないということですね。」


宿主「そうゆうこと。だから来ちゃった時はお願いね。」


ルナ「はい。」


はいの一言で済ませたけど少し不安。魔物取締課は一つの街に一人以上配属されるものだ。隣町は大きい町だから3人以上はいるはず。100匹といえどたかがスライム、魔物取締課に所属している人達なら一人で一掃できる。それなのになぜ街は半壊したのか疑問が残る・・・。




ご飯を食べた後はいつも通り夜の見回り。


夜の10時から朝の7時まで町の上を飛び回る。


夜は人通りが減って魔物が街中に入りやすくなので、人通りが多くなる朝まで見回る必要がある。


ルナ「今日も頑張るぞーー!」


そう張り切りながら時計台を横切った瞬間


「きゃーーーー!!」


下から悲鳴が聞こえた。


降りるとそこには女性と女性の体に纏わりつくスライムがいた。


女性「助けてーーー!」


ルナ「はい!もちろんです!」


私は左手でスライムを指差す


指先に意識を集中させる


ルナ「シュトラール」


私の指先から出た光線は見事にスライムの弱点である核を貫いた。


ルナ「よし」


女性に纏わりついてたスライムは消えていく。


女性「あ、ありがとうございました!」


ルナ「夜道には気をつけなよ。」


女性「はい。お世話になりました。」


女性は頭を下げて速足で帰って行った。




倒したスライムの魔石を月に照らしながら眺める。


ルナ「ほんとに綺麗だなー」


私は魔石のような宝石がとっても好き。綺麗だから好きっていうのもあるけどそれだけが理由じゃない。


昔、私が小さかった頃よく両親の手伝いをしていた。


両親の職業は宝石屋さんで、毎日宝石を磨くのを手伝った。


お母さんはとっても優しくて美人で街ではとっても人気で、お父さんも毎日宝石を運んでいるからか、筋肉がついててその上イケメンで人気だった。


私はそんな2人のことが大好きだった。


とっても幸せだった。


けど・・・・・


両親は突然居なくなった。


いや、違うな。むしろ私が居なくなった。


ある朝起きたら知らない村にいた。


山道で一人倒れているところを保護してくれたらしい。


私自身はその日の前日は家で両親と3人で寝ていたはずなのにだ。


私の住んでいた村の名前を言うと私の住んでいた村は一ヶ月前に無くなっていると告げられた。


意味がわからない。昨日のことが一ヶ月前なんて誰が理解ができるのか。


当時5歳の私は一人で生きていくことは到底できない。


だから、私はその村の村長の養子として引き取ってもらった。


12歳の時に都会へ引っ越して学園に行き、勉学の道を進んだ。


この世界では主席と次席には入学金、食費(1日銀貨一枚を配布)、学費免除、奨学金の配布が義務付けられており、学校生活において金で困ることはなかった。


学院では魔法大会だけでなく武術大会でも優秀な戦績を収め私は大学を卒業した後にこの村に帰ってきた。


ある日、魔物取締部がスカウトしてきた。


魔物取締部には精鋭中の精鋭しか入れない。


スカウト料金として白金貨一枚を受け取ったが特に私には使い道がないため村の補助金に当ててもらうことにした。


村が発展して町になった今でも私はここの担当だ。


町の人は昔と変わらず優しくて毎日幸せに過ごしてる。


でも時々自分の何かが欠けている気がして不安。


そんな時は宝石を握ったり、眺める。


そうすると私のそばにお父さんやお母さんがいるような気がしてとっても心がぽかぽかする。


そして私は自然と口にする


「お父さん。お母さん。私のこと見守っててね。」












魔石・・・モンスターを倒した際に出る不思議な力を持った石


銅貨・・・日本円で50円程度


銀貨・・・日本円で1000円程度


金貨・・・日本円で10万円程度


白金貨・・・日本円で100万円程度


魔物取締課・・・魔物を殺すのが仕事。レベル50以上でないと入れない。現在1万名が所属中


魔物取締部・・・魔物取締課で優秀な戦績や、武術・魔術において優れた者しかなれない。レベル150以上が必須。現在100名が所属中


ルナ 身長155cm B 79cm・W61cm・H85cm

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