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僕はこの国が好きだ  作者: 花浅葱
No.5 滅亡へ向けて
3/44

第3話 氷結

毘沙門 能力主:久良義和

剣神乱舞・・・日本刀を出すことが可能。

千手観音・・・自分の手を最大8本まで増やすことが可能。

不動明王・・・相手の動きを一瞬止めることが可能。

 

 池本の声が聞こえる。


 《栄...久美を...頼ん...だ...ぞ...》


 《梅染を...頼んだぞ!お前が守ってやれ!》


 師匠の声もする。

「なぁ...酒井...」

「北島!大丈夫か?」

「あぁ...僕は大丈夫だ...梅染を...」

「梅染は連れ去られたよ!」

「梅染を...助けに行く!」

「え...どこに?」

「伊勢神宮で待っているって...言ってただろ?だから...行く!」

「北島...俺も行くよ!」

「酒井も...来るのか?」

「あぁ!北島がいなけりゃ、学校も楽しくなさそうだしな!」

「酒井...ありがと...とりあえず、帰るぞ!」

「あぁ!」

 僕達は家に帰った。


 ***


「ただいまー!」

「おぉ!国狭槌尊(くにさつちのみこと)!連れてきたか!」

「あぁ!」

 国狭槌尊(くにさつちのみこと)は梅染を投げ捨てる。

「こいつが梅染かぁ...私の方が可愛いな!」

 誰も迦具土神(カグツチ)の言葉に返事をしなかった。

「おい!なんで無視するんだよ!燃やすぞ!」

「そんなことより、迦具土神(カグツチ)!能力を...授けないのか?」

「そんじゃ、その作業に入るか!」

迦具土神(カグツチ)、酒井忠と言う男には能力を授けてくれ...」

「あ?あぁ!わかった!」

 国狭槌尊(くにさつちのみこと)の願いはすんなりと快諾される。

「そんじゃ...能力を授けるか!」


 ***


 僕は急いで荷物を用意する。


 《北島栄の能力”食糧”の能力を削除し、新たな能力を授けます。そして名称を変更します。》




 《能力授与完了》








 《名称変更完了》


「うぅ...」

 僕は急に頭が痛くなる。ズキズキとした頭痛だ。能力変更だと?これが、変化なのか?


「これは...」

 僕の能力は進化していた。


 大黒天 能力主:北島栄

 黒色憤怒・・・相手に破壊力のある攻撃をすることが可能。

 時間停止・・・時間を数秒止めることが可能。再度使うには何回か呼吸を挟む必要がある。

 傲慢荼羅・・・自分の体重よりも軽い物質を好きなように動かすことが可能。

 強引強欲・・・自分から重力を引き出すことが可能。

 妬鬱怠惰・・・相手の首を絞める。使っている間は心臓が止まる。


「大黒天?」

 僕はそんなことを思いながら、母親に手紙を書く。

 書き終えたので、酒井の家に急いで向かった。


 ***


「酒井!」

「おぉ!北島!俺...能力が!」

「酒井も能力を手に入れたのか?」

「あぁ!」



 恵比寿 能力主:酒井忠

 物々交換・・・自分が持つものと価値の等しいものを交換することが可能。

 五穀豊穣・・・1m以内にいる相手の傷を癒すことが可能。

 大胆捕鯨・・・能力で作り出した鯨を呼び出すことが可能。


「恵比寿か...」

「北島は『食糧』だっけ?」

「いや、俺も進化した...大黒天らしい..」

「大黒天か...2人共、七福神か...」

「あぁ...そのようだな!」

「それじゃ、伊勢神宮に行くぞー!」

「おー!」

 僕達は出発する。した瞬間───



「ここどこぉぉぉぉぉ?」

 僕達はさっきまでとは全然違うところに来ていた。

 {ここはー私の作った世界でーす!このまま進んでいけば、私達のいる伊勢神宮にいるので、カッモーン!}

 どこかから声が聞こえてきた。

「さて...進むか...」


 ***


 そして、時間軸は久良と堂島が戦っている今現在に戻る。


 俺は4本の腕全てに刀を持っている。

「物質凍化!」

 堂島は2本目の刀を創り出した。氷の密室も作っているので、多分、堂島は氷を操る能力だ。

「4刀流と、2刀流...どっちが強いか知ってる?」

 堂島はこちらに走ってくる。

「そんなの多い4刀流に決まってるだろ!」

 堂島は急に俺の右側に移動する。左腕では対処だきない。右腕で対処しなければ。

「あれ?」

 上手く自分の腕を動かせない。新たに生やした右腕を動かしたはずなのに、左手が動いている。

「慣れてなかったみたいだな!それがお前の敗因だ!物質凍化!」

 俺は堂島に触れられる。その瞬間、触れられた右半身が凍った。

「ぬあぁぁ!」

 動かない。体が動かない。その場から動けない。

「絶対零度!」

 寒い。寒い。寒い。なんでだ。なんでこんなに寒いんだ。歯が揺れる。顎が揺れる。少しでも温度を保てるように。凍る。凍る。凍る。


「ぶふ...」

 左半身も凍ってきた。堂島は平然としている。寒くないのか。


 氷結 能力主:堂島零士

 物質凍化・・・触れた物質を凍らせることが可能。

 絶対零度・・・-100℃もの温度を出すことが可能。

 氷結耐性・・・温度変化に耐性が付く。相手にも付与可能。


「寒いか?久良?寒いよな?拙者はお前に氷結耐性を付与してあげてたんだぜ?絶対零度を使うまではな!」

 俺の口は動かない。体が激しく揺れる。正しくは、凍っていない左半身だけだが。

「4刀流と2刀流...強いのは2刀流だったな!」

 俺は返事をできない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。

「寒いだろ...楽にしてやるよ...」

 俺の左半身に堂島は触れる。俺の左手は凍る。俺の意識は飛んだ。


「さて、俺は帰るとするか...」

 堂島は指パッチンをする。すると、氷の密室は一瞬にして消えて無くなった。


 ”ズサッ”


「んぁ...」


 ”ズサッ”


 ”ズサッ”


 ”ズサッ”


 ”ズサッ”


 ”ズサッ”


 空から数多もの刀が落下してきた。堂島の頭に刀が刺さる。そのまま、堂島は死んだ。


 ***


 久良は、刀を持っていない3本の腕の為に刀を出すと同時に、氷の密室の天井に大量の刀を出しておいた。自分が負けても堂島を道連れにするために。


 久良は、勝つためなら何でもする男であった。

大黒天 北島栄

恵比寿 酒井忠

毘沙門 久良義和

弁財天 ???

福禄寿 ???

寿老人 ???

布袋尊 ???

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― 新着の感想 ―
[一言] 四刀vs二刀流....ワン〇ースのあの場面を思い出すじゃないすか。 あの場面は六刀流でしたけど。 間、スペース、よくできているなーって。 参考になります。
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