表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機動女神エターナル・レッド ケモ耳ニャン子は俺の女神様?  作者: さば・ノーブ
第3章 Heaven On Earth 地上の楽園
103/144

ブラックバーニア・アタック その3

黒の3連鬼。

奴らはユージが待ち構えてるとは考えてもいないだろう・・・か?

保護色シーツをかなぐり捨てた黒の3連鬼。


悪人顔のおっさん達が、本性を露わにして突っ込んで来る。

端で観ているのなら、強盗にも見えただろう。


「巫女はどこだぁッ!」


「大人しく誘拐されっちまえ!」


「無駄な抵抗は怪我の元だぞ!」


口々に勝手なことを喚きながら玄関をぶち破ろうとしている。

強盗団なのか誘拐犯なのか、それとも単なる野盗なのか。


どっちにしたって、はいどうぞと玄関を開ける筈が無いだろ~に。




「アルジ!探っていた奴等の方から姿を現したぜ!」


ほんの少しの間、シンバの膝の上で微睡めた。

それだけで十分だったんだ、俺にはね。


起こしてくれたシンバに感謝する暇もなく、直ちに迎撃に移る。


魔剣サンダルフォン!奴等を結界の中に封じ込めてくれ!」


右手の紋章に主人として命令を下す。

紋章の中に潜む俺の王者の剣が、瞬時に相手を特定すると。


「我が主の命ならば」


黒の3連鬼がドアをぶち破る瞬間を狙ったんだ。


「アルジ!僕達も一緒に・・・」


シンバが駈けつけて来る雪華セッカ共々引き込んで欲しいと頼んで来たんだけど。


「分かってる・・・けど、呼ぶまで待っていて欲しいんだ」


俺は奴等の繰り出して来る技を見極めたいと思っていた。

いきなり奥の手を見せてしまえば、奴等は容赦なく挑みかかるだろう。

3対3だけど、相手はあのドアクダーなんだ。

どんな卑怯な手を使うかも分からないんだしな。


「そっか。アルジがそう言うのなら・・・待ってるよ」


シンバは文句を言いたげだが、闘いの前に揉めるのを嫌ったようだ。


「信じてるんだぜアルジを。だから、必ず呼んでくれよな?」


違った。

揉めるなんて俺が勝手に感じていただけの話みたいだ。

シンバは、心底俺を信用してくれているんだ。


「ああ、そん時は目一杯頼むからな」


紫がかった髪を振って、俺に応じてくれるシンバ。


「私もですよ野良君!独りで全部背負わないでください!」


駆け寄って来た雪華さんが、決死の表情で俺に言うんだ。


「ああ!セッカも。呼んだらいきなり戦闘だからな」


二人の姿が靄の中に包まれる。

いいや、俺が結界の中へ入って行くんだ。


「アリシア・・・萌を頼むぞ」


残して行く萌を護るように命じておいた俺。

俺の代わりになんとしても萌をドアクダーから護って欲しいと頼んでおいた。


きっと俺の居ない間に奴が来るだろうから。


「ダレットなんかに負けるんじゃないぞ」


信じているから頼むんだ。

二度と負けないと想うから、アリシアに託したんだよ。


「俺が戻るまで。エルを頼んだぜ?!」


右手の中に王者の剣を感じた。

既に現界した魔剣を手にした時・・・



 どぉん!



玄関がぶち破られたと感じられたんだ。





家の中の景色が消え、俺は勇者剣士の結界に立っていた。


目の前には勢い込んで突入して来た3悪人が、臍を噛んでいるのが分ったよ。



「ちぃッ!待ち伏せとは卑怯だぞ!」


一番小柄な髭親爺が舌を打った。


「巫女を出せって言ってただろうが!」


一番悪賢そうな親爺が罵りやがる。


「こうなりゃ作戦変更だ!

 お前を甚振って巫女を誘き出して手にしてやるッ!」


何も考えの無い作戦変更に、呆れるしかないぜ?



結界に取り込んだ親爺達は、俺へ目掛けてにじり寄って来る。

だが、俺の手にした魔剣を観て、簡単には手を出しかねているようだ。


「どうした?3対1なんだ。

 一斉に飛びかかって来るんじゃないのかよ?」


もしもこいつらが本当に馬鹿だったら、俺の誘いに載って来るだろう。

一斉に飛びかかって来たのなら、魔剣の一撃で3人に同時に斬り込める。


だが、以前に受けたダメージを思い返して単独で挑まれたら。

最大魔力の放出は避けなければいけなくなる。

一人を打ち倒せても、残りの二人に隙を見せる事になるんだから。


「そうかよ・・・3人同時に襲われたいってか?」


髭親爺がニヤリと笑いやがった。

本気で同時攻撃をかける気なのか?


「おいッ、ヘット、テット!

 アレを仕掛けるぞ、ブラックバーニア・アタックだ!」


「おうよ!」


「合点だ!」


髭親爺が仲間に命令すると、二人のドアクダーが前へ進み出て来る。


何をしやがる気だ?何を企む?


俺に対して一列になる3悪人。

一番手前は口の悪い背の高い男だ。


「さぁ、俺達の攻撃を防げるかな?」


髭親爺の声はするんだが、背の高い男の影になって見えないんだ。


「直列に並んで後ろの二人が見えなくしたんだな?!」


後ろの二人を観ようとした俺が、身体をずらすと。




 ずざざ・・・



男達は俺の視線に併せてズレやがった。


「そうやって後ろの二人を隠してるつもりかよ」


手前の親爺に言ったんだが、


「見えねぇだろ?俺達が何をしようとしてるのかが」


確かに見えやしない。

だけど、それだけの話じゃねぇかよ。


「後ろが見えなくったって、3人が居るのには変わりがないだろうが!」


直列になったからどうとかの話じゃないぜ。


「これなら。3人同時に斬れるってもんだろうが!」


攻撃を受ける前に、こっちからいける!

直列なんだろうから、最大魔力の一撃でドミノの様にやれる筈だ。


俺は自信たっぷりに魔剣に命じようとしたんだ。


「「駄目ですぞ我が主よ」」


俺が何を考えてるのかを読んだ魔剣サンダルフォンが、


「「奴等の狙いはそこにあるのですから」」


一撃を一番手前の奴へと撃ち込めば後ろの奴等にもダメ―ジを与えれると踏んだんだけど?


「奴等の機動力を馬鹿にしてはなりません。

 一撃を放つ瞬間を捉えられて回避されれば、相手の思う壺に嵌ってしまい兼ねますぞ!」


回避されればだろ?


「「奴等はアルジの考えているのよりも、ずっと距離を採っているのです。

  手前の男を巧く捉えられても、後ろの二人は回避出来ますぞ!」」


えッ?いつの間に?


一番手前の男に注意が削がれて、残りの二人が何をしていたのかを考えていなかった。


俺が手前の男に釣られて喋ってる間にも、奴等はこっそり距離を開いていやがったのか?


「しまった!

 危うく奴等の技に引っ掛けられるところだった」


これでは手の下しようがないのは俺の方だ。


じりじりとにじり寄って来る黒の3連鬼。

その一番手前の親爺は、一番背が高く強靭そうな鎧を身に纏ってやがるんだ。


「おらおら。斬って来いよ?」


強靭さは見えるが、機動性は劣って見える。

つまり、こいつは装甲防御力に異能スタントを極ぶりしてやがるんだ。


魔剣最大魔力で斬り付けても、致命傷を与得れるのかどうか。


それに一度最大魔力を放出してしまったら、次はこっちが喰らう番になるんだ。


「サンダルフォン!最大出力の回復時間は?」


一撃の後、どれ位で二の矢が放てるのかを質した。


「「ざっと・・・1分って処でしょうか」」


「それじゃぁ、放てないな」


攻撃だけで済む筈もない。


「放射後の守備力は?」


「「蓄積に主体を置くのであれば、無防備状態です」」


1分も無防備状態に成るのなら、最大出力での攻撃は自殺故意に等しい。


最大出力での攻撃は却下。

だとすれば、奴等に致命傷を与えれる方法があるのか?


「俺だけに的を絞ってやがるんだよな?

 俺に対して直線になっているんだろ?」


そうなんだ。

奴等の陣形は、相手が単独だから出来ているんだよな。


「だったら・・・分散させれば良いだけだろ?」


「「如何にして?」」


魔剣サンダルフォンも、俺が何を思ったのか計りかねたみたいだ。


「結界のアルジとして命じる。

 ここへもう二人の異能を呼べるか?」


「「可能」」


魔剣は俺に傅く。


「だったら!」


魔剣を振りかざした俺が叫ぶのは。


「この場に来て俺に力を貸してくれ!」


二人の異能を求め、結界の中へと招き寄せたんだ。


「出でよ!地の龍。

 現れろ氷結の戦士!」


振り上げた魔剣が結界に光を招く。

俺の天使が、下僕達を結界へと呼び込んだんだ!



挿絵(By みてみん)


二つの光が剣に纏わり、俺に応えて模り始めた!

現れた悪に、敢然と立ちはだかるユージ。


何をやろうというのか?黒の3連鬼は。


それは嘗てどこかの機動戦士にかました技に似てる?


次回 ブラックバーニア・アタック その4

なんだと?!俺を踏み台にしやがったのか?!←分かるかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ