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機動女神エターナル・レッド ケモ耳ニャン子は俺の女神様?  作者: さば・ノーブ
第3章 Heaven On Earth 地上の楽園
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ブラックバーニア・アタック その2

何かの気配を感じていた。

だから、感づかれないように見張っているんだ。


って・・・萌も気がつかなかったのかよ?

夏真っ盛り・・・朝から暑い。

暑いのですが、この子は普段通りの日課を続けています。


「ほらほらぁ~!起きてよねゆー兄」


父の書斎を自室に誂えたユージの部屋に、萌が現れて。


「起きないのなら・・・いつもの奴を喰らわせちゃうよ?」


ベットの上で布団に包まるユージへ?


「起きないね?じゃ~・・・」


まるで獲物をみつけた猫のように足を踏ん張って?


「起きるんじゃぁーッ!」


飛び上がりましたッ?!



 ボスッ!



怒涛の飛び蹴りが布団に炸裂ぅッ?!


「はい、起きようね・・・って。あれ?」


普通・・・死んじゃいませんか?

死ななくても気絶するでしょう?


足元の布団を観た萌さんの眉間に?マークが。


「いつの間に?隠れ蓑の術を覚えたのかしら」


布団の中は空っぽ。


「違うッ!そうじゃなくて、どこに行ったのよぉ?」


既に起きていたのか?それとも身の危険を悟ったのか?

・・・って。萌さん、普通気が付くでしょ?


「まさか・・・アリシアとどこかにしけ込んだんじゃぁ?」


病んでますね相変わらず。


と、萌たんの思惑の人が現れたようです。


「萌た~ん、朝ごはんは未だかニャ?」


「ニャ?居た?」


振り返った萌たんは、寝ぼけ眼のアリシアを観て思うのです。


「こいつはゆー兄の単独犯ってこと?」


「ニャンと?!アルジが遂に犯罪を犯したニョか?逮捕ニャ~!」


ボケた二人が呆けっ子を炸裂させていますが、気にしないでおきましょう。





昨夜から感じるものがあった。


外からの視線と言うか殺気と言うか。

兎に角ただならぬ気配が襲って来ていたんだ。


「もう朝になったのに・・・襲ってくる気配はないな」


俺は奇襲を喰らうのを懼れて、寝ずの番をしていたんだ。

もしも俺の勘が当たっているのなら、奴等に違いないんだ。


「黒の3連鬼・・・どこから狙って来るんだ?」


萌を誘拐に来たのか、俺の剣を取りに来たのか?



「お~いアルジ、差し入れだぜ」


平日なら出勤しているシンバだけど、今日は休みの日らしい。


「お、サンキュー」


ボトルへ、煎れたての珈琲を注いで持って来てくれた。


「どうだ、変わりないかい?」


「観ての通りさ」


俺がじっと番をしてるんだからさ、何も無かった証だろ。


「じゃぁ、交代しよっか?」


シンバが頼みもしないのに交代を申し出てくれた。


「いいのか?折角の休みなんだろ?」


いつも朝早くから出勤していくシンバにとって、偶の休みは貴重な休息日の筈だ。


「休みだから代わってやれるんじゃないか。

 アルジこそ寝ずの番なんだし、少しくらい休んでおけよな」


そう言ってくれるシンバの心に癒されるぜ。


「そうか、じゃぁ少しだけ横になる」


「あ・・・じゃぁここどうぞ」


俺が横になって休むと言ったら、シンバが自分の太腿をトントンと叩きやがったんだ。


「・・・え?」


「良いから。枕代わりに使えってば」


恥ずかし気もなく太腿を指差してくるシンバ。


「いやあの・・・恥ずかしくない?」


逆に俺が恥ずかしくなるぞ?


「なぜ?恥ずかしいなんて考えても無かったぜ?」


普段長ズボンを着用しているシンバの腿は、白く柔らかそうで・・・


「な?そんな瞼を閉じそうになってるんだから。

 ボクの足で良かったら使えってばさ」


誘惑に負けそうになってる自分に、甘い声がかかるともう駄目だ。


「足が痺れそうになったら起こしてくれよ」


「ボクの身体は強靭なんだよ、痺れたりしないぜ」


シンバはそう言ってくれるけど、俺の頭の方が痺れちゃったぜ。

珈琲を呑んで喉の渇きが治まり、睡魔が俺に誘惑している。


「ほら・・・」


シンバが俺を押さえると、頭を太腿に載せるんだ。

しなやかで張りのあるシンバの太腿は、枕の中でも超一級品だと思える。


「おやすみ・・・アルジ」


ボクっ子で喧嘩口調のシンバに、こんな女の子らしい声が出せるなんて知らなかった。

何気ない仕草で俺を誘い、それでいて身体を癒そうとしてくれる。


ああ、そうだったっけ。

シンバは誰にも背負えない程の枷を受けてるんだ。

意図しない惨劇を起こした罪を心に背負い続けているんだ。

誰かを想い、誰かの辛さを自分が癒せるのならと思い続けてるんだ。

見た目とは全く違う。心優しい地の龍を宿す女の子なんだ。


シンバって娘は、いつまで枷を背負っていく気なんだろう?



微睡んでいたのはどれ位?

俺の意識が遠のいてからどれだけ時間が過ぎた?



「シンバだから・・・赦す」


萌はフンっと息を吐いて二人を観て言いました。


「何故ニャ?なぜシンバニャンだったら良いのかニャ?」


騒ぎ立てる事も無いのは何故なのかとアリシアが訊いたのです。


「シンバには、人を思いやる心があるからよ」


「ニャンと?それじゃぁアタシには無いと?」


アリシアがもし同じ事をやったのなら?


「アリシア、猫掴みされたい訳?」


問答無用でオシオキが待っていると?


「赦すニャ・・・」


怯えたアリシアが退散します。


シンバに膝枕されて眠るユージを、萌は微笑んで観て言いました。


「ユージ、夜の間中見張ってくれてたんだ。ありがとうね」


敵が襲ってきたら自分を的に闘うつもりだったのかと、少しだけ心配したのでしたが。


「ユージが居てくれるから。

 アタシ達は安心して暮らしていられるんだね」


それはまるでどこかの警察官のよう。

いいえ、西部劇の保安官の様だと思えたのです。


「ユージが保安官になったら、地球も安全なんだろうね」


萌は未来を想って微笑むのでした。








「おい・・・どうするよ?」


身体を保護色シーツに包んでいる3人が相談していました。


「こんな昼間に事を起こせるか」


「でもよぉ・・・暑すぎないか?」


待ちぼうけの3人は、夏の暑さで汗みどろ。

おまけにシーツに包まれているのですから・・・


「何も呑まず食わずで10時間も待ってるんだぜぇ?」


「俺なんか、干上がって来ちまった」


「そうだよなぁ・・・いったん引き上げるか?」


黒の3連鬼と呼ばれるドアクダーも、夏の気温には勝てないみたいで。


「帰るだって?どこにだよ」


「もう俺達の抜け駆けはダレットにバレちまっただろうが?!」


帰る事も出来なくなったのですね?


「だったら・・・やるか?」


長兄ヌンが二人の弟分に訊き返します。


「やるしかねぇだろ?」


「手始めに巫女をとっ捕まえようぜ」


住宅の中に引き籠っているが、中に居るのは確実だと考えて・・・


「剣士には手を出すなよ?

 先に剣士とぶつかったら、こっちも只では済まないんだからな」


「合点承知の助!」


イキナリ攻め入ろうとしたのです。

身を隠していたシーツをかなぐり捨てて・・・

シンバって娘。

本当は誰よりも優しいのかも。

出番が少ないのが勿体無いので、膝枕させてみましたW


役得はユージの特権かも。


そしてやってきたおっさん3人組。

かなぐり捨てて現れた結末や如何に?

萌は?ユージは?


仲間達は?


次回 ブラックバーニア・アタック その3

奴らの攻撃方法?なんだよ見えないじゃないか?

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