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46.戦

雨のように降る矢をユリが長槍を振り回し落としていく、、、


周囲では怒号が聞こえる、、、

アレフさんが名乗りを上げて屋敷に突っ込もうとしている。

流石に勇者だけあって矢を剣で薙ぎ払い、アヤカさんも身軽に矢を落としながらアレフさんにくっついている、、、


「では、ユート君、行こうか!」

カエサルさんが僕を促す、、、


「はい、、、ありがとうユリ、僕らも、、、行こう!!」


囚われの罪の無い人たちを救いに!!


アレフさん達の後に続き、僕たちも屋敷内に入る。

僕たちを守るかのように、騎士団がヴァンモートの私兵と戦闘を繰り広げている。


これだけ狭いと、僕の魔法を使えなさそうだな、、、

周りの戦闘から零れ落ちた剣を拾う。


「ユート様?」


ユリが訝しげに僕の顔を覗き込むが、意識がそっちに行かない、、、


「ユリ!ユート様は大丈夫なの!?」


ミオが魔法を唱えながらユリに声をかけているのが分かるけど、、、

僕は反応できないでいる、、、


王国騎士団は屋敷内に侵入し始めたようだ。


「ユート君、行くぞ!!」


カエサルさんの弾かれるように、僕は駆けだした、、、


~~~~~~~


周囲の喧噪を他所に、僕は初めて来た屋敷にも関わらず、そして地下室への入り口が巧妙に隠されていたのにも関わらず、、、何故か、迷うことなく地下室内に侵入することができた、、、


頭に霞がかかっているようで、思考がはっきりしない、、、


背後では、ユリとララァが必死に敵の侵入を防いでいるのが分かる、、、


「、、、、、これは、、、ひどい、、、」


しばらく進んだ所に地下牢のように鉄格子のはめられた部屋があり、、、

そこには、白骨が横たわっていた、、、


「ユート様、、、」


隣にミオがやってきて、僕の顔を心配そうに覗き込むが、、、

怒りが込み上げてきて仕方がない、、、


「ミオ、、、リサと一緒に、周辺を探して、、、もし生きている人がいたら保護して欲しい、、、」


「あ、、、はい!分かりました!!」


「僕は、上に行くよ、、、」


「え、、、」


僕はそれだけをミオに告げると、ユリとララァが踏ん張っている入り口の方へ向かう。


戻って来た僕に気が付いたララァが声を発しようとしたけど、僕の雰囲気に声が出ないようだ、、、


「ユリ、ララァ、、、どいてくれ!!」


僕の声に驚いた二人は入り口から離れる。


二人によって塞がれていた隠し扉が、空いた!!


「シッ!!」


開き始めた扉に剣を入れ、横薙ぎに払う。


「ぎゃぁぁぁぁ~!!」


足を切断された私兵が、横たわり、周囲がざわついているのがわかる。


閉じかけた扉をゆっくり開けて、表に出る。


「くっ!!相手は一人だ!!やれ~!!」


リーダーと思しき私兵の声に、私兵達が一斉に僕に飛びかかって来た。


「ユート様!!」


ララァの叫びが聞こえる。


「ぎゃぁぁぁぁぁ~!!」


意識が怒りに持ってかれそうになるのを堪えながら、剣を回す。

そして、一人、また一人と私兵が地に伏せって行った、、、


「ララァ、、、ユリと一緒にミオを手伝ってくれ!」


「ユート様は!?」


「僕は、、、元凶を討ちに行く!!」


そして僕は駆けだした!

ヨハンがいると思われる最上階を目指して、、、


~~~~~


「うりゃ~!!」


「シッ!!」


「ぎゃ~!!」


飛びかかって来る私兵の腕を、足を、切り落としながら、僕はアレフさん達のいるであろうヨハンの所へ駆けている、、、


どうも、感覚がずれているようだな、、、


「ユート様!!」


「ジン君、、、」


シルヴィさんとジン君が敵を払いながら僕の元へ駆け寄って来た。


「向こうに地下への入り口があるから、そこを守って欲しい。」


「あ、はい、、、分かりましたユート様!ジン、行きますわよ!!」


「で、、、ですが、、、」


「いいから行くの!!ユート様、御武運を!!」


「あぁ、、、」


走り出したジン君達からの視線を背に受けて、階段のあるホールに向かう、、、

ヨハン、、、許せない、、、


私兵とはいえ、貴族の兵だけあって錬度は高いようで、王宮騎士団が苦戦しているが、それでも徐々にではあるが数は減ってきている。


ホールにたどり着くと、階段を巡って私兵と騎士団が激しい戦闘を繰り広げていた、、、

「ユート様!!」


僕の名を呼びながら一人の兵が駆け寄って来る。


「ヨハンはどこだ、、、」


「の、登って左の方へ行ったようです!アレフ様とアヤカ様、陛下が追っております!!」


「分かった、、、こっから上に誰も行かせないようしてくれ、、、」


「は、、、はい、畏まりました!皆!死んでもここを死守するぞ~!!」


「「「おお~!!」」」


気合いの入った騎士団達が階段の周囲を固めてくれた。

これで、上がって来る者は限られるだろう、、、


恐らく、アレフさんとアヤカさんが私兵達を蹴散らしているだろうから、僕が着くころには決着がついているかもしれないけど、、、

何故か、焦燥感に駆られる、、、


とにかく、急ごう、、、


階段を守る騎士団を横目に、階段を駆け上がる、、、

よく分からない感情と共に、、、

兎に角、急がないと、、、


上階に残っている敵を薙ぎ払いながら、ヨハンを探す。

アレフさん達はヨハンを追っているはずだから、喧噪のする方に向かえば見つかるはずだ、、、


意識が、離れそうになりながらも、剣を振う、、、


僕の意識が壊れないように、、、



今回はちょっと短いです、、、(;´Д`)

次回頑張る!!(´;ω;`)

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