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5.都市ヴァリュクール(前編)


、、、、ん、んん、、、

目が覚めると、知らない天井が、、、って僕は異世界にぶっ飛ばされたんだっけ、、、

昨日の酒でめっちゃ頭が痛いんだけど、、、目を開けようとするも、頭痛のため開けきらない、、、とりあえずトイレも行きたいし、身体を起こそう、、、

上体を起こそうと身体を横に向けると、、、、、、、、、サラさん!?


「のわっ!!Σ(・□・;)」


え!?えっ!!なんでなんで??


何故かサラさんが横で寝てる!

僕は一瞬で覚醒して、現状把握のために周囲を見回す、、、決して、子爵や奥様(それとアヤカシ、、、)がいないか確認したのではないよ、、、?汗


「あ、おはようございます、ユート様。昨晩はお疲れさまでした。」


と、ユリさんが水を持ってきてくれた。


あれ?ユリさんもメイド服じゃぁないよ、、、??


ポッ、、、って、顔を赤くしないで~!!(゜Д゜;)


「お、、、、おはようございます、、、ちょっと今の状況の説明をいただいてもよろしいですか・・・?」


なにやら薄いネグリジェのようなものを纏ったユリさんに、こうお願いする、、、

サラさんはよく似合う薄ピンク色のパジャマだ、、、(;´Д`)

う~、、目に毒だよ~~~~~~(;´Д`)


「お水をどうぞ。そうですね、ユート様は昨晩、お酒をかなりお召しになられておりまして、なんとか、お水と酔い覚ましのクコの実をお飲みいただいたところでご就寝になられました。私の方は、ユート様のお世話を命ぜられており、サラ様は奥方様からユート様に快適にしていただくよう、奥方様より言われているとのことでして、ユート様の状況も状況でしたので、失礼かとは思いましたが、就寝中に何かあるとと思いまして、同室させていただきました」


「え、、、?でも、この部屋、ベッド一つだけよ??(;’∀’)」


「はい、、、なので、、、//」


な、な、なんとー!?Σ(・□・;)

そんな、同じベッドで二人の美少女と同衾するなんて、そんなうらやまけしからん、、、、以前の僕なら「リア充爆ぜろ!!」と言いたくなるようなシチュエーションだなんて、、、(;´Д`)


「え、っと、あ、はい、、、ありがとうございます、心配をおかけしました、、、」


「それはお気になさらないでください。この都市に初めて来られた方は、概ねよく似た状況に身を置きますから、、、(女の子と閨を共にすることはありませんが、、、)」


やっぱり、あの状況は、この地の風習なのか、、、。

歓迎の意を示すためにお酒のお酌をするって、なにそれ新歓コンパみたいだな、、、(・_・;)

って、研究室の新歓コンパもほとんど実験で出れなかったけど、、、(;´Д`)


サラさんの寝息に意識を持っていかれないように、そんなことを考えているとユリさんから

「ユート様、本日はいかがなされますか?」


と尋ねられてきた。


ん~、どうしようかな、、、汗

「とりあえず初めての街なので、少し散策をさせていただこうかと。あと、手持ちもそろそろきつくなってきていますので、何か仕事につながるようなものが探せたらと考えています、、、」


「かしこまりました。それでは、朝食の後にそのように手配させていただきます。朝食はいただけそうでしょうか?」


「あ、お腹は空いているのでお願いします。少し頭は痛いのですが、、、汗」


「畏まりました、お水はそちらに置いておきますのでお飲みになってください。サラ様、起きてください!朝食の準備を致しますよ!」


「ふえぇ、、、ムニャムニャ、、、Zzz、、、」


「サラ様、ユート様はもうお目覚めですよ!起きてください!!」


そう言って、ユリさんはサラさんを起こす、、、


「ユリおはよ~、、、って、、、あ!あぁっ!!ゆ、ユート様おはようございます!」


「ユリおはよ~って、ユート様もいらっしゃるというのに、、、汗本日はユート様とお出かけいたしますから、支度をお願いいたしますね。」


「あ、はい、、、」


なんだろ、世話焼きなお姉さんとホンワカ妹みたいな感じだな、、、

前世で兄弟のいなかった僕は、その仲良し姉妹してる二人を見て、心がホンワカしてきた。


それから、サラさんが着替えに戻り、ユリさんがゲストルームでメイド服に着替え(って、なんでここで着替えるの!!Σ(・□・;)、見てませんよ、、、見てませんから~!!(;´Д`))そして昨日着ていた正装を着せてもらう。


「本日はお天気も良いですので、朝食はテラスでいただきましょう」


ということで、着替えた後、ユリさんが他のメイドに何やら告げてからサラさんをお出迎えに行くこととなった、、、と言ってもなんと、隣の部屋でした、、、(;゜Д゜)


コンコンコン、、、「サラ様、お支度はできましたか?」


「は、はいっ!」


「失礼します。」


ユリさんがドアを開けると、可愛らしいフリルの付いたシャツに紺の動きやすそうなスカートを履いたサラさんがいた、、、


「、、、、、、」


「ユート様、変、ですか、、、?」


「い、いやいやいや、、、可愛いです。すっごく可愛いです!女性とこれまで関わりが無くって、少し見とれてしまっただけです!!汗」


「そ、そうです、か、、、」


サラさん、フリーズしちゃったよ、、、汗


「では、朝食に参りましょう。」


「「は、はい!汗」」


と言うわけで、ユリさんに連れられてテラスの方へ向かうと、すでに朝食の準備が整えられていた。パンとコンソメっぽいスープだ。

うん、なかなかうまい!


なんだろ、世界観的には中世東欧なのかな?

正装なんかはトルコとかそっち風だし。

普段着なんかは現代に少し近いような気もする、、、


まぁ、文明も違って文化も違うからいちいち気にしてても埒が明かないんだろうけれど、、、汗

等と考えていたところで、ユリさんが口を開く。


「本日は、鍛錬所、魔術学院、アクア教会に行く予定です。それぞれの場所で武闘術や魔法などを教授していただけます。」


「神官とかにならなくても回復魔法とか使えるようになるってこと?」

僕が聞くとサラさんが答えてくれた。


「はい。それぞれの神は属性を持っております。その属性に基づいた魔法には、攻撃などに用いる戦闘系と、回復や移動などに用いる非戦闘系に大きく分類されます。戦闘系は主に魔術修練所で、非戦闘系は主に教会で学ぶことになります。」


なるほど、、、戦闘とそうじゃないので分かれてるってことなのね。



「それで明日の予定ですが、まずは、ユート様のお召し物を買いに行かせていただきます。

その後、冒険者ギルド、薬師ギルド、商人ギルド、錬金術師ギルドをそれぞれ回ってから、武器商人、防具商人の所へ参ります。それでよろしいですか?」


「商人の所も回るの?、、、僕お金無いんだけれど、、、汗」


そう、今の僕にはお金が無い、、、一応この国のお金を持っていない体だけれど、そうじゃなくってガチでお金を持っていない、、、なので両替とかもできないのよ、、、、(;´д`)トホホ


「それは心配しないでください。父様からこちらで持つよう言われておりますので。今後、どのようなお仕事をされるか、また旅に戻られるにしても武器や防具、最低限の装備は必要だとのことで、お礼の一部として受け取って欲しいとおっしゃられてました。」

サラさんからそう言われて、お礼と言われれば受け取らざるを負えないよね、、、汗


「そ、そうですか、、、それではありがたく、受け取らさせていただきます。ところでギルドと言うのは?」


今度はユリさんが説明してくれる。


「ギルドと言うのは職業を同じにする者たちの集まりであり、情報交換の場です。また、クエストや就業斡旋の場としても用いられているため、仕事を探す上でこれ以上の場は無いでしょう。」


ふむふむ、そういう感じなのね、、、


「ギルドに入るには職業に付かないと?」


「職業と申しましても、自称ですのでなにかするということはありません。せいぜい、その分野で仕事をする能力があればと言ったところでしょうか。なので、複数のギルドに参加する人も珍しくはないですよ。」


この世界の職業はそうなっているのか~、、、。ゲームとして考えるとなかなか対処年齢の高いゲームだな、、、設定難しそうだよ、、、(;´д`)トホホ


「明後日には、一度戦闘に行ってみてはいかがでしょうか。幸いヴァリュクール近郊には弱いモンスターしか出ませんので、武器などの性能を見るにはちょうど良いかと。」


「わかりました。ちょっと怖いですけど、、、やってみます。」


そうこうしているうちにお腹も膨れてきたので出かける準備を行う、、、って言っても僕は何にも持ってないけれど、、、(;´Д`)


玄関口で待っていると、サラさんとユリさんが連れ立って歩いてきた。本当に姉妹のようだよ、、、(本当の姉よりも、、、汗)


「では、ユート様、サラ様、参りましょう。」


ユリさんに連れられて、僕らはお屋敷を後にした、、、


~~~


服屋さん、、、リアルでは○ニクロや○山などのどこにでもあるような所しか行ったことが無いのだが、、、やはりどこの世界も女の子はこうなようで、、、目下、僕は二人の着せ替え人形と化していた、、、どこのリア充だよ、、、(;´Д`)


二人は服屋さんの服をすべてひっくり返すような勢いで服を僕に当てては戻し、当てては着せてを繰り返していく。店のほとんどの服をあてがわれた後に、一揃いの服を渡された。


「これを着てみてください。」


サラさんにそう言われ、隣でユリさんも頷いているので、服を受け取り試着室へ入っていった。


「ポロシャツみたいなのとチノパンみたいなのだな、なかなか動きやすい。これはいいかも!」


着替えたところでサラさんから声が掛かった。


「ユート様、どうですか~?」


「あ、いいんじゃないかなと思うんですけど、、、僕こういうのセンスないので、、、」


「見せてくださ~い!」


そう言われて、カーテンを開ける、、、


「わぁ、、、」

「ユート様、お似合いですよ。」


サラさんは感嘆の声を、ユリさんからは似合っていると言われ、かなり照れくさい。


「では、お会計をしてきますのでしばしお待ちを。その服はそのまま着ていてください。」


どうやらこの服でこの後のお出かけを続行するようだ。

~~~


服屋さんを出ると、時間もちょうど良い感じでお腹が空いてきた。


「そろそろお昼にしませんか?」


「そうですね、では、こちらの郷土料理を食べに行きましょう。」

ユリさんが答える。


「ユリ、それではあそこのお店はどうでしょう?」


サラさんがお店を指さし、ユリさんが首肯する。


そうして僕たちは、お店に入っていった。


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