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4.晩餐


この世界に来て初めての食事がど~してこ~なる、、、汗


隣の椅子ではサラさんが顔真っ赤にして俯いているし、、、というような状況の中、都市の有力者達に対して僕の紹介がされていた。


「このものは、我が娘アヤカとサラを救ってくれた遠方より来せしミツキ=ユートである。我がヴァリュクール家を救ってくれた感謝の気持ちを込めて、今宵は、、、、、呑むぞ~!!(“´∀`)bグッ!」


え、ええぇ!?キャラ違うでしょ!?Σ(・□・;)

あ、そう言えば平民出身って言ってたっけ。こっちが素なのかな?


子爵の音頭と共に皆が飲み食いし始める。確かに、皆あまりマナーとか気にしていないような雰囲気があるのだけれど、、、隣と斜め前の美人さんを除いて、、、(姉?アヤカシでしょ!笑)


「そう言えば自己紹介がまだだったな、先ほどは執務中で失礼した。私の名はカエサル=ヴァリュクール。君が救ってくれたサラとアヤカの父だ。そしてこれは、我妻のユリア。こたびは、娘たちを救ってくれて本当にありがとう。」


「いえいえ、通りすがりでたまたま運よく追い払えただけです。そんなに畏まらないでください。」


「そういうわけにもいかんだろう。礼はおいおい考えるとして、しばらくはここに滞在してもらたい。サラもその方が喜ぶようだしな、、、( ̄▽ ̄)」


「お父様!!」サラさん顔真っ赤な激おこプンプン丸、、、(・_・;)

「あなた、、、」


「いだだだだ!!!ユリアさんつねらないで!(;゜Д゜)」


「なら、娘をからかわないの、、、本当にありがとうねユート様。こちらにいていただける間は、ユリとサラがあなたの面倒を見てくれますので、不自由があったら二人に言ってね。」


「なにからなにまでありがとうございます。しかし、僕のような得体のしれない者に対して、このように寛大に扱われましても、恐悦至極と申しますか何と言いますか、、、」


「そんなに、畏まらなくても大丈夫ですよ。主人も元々は野蛮な傭兵家業をしてたものですから、最近やっと為政者らしく振舞う術を身に付けたところで、宴になるとこうなりますし、、、」


「いいではないか、いいではないか!うれしい時は身体で表現せんとな~!!喜」


まぁ、とりあえず、おかげさまで少し緊張がほぐれたかも、、、汗

と言うところで、適当な話をしながら食事が進む、、、感じは洋風家庭料理みたいな感じで、一応コース料理らしく、料理が順番に出てくる、、、テーブルマナーが、、、(;´Д`)

ユリさんから教えてもらってテーブルマナーを頭で思い返しながら、四苦八苦して食べていく、、、僕には無理だよ~!!(´;ω;`)ウッ…


「ゆ、ユート様、こちらなどいかがですか?」


「ん?」


サラさんが取り分けてくれた料理を見ると、先ほど話に出てきてた魚のワイン蒸しのようだ。


皿を受け取り、フォークを伸ばそうとしたところでアヤカシさんが口を開く、、、


「あ、それサラが鼻歌交じりで作ってたやつじゃん!笑」


「って、お姉さま聞いていたの!!」


、、、爆弾落とさないでよ、、、


サラさんは驚きの表情のまま固まっている、、、ご両親とアヤカシはカラカラ笑っている、、、僕の中途半端に伸びたフォークは、、、フォークは、、、魚を一掬いし口に放り込んだ!(;´Д`)


「、、、うまい、、、」

「サラさん、これすっごくおいしい!!ありがとう!!」


最後食べたの、、、パンの耳揚げたのとモヤシと豆腐炒めて鰹出汁かけて卵で絡めたやつだったな~、、、(´;ω;`)ウッ…


しっかし、これならお店とかできるんじゃね??


「あ、、、ありがと、、、う、、、ぷしゅ~」


やっと起動したと思ったら、今度は真っ赤に俯いて起動停止、、、汗

お~い、サラさん帰ってきて~!!(´;ω;`)


「ユート様はこれからどうされるおつもり?」


ユリアさんに尋ねられたけど、どうしたらいいんだろう、、、?


「当てのない無い旅ですので、、、今目下悩み中です。とりあえずお金もそろそろ尽きかけているので、なんとか稼がないとなと言う感じでしょうか」


真っ赤な嘘である!!現在じり貧万年金欠マン、、、、(∩´∀`)∩

この国の貨幣なんて一枚も持ってないよ、、、(;´Д`)


「もししばらく滞在するおつもりがあるのであれば、、、住居はうちをお使いください。その方がサラも喜ぶみたいだし。それと働くのであればどこかのギルドに入るのもいいかもしれないわね。サラとユリに明日案内させます。」


サラさんが首肯する。


「なにからなにまで、本当にありがとうございます。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ミツキ=ユート、、、不思議な若者だな、、、

アヤカ達を救ってくれたこともそうだが、アヤカもそこまで弱いわけではない、、、

何者か探る必要はあるか、、、


何より、サラがこれほど懐いているのは喜ばしいことだ。

ふむ、これは色々考えてみる必要があるか、、、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そんなこんなで食事が進む、途中サラさんがアヤカシさんに揶揄われながら顔を真っ赤にするのと、カエサルさんが調子に乗って奥さんに抓られるのを繰り返して、、、アヤカシさんとカエサルさんって本当に似てるのね、、、頭が脳筋な所とかやることとか、、、(;´Д`)。


ほとんど苦笑いしかしていないが、アヤカシさんには勇者の許婚がいることと、この国には人以外にも何かとファンタジーな雰囲気があるみたいなことが分かった。魔法とかあるみたいだし、明日には色々聞いてみようなどと考えていると、違うテーブルから人がやってきた。


「本日は、サラ様とアヤカ様をお救いになった英雄との晩餐会にお呼びいただき、ありがとうございます。この都市で財務を担当しております、マニエル=ビーコンと申します。以後お見知りおきを」

ってな感じでお酌された。客人にお酌するこの習慣って万国共通なのかな?一人終わってはまた一人、、、、ええぇっ!?これもしかして全員やるの??Σ(・□・;)

何人いるんだよ、、、僕お酒強くないのに、、、(;´Д`)


途中からは、食事と言うよりもひたすら酒を呑まされて、、、気分が悪くなって、、、離席をお願いしてみた、、、やっぱダメかなと思ったけど、案外すんなり通されて、何故かサラさんに引き連れられてゲストルームへ戻ってきたよ、、、(;´Д`)

助かった、、、


「ユート様、水をお持ちしますね、、、」


ベッドに僕が横たわったのを見ると、サラさんはそう言って部屋を出て行った、、、人の家でもどすようなことはあってはならぬ、、、涙目


コンコンコン、、、

僕の返事を待たずにドアが開く。


「入りますね、ユート様」

「失礼します、ユート様」


あれ、サラさんと、、、ユリさん?


「ユート様、お水です。」

「ユート様、酔い覚ましになるものをお持ちしました。こちらもどうぞ」


サラさんからはお水を、ユリさんからはなんかクルミみたいなものを受け取り、それらを口にする。とりあえず明日は二日酔い確定か、、、


頭痛と吐き気でん~ん~唸っていると、サラさんとユリさんが甲斐甲斐しく帯を解いてくれた。だいぶ楽になった、、、


人心地ついて、、、意識を向けるとサラさんとユリさんがなにやら話してる、、、でも、、、眠い、、、ねもい、、、寝落ちか、、、、、よ、、、、、、、、、、、、


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