1.邂逅
んで、その喧噪の中に入ったはいいが、言葉がわからん、、、(汗)
が、女の子一人戦わせるのも、、、なにやらすぐに死なれると困ると言ってたから能力があるのかも、、、などと考えていたら、横からナイフでブスッときやがったよ!
「痛って~、、、くない?」
あれ、刺さったよ?刺さったよね??
確かにナイフは刺さっているが、血が出てるとかは一切無い。なんだこれ?
「#####!!」
僕の傷から血がでないことを見たおっさんが、なにやら叫びながら攻撃してくる、、、でも、めっさ遅い、、、汗
とりあえずその手をはたき、おっさんの攻撃をかわして平手打ちをすると、、、吹っ飛んだ??
盗賊達は、ふっとんだおっさんを抱え、なにやら叫びながら逃走していく。きっと{覚えてやがれ~!!}などと敗者の弁を吐いていたのであろう、、、汗
「大丈夫ですか?」
野盗を相手に善戦していた女の子に声をかけるが、「??」って感じで首を傾げられる、、、あぁ、言葉通じないんだっけ?どうしたらいいんだろう、、、。
なんてことを考えていると、頭の中で何か明滅するような感じがした。
そこに意識を集中すると、何やらアイコンのようなものが感じられる。これなんだろ、、、?
マウスでクリックするような感じで意識すると、「スキル:トランスレーション」と表示された。トランスレーション?翻訳こんにゃくか?などと思い、そのスキルをONにする。
「こ、言葉、わかりますか?」
不意に、女の子が言葉をかけてきた。おぉ~、マジで翻訳こんにゃくみたいだなこれ、、、(笑)
「あ、申し訳ないです。そちらは大丈夫ですか?」
「あ、はい。私は武闘を少々たしなんでおりますので、しかし、私の妹と御者は戦闘できないものですから、このたびは、助けていただいて本当にありがとうございます!!」
「あ、は、はい、、、」
って、元気いいな、、、しかも、武闘家らしくなにやらゴツイ?
「ほら、あなたたちも出てきてお礼を言いなさい」
「はい、お姉さま、、、」
姉と言われた女性が言うと馬車の扉がゆっくりと開かれ、中から可憐な少女が、、、(/ω\)
「この度は、助けていただいて本当にありがとうございます。私は、サラ=ヴァリュクール。ヴァリュクール家の次女で、そちらにいるアヤカ=ヴァリュクールの妹です。」
妹がそう言うのを聞いて自己紹介してないことに気付いたのか、姉の方が戸惑っている。
ってか、本当に美人で女の子と接点の無かった僕にはまぶしすぎるよ、、、汗
「私はアヤカ=ヴァリュクール。これでも名誉子爵ヴァリュクール家のお嬢様よ!まぁ、すでに許婚もいるから手を出すのは無駄だけど!」(“´∀`)bグッ!
って、そんな情報いらないよ、、、汗
ってか、この子を嫁にもらうなんてどんな豪傑だよ、尻に敷かれる未来しか見えぬ、、、汗
「申し遅れました、私は御者件ヴァリュクール家の執事をしております、バトラと申します。以後、お見知りおきを」
丁寧に頭を下げてくる執事さん相手だとこっちも畏まるな、、、汗
「はぁ、、、」
こちらとしてもできるだけ丁寧に頭を下げたつもりだけど、これでいいのかな?
「ってか、あなたどこで修行したのっ!?その強さは尋常じゃないわ!!服装から見て火の国の人っぽいけど、ヴァリュクールへは何しに?」
って、質問多すぎでしょ、、、
そう言われて、そういえば今服装ってどうなってんだと思い、自分の服を見ると和装とも洋装ともつかない何やら珍妙な服を着ていた。
「え、ええと、、、」
確か、火の国とかって言ってたな、、、まぁ、それでいい、、、か?
「火の国の近くからきましたミツキ=ユウトと申します。特に武闘はしていなくて、旅すがら身に付けた護身術のようなもので、、、。こちらへは旅の途中で、、、」
などと適当なことを言って視線を泳がせると、妹さんと目が合ってしまった。
「あ、申し訳ございません!つい、、、それに、ユート様も私のよう醜女に見られるのはおいやでしょう、、、」
「いやいや、そんなことは無いですよ、、、と言うか女性との縁がほとんどなかったもので、、、緊張してしいまして、、、汗」
いやいや、そんなに真っ赤になって俯かなくても、、、
「しかもサラさんみたいに可愛い人に見つめられると、余計に緊張しますよ!」
できるだけ、爽やかに言ったつもりが、余計真っ赤になって俯いてしまった、、、
「そんな、、、私なんて、、、お姉さまのように武闘もできないし、、、」
何やらぶつぶつ言いだしたよ、、、汗
「ところでユート、あ、呼び捨てでいいよね?年下のようだし。ところでこれからどうするの?目的地とかあるの?」
姉の方が聞いてきた。でもな~、どこ行くとかってよりも、ここどこだよ、、、
って、年下??どう見てもおっさんでしょ!?Σ(・□・;)
「え、えぇっと、、、年下??」
「あら、違うの?サラと同じ年くらいにしか見えないんだけど。ちなみに私はことしで20歳よ!来年には、勇者アレフと結婚する予定なの♡」
だから聞いてないよ、、、汗
え~、っと、こないだ35歳になったはずなんだけど、、、
訳も分からないままに悩んでいる、、、と、
「お礼をしなきゃだから、とりあえず馬車に乗ってうちに来て頂戴!それにサラも満更でもなさそうだし♡( ̄▽ ̄)」
と姉が言うや否や、馬車に突っ込まれそのまま拉致監禁されていくのであった、、、。