タイトルは看板のようなものまずはタイトルで読者の興味を引くこと、これが第一
さて、以前エッセイで書いたが、なろうで小説を書いて公開して読者をえようとするのは、出会い系サイトや婚活サイト、もしくはラインやツイッター、メールなどで異性にメッセージを送って返信を貰おうとすることに似ている気がします。
特に婚活サイトや出会い系サイトなどでは女性が登録した瞬間に男性からのメールが殺到するので、その競争に勝ち抜くのは大変らしい。
そしてその際に多くのメールの中から返信がもらえるかどうかについてはメールのタイトルや内容に重要な要素があるそうだ。
それは送ったメールで相手の「興味」「共感」「好感」をどれだけ引き出せるかであるらしい。
そして最も大事なのはいかにして相手の興味を引けるかだと思う。
共感や好感はおそらくその次の段階だろう。
まずは新着に乗るタイトルとそれをクリックすれば出てくるあらすじ、そして一話目のプロローグがなろうで掲載した小説が読まれるかどうかに大きく関わってくるのはもう多くのエッセイにも書かれている。
メールなどのメッセージでもタイトルは重要だがこれは長ければいいというものでもないようではあるが。
そもそも、すでになろうに固定ファンが作者であれば新着の情報に作者の名前が乗った時に作者のファンが読んでくれる可能性が高いが、そうではない場合はまず読者を捕まえるには読者が読みたいというニーズに合っている内容を連想させるタイトルが必要だろう。
2007年頃には”とらドラ”のような4音タイトルが流行っていたことがある。
”いぬかみっ!””お・り・が・み””ねくろま””ムシウタ””れでい☓ばと””まぶらほ””のうりん”など。
しかし、いまのなろうでこのようなタイトルで同じ作品を新人が投稿してもおそらくポイントはほとんどつかないだろう。
なぜなら4音タイトルからは中身を推測するのが難しいからだ。
商用ラノベなら表紙買いもあり得る文字だけのなろうではなおさら目に留まる可能性は低いと思う。
だから結局は中身がわかりやすい読者が求めていそうな内容を想起させるタイトルをなろうでは付け、書籍化時にタイトルが変更されることも多い。
なろうの新着タイトルというのは中身の様子が見えない店の看板のようなものだ。
それはつまり看板に書いてある文字だけでそれが店が何の店でありどういった商品をおいてあるかをある程度予想でき客が入りたいものがあると思わせなくてはいけないということだ。
酒を飲みたいと言っても居酒屋、キャバクラ、ガールズバー、高級クラブ、スナックそれぞれ全く違うように小説を読みたい人が何を求めているかわかるようにしなければならない。
別の例えをするならたとえば見るタイトルを決めていかずにレンタルショップに行ってホラー映画を借りようとするとして”ゾンビ”というタイトルと”パラノーマルアクティビティ”というタイトルだったらどっちの内容がわかりやすいだろうか?
私ならとりあえずゾンビを借りていくかなと思う。
だからこそファンタジーなら”チート””最強””勇者””魔王””成り上がり””チート””竜”等の文字が入っていることが多いし、異世界恋愛なら”悪役令嬢”だったり現代恋愛だったら”学園”などがわかりやすくしているのだろう。
最近は飽きられのかそればかりでもなくなってきたような気もするけど。
歴史なら戦国時代の有名な大名の名前の入ったタイトルというのが読まれやすくなりそうな気がする。
書籍化してる作品のタイトルなどを見ると高評価な作品は必ずしもそうでない気もするのだが。