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6:ドラゴン退治

情報屋?なんだろそれ。と頭をかしげている俺を置いて行きそうな速さでアレックスは歩いていく。

置いていかれないように、小走りでアレックスを追う。アレックスって足長いから歩くの速いな・・・・・・

見失わないように小走りでアレックスを追いかけること5分。1軒の建物の前でアレックスが止まった。

「ここが情報屋だ。お前はここで待っていろ」

と、アレックス。

「何で?俺も行ってもいいじゃん」


「だめだ。ここは会員制でな」

それなら仕方が無いかな・・・・・・

「じゃ、俺はあそこで待ってるから」

俺はそう言って、広場の中心に置いてある、石作りのイスを指差した。

「そうだな。10分程で戻ってくるから・・・・・・」

そう言ってアレックスは、建物の中に入っていった。

俺は、平場の中心に置いてあるイスに腰掛けてアレックスの帰りを待つ。

今は何時だろうか?時計を見る。1時50分だった。

は~暇だな~・・・・・・そうだ。これからドラゴンと戦うわけだし、魔法の練習しようかな。

ん~どんな魔法のスキルがあったかな?と、自分のステータスを確認する。


名前:ユウキ・カザマ

レベル:6

HP:7500/7500

MP:34000/34000

スキル:『料理Lv2』『剣術Lv45』『身体強化Lv3』『打撃耐性Lv18』『精霊術Lv15』『精霊契約Lv19』『火の魔術師Lv12』『全属性耐性Lv15』『全属性魔法Lv29』『無属性魔法Lv19』『空間魔法Lv15』『百発百中』

固有スキル:『覗きの魔眼Lv2』『異世界の物Lv2』『Rスキルコピー』

ギルドランク:E

あ、異世界の物のスキルがレベル2になってる。開放されたのは何かな・・・・・?


『異世界の物』

説明:異世界の物が召喚できる。レベルが上がっていくごとに召喚できる物の大きさが大きくなる。

開放済み:Lv1『30cm』Lv2『35cm』

この開放済みってなっている35cmというのは召喚できる物の長さなのだろう・・・・・・1辺が35cmって事なのだろう。

使ってみたいの魔法は・・・・・・全属性魔法だ。

これから火属性のドラゴンと戦うわけだし、火魔法がどんな魔法か知っておきゃ無きゃいけないので、火魔法と後は、水属性の魔法を練習することに決めた。まぁ、時間があったら他の属性の魔法も練習するんだけどね。


火魔法か・・・・・・火魔法って言ったらやっぱり火の玉なんだよな・・・・・・

イスから立ち上がり、俺は右手を前に突き出し手のひらを上に向ける。火の玉、火の玉・・・・・・このスキルレベルで使える魔力の4分の1を使い、手のひらの上に火の玉を出現させる。

ボワッ。そんな音と共に、俺の上半身が火の玉にのみこまれた。慌てて火の玉を消す。

おいおい。俺が全属性耐性無かったら黒焦げになって死んでいたかもしれない・・・・・・っていうか、4分の1であの大きさって事は、最大まで使ったらどんな大きさなんだ・・・・・・?

火の玉に包まれた俺が火傷しなかったのは、耐性スキルのおかげでもあるが、先ほど買ったドラゴンの鱗製防具のおかげた。

気持ちを落ち着かせてから、もう一度火の玉を出現させる。今度は、40分の1の魔力でやったので、直径が俺の手と同じサイズの火の玉を作れた。この程度の大きさでも、ランクCぐらいの魔物を1発で倒せそうな気がする。火の玉を作れて嬉しいけど、スキルがあるから当たり前なのかもしれない。


さて、次は水魔法か・・・・・・水の玉ってなんか想像できないな・・・・・・まぁやってみるか。

火の玉のイメージを水の玉に変えてみる。魔力を40分の1使って水の玉を出現させる。

先ほどの火の玉と同じ大きさの水の玉が、俺の手のひらの上で浮いている。

はは。やった!出来た。

次の魔法を試すために、水の玉を消す。

毒魔法とか使ってみたいけど、周りにたくさん建物あるし、危ないよなぁ。

何の魔法を練習しようか考えていると、アレックスが戻ってきた。

「待たせたな」


「ドラゴンの居場所、分かったんですか?」


「おう。分かったぜ。ここから100kmほど離れた所の洞窟に住みついているらしい。だが最近住みついたばかりで、宝は無いかもしれないってさ」


「宝目当てじゃ無いので、いいですよ」


「まぁそうだな。お前はお金たくさん持っているしな・・・・・・」

まぁ、性能のいい武器や防具があったらほしいけど。

「どうやってそこまで行くんですか?


「お前な・・・・・・俺がどうやってお前をここに連れてきたか忘れたか?馬車だよ馬車」

アレックスと俺は馬車に乗り込んだ。もちろんアレックスは御者をしている。

荷台にはピンク色の液体が入った瓶が10個ほどあった。

「アレックスさん。このピンク色の液体は何ですか?」


「それはMP回復ポーションだ。売り物なんだがな2本お前が持っていてくれ」

MP回復ポーション何てあるのか・・・・・・俺は無限収納の中に2本しまう。


馬車で走っている最中、魔物にあったが、全て俺の火の玉で消し飛ばした。火魔法練習しといて良かった。

洞窟から100mほど離れた場所で馬車を止める頃にはレベルが11になっていた。


名前:ユウキ・カザマ

レベル:11

HP:13200/13200

MP:50000/51000

スキル:『料理Lv2』『剣術Lv45』『身体強化Lv3』『打撃耐性Lv18』『精霊術Lv15』『精霊契約Lv19』『火の魔術師Lv12』『全属性耐性Lv15』『全属性魔法Lv29』『無属性魔法Lv19』『空間魔法Lv15』『百発百中』

固有スキル:『覗きの魔眼Lv2』『異世界の物Lv1』『Rスキルコピー』

ギルドランク:E


「さてと、ユウキ準備はいいか?」


「もちろん」


「じゃぁ、行くか」

アレックスは100m先にある洞窟を目指して歩き始めた。

「結構でかいな」

100m先で見た時は、こんなに大きいとは思わなかった。

「当たり前だ。ドラゴンが住むとこなんだからな」


「へぇ~、それでドラゴンはどこにいるんですか?」


「普通は縄張りに入ったら襲ってくるはずなんだけど・・・・・・」


「出かけているんじゃないですか?」

その言葉を待っていたかのように、上からバサッバサッと羽音が聞こえてきた。上を見上げると、燃えているように真っ赤なドラゴンがこちらへ近づいてくるのが見えた。

「まずい。避けろ!」

アレックスがそう叫ぶと同時に、ドラゴンが口から火を吐いた。俺が作った火の玉のようなものじゃなく、火炎放射器みたいな火だ。

真上から襲ってくる火を、転がって避ける。

「ユウキ!魔法を撃て」

俺は、30分の1の魔力を使い火の玉を俺の頭の上に出現させ、ドラゴンに向かって放つ。

「バカッ!火属生のドラゴンに火を放っても意味無いだろ!」

ドラゴンに、俺が放った火の玉が直撃したが無傷だ。こいつのステータスが見たいな・・・・・・


名前:レッド・ドラゴン

レベル:21

HP:120000/120000

MP:98000/110000

スキル:『火耐性Lv19』

固有スキル:『火魔法Lv22』『宝感知Lv12』


レベルが低いな、これなら簡単に倒せそうだ。

俺は、武器屋で買った剣を構える。この剣には魔法の威力30%アップと必要魔力量30%カットのスキルがあるから魔法を使うときに役立つ。

魔力10分の1を使い、ドラゴンに巨大な水の玉を放つ。

ドラゴンは避けようとするが、避けきれず直撃し、クルクルと回りながら落ちてくる。

「よし。ここからは俺に任せろ!」

アレックスはそう言うと、地面に落下したドラゴンに向かって駆ける。

地面に落ちた時の衝撃でか、まだ動かないドラゴンを斬ろうとアレックスの剣がドラゴンに向かって振り下ろされる!と、途中でアレックスの剣が止まった。

「どうしたんですか?」


「もうこいつ死んでるんだよ!お前の魔法の強さにビックリだよ!」

別に俺の魔法のおかげじゃないと思う。地面に落ちた時、打ち所が悪かったのだろう。ドンマイ!

「地面に落ちた衝撃で死んだんじゃないですか?」


「まぁ、そういうことにしておいてやろう」

アレックスは、呆れたように言う。

「ユウキ。このドラゴンをしまえるか?」


「たぶんできると思います」

無限収納の中にドラゴンをしまう。

「倒せるとは思わなかった・・・・・・」

なんか拍子抜けだ・・・・・・もうちょっと苦戦すると思っていた・・・・・・

「なんか拍子抜けですね・・・・・・」


「まぁな・・・・・・」

アレックスの返事は力が無い。

「じゃあ、帰りましょうか」


「あぁ、そうだな」



王都につく頃には、薄暗くなっていた。

俺たちは、ギルドへ向かい依頼達成を伝えた。

「はい。確認しました。これが報酬の金貨5枚です」

受付のお姉さんはそう言って、金貨5枚を差し出した。

「ありがとうございます」

礼を言ってアレックスの所へ戻る。

「これ金貨5枚。あげます」

俺は、アレックスに金貨五枚を差し出す。

「いや、お前が倒したんだしお前のもんだ」

いくらあげるといっても、受け取らなかったので仕方なく金貨を無限収納の中にしまった。

「ドラゴンの死体はどうするんです?」


「そうだな・・・・・・オークションに売ればいいか・・・・・・ついて来い」

そう言ってアレックスは歩き始めた。

アレックスが足を止めたのは、大きな建物の前だった。

「ここがオークション会場だ」

そう言ってアレックスは、建物の中に入っていったので、俺もついて行く。

中に入ると、広い通路があり、その奥に大きな扉があった。たぶんそこがオークション会場なのだろう。

だがアレックスはその扉ではなく、その手前にある扉を開け中に入った。俺も中に入る。

「久しぶりだな。キール」


「何だアレックスか、脅かすなよ。その少年は誰だ?」

中には銀色の髪をした男がいた。

「こいつは、ユウキって言うんだ。明日ドラゴンを売るつもりなんだが、世話してやってくんねぇか。俺は今日村に帰るつもりなんでな」

知らなかった・・・・・・

「アレックス。もう帰るのか?」


「そうだ。町に用事があるからな」


「まぁ、別に俺はいいよ」


「じゃ、よろしく頼む」

そう言ってアレックスは部屋を出て行った。俺もついていこうとしたが、アレックスはもう俺は帰るからついて来なくていい、と言った。

「ユウキ・・・・・・だったか、明日11時にここに来い。俺の名前を出せば入れてもらえるから」


「分かりました。あの、俺も商品を買ったりできるんでしょうか?」


「あぁ、別に入場料払えば誰でも買えるぞ」


「分かりました。では、明日11時にここへ来ます。ありがとうございました」

そう言って俺は部屋を出て、昨日借りた宿へと帰った。

「おじさん。後2日ぐらい部屋貸してくれ」


「銅貨20枚だよ」

銅貨20枚を払って、部屋へ戻る。

机の上には、紙に書き置きがしてあった。


『仲間を作って、PTで依頼を受けろ』

ただそれだけだったが、アレックスが書き置きをしてくれて嬉しかった。

仲間・・・・・・これから大変だな。

夜ご飯も食べずに、ベッドに横になり眠った。ドラゴンって一体いくらぐらいで売れるんだろう・・・・・・




6話、いかがでしたでしょうか。ユウキ、ドラゴンを1発で倒すとか強すぎじゃない?!

作者の励みになりますので、感想や、評価を入れてくれたら嬉しいです。

登場人物の希望や登場人物の名前、こんなスキルがあったらいいな、とかも、お待ちしております。希望等の物は、作者に直接メールで送っていただければ嬉しいです。

変な文章や表現・誤字・脱字があれば、遠慮無く指摘してください。


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