表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

入学式

入学式の朝である。

新入生代表などという面倒な役割に割り当てられたわけでもなし、特に緊張はしていない。

前世を含めるともう何度も経験しているので致し方ないだろう。

私の家から高校へは電車で30分という距離で、駅から学校が近いのでとても嬉しい。

前世では上り坂を30分かけて登っていたからこれは本当に嬉しい。バスもなかったので夏場は本当に地獄のようであった。

前世のことはさて置き、不本意ではあるが立派な美少女に生まれ変わったのである。美少女大好きな私としては自分磨きを怠るような真似はしていない。

磨けば磨くだけ光るのである。もちろん勉学に関しても。

いいよね、努力がすぐに反映されるって。

勉強すればするだけ成績が上がってとても楽しい。俗に言う勉強始めてから2ヶ月は成果が出ないということもなかったし。

現実に向き合った今ならこれが主人公補正というものなのかと思える。まあ、やることやらないとどうしようもないのは主人公じゃなくても同じなんだけどね。


さてさて肝心の入学式である。

入学式恒例の親と一緒に写真撮影などもさらっとこなしました。お父さんが一番楽しそうだったなあ。

正門から緩やかな下り坂を経て正面玄関へと向かう道には桜が植えられていてたいへん美しかったです。今度カメラ持ってこようかな。

校長先生のお話は長すぎず短すぎずちょうどいい感じで良いお話もあって面白かった。

「諸君、はばたけ!」とかいってくれると嬉しかったかも。でもこれは卒業式か。

入学式では新入生代表にイケメンさんが選ばれていました。イケメンで声もいいって俳優にでもなったらいいと思う。

幸運にも隣の席が可愛い女の子だったので新入生退場のあとでちょっとおしゃべりできました。仲良くなれるといいなあ。

そのあとホームルーム教室に移動して担任になる先生から自己紹介やら諸注意やらをお話しされる。

入学式の日ってこんなもんですよね。

教室でも出席番号の関係上か前がさっきの女の子でちょこちょこおしゃべりして、一緒の選択科目を選んだりできた。

お名前も可愛らしくて薮田紗奈ちゃんというらしい。

紗奈って呼んでいいと許可をもらいました!紗奈も真希って読んでくれるって。

というか、あれ?親友ポジの子の名前も紗奈ちゃんじゃなかったっけ?

もうちょっと快活、というかあっさりしている子だったと思うけど、うーむ。とりあえず保留かな。

おんなじ中学校から来ている子もいるにいるんだけど同じクラスにはいないから寂しい。

知っている人がいないと心もとない。新しい友達を作るのも好きなんだけども、やっぱりね。

あ、選択科目は音楽を選びました。一番無難だよね。

横の席は男の子だったんだけど、私は男の子に気軽に話しかけられなくておしゃべりできてない。

男の子と気軽におしゃべりできる子ってすごいよね。私には無理だ、妙に意識しちゃって緊張するんです。

そういえばヒロインも気軽に話しかけられる子だったな。経験か!経験値の差なのか!

いくらゲームをいっぱいやってても話しかけられないものは話しかけられないのでもうしょうがないよね。

特に恋愛する気も今のところないしいいかな、なんて考えてるからこうなるんですね、わかります。

だってもう顔もいいし頭も勉強すればするだけ良くなるんだよ?結婚とかしなくても一人で生きていけるじゃない。

いや、できたらしたいですけどね。

なんやかんやあって入学式も終わったし今日は両親と妹と入学祝いにディナーに行ってきます。

実は妹がいたんです。2つ下の可愛い妹が。

私を2つ下で喧嘩もしちゃうかな、あんまり仲良くやっていけないかもしれないな、なんて生まれた時は考えてたんだけど杞憂に終わってすごく私に懐いてくれてます。

可愛い!さすが姉妹だけあって私に似てたからちっちゃいヒロインを見ているようで猫可愛がりしたせいもあると思うんだけどそんなことはどうだっていいんだよ!だって可愛いんだから!

いやあ、明日からの学校生活も楽しみだね!

多分教科書類を配られて持って帰るのに四苦八苦するんだろうけど!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ