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二連だが、断る

 

「!?

どうして…?

わたしになんか治してもらいたくない?

わたしのことなんて嫌い?」


え、何で治療断っただけで泣きそうになってんの?

美少女の泣き顔は嫌いじゃないけど、それは半泣き程度まで

ガチ泣きはマジで困る

つーか、サティアの方が俺の事嫌ってんじゃん


「別に嫌とか嫌いとかではなくですね………」


治癒魔術は魔術を掛ける者の魔力だけでなく、掛けられる側の魔力や体力も消費してしまう性質がある

体力や魔力が枯渇しかけている者に使うとそれらが枯れ果て、逆に止めを刺すことになる


高位の魔術であればそのデメリットがない物や、体力を回復させる魔術もあるが、残念ながらサティアは中級魔術を使えるようになったばかりなのでどちらも使えない………まぁ体力を回復させる方法はないこともないんだけど


そして今現在、俺は魔力が結構少なく、体力にいたってはかなりギリギリです


その旨をサティアに説明する


「…そうなの?

それじゃあ、休んで回復しないと

わたしのご飯もあげるから…」


そう言うとサティアは近くに置いてある荷物から食糧を取り出そうとする


「いえ、早く帰らないといけないので」


だが、また断る


 

「早く帰らないと、ってそんな身体じゃ…」


断るがサティアは引き止めようとする

う~ん、どうしよう……リセのことを話すか?


でも話してもサティアが何かできるわけじゃないし、心配かけるだけだよな…

あ~、でも話さないとサティアはあとでスゴく怒るか…


「早く帰らないとリセg…「リセちゃんに何かあったの!?」……ええ」


うん、いつも通りリセの名前を出すと反応が早いね


「何があったの!?」


「急がないといけないので歩きながら話します

………リセが病気で倒れたのですよ」


「そんな……それでリセちゃんの容態は?」


「賢者さまの力添えをいただいているので今すぐ命が危ういというわけではありません」


サティアに少しでも心配をかけないよう無事という事を全面に押し出して説明する


「賢者さまの力添え…ってあなたのおうちでも賢者さまの力を借りないといけない程危ないの!?

それに今すぐには……って、今は大丈夫でも治せないってこと?」


…が、的確に言葉の裏を読まれて失敗におわる


「いえ、だからこそぼくがここにいるのですよ

治療法は乏しくですが、存在しています

この森の先にある山まで治療薬の材料を採りに来た帰りですから


「材料って…その卵?」


「いえ、これはついでに採って来たものです

材料は《ボックス》の中に入れてありますよ」


「…そんなにボロボロになってまで採りに行った物って何なの?」


「それは……っと、もう森を抜けますね」


サティアの質問に答えようとしたところで森の出口に到着


「サティアさまはどうします?

ラミエルさまが森に連れて来たってことは自力脱出が課題だと思うのですが…」


「うん、そうだけど…わたしも行くわ

どのみち、さっきの赤いウサギさんからる…あなたが助けてくれなかったら失格になってたし」


そう言いながらサティアは服の下からペンダントを取り出す


「ダメージ吸収機能付きの緊急転移の首飾り、ですか」


サティアが取り出したペンダントは一定以上のダメージを受けると転移の魔術が発動する魔道具だ

使用条件が限られているし、半端なく高いので王族でも滅多に使わないけど


なるほど、サティアにはまだ早い試練だと思ってたけど、最初から失敗するのが前提か

まあこの試練はブラッディ野ウサギをなんとか出来るだけの実力が必要だからな……そもそも俺がブラッディをハメ技で倒せるようになったのもこの試練の時だったし


ちなみにこの試練の正解はブラッディ野ウサギをまともに相手せず逃げることらしい

普通、子供ではブラッディ野ウサギは倒せないってさ……まぁ逃げるだけでも大変なんだけど


「また今度改めて挑戦するわ」


「そうですか……それではすぐそこに馬龍車を待たせているので急ぎましょう」



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