金と赤
Side マルス
さて、目が慣れてはっきり見えるようになった今、見えるようになる前よりも状況がわからなくなった
最初は、徐々にはっきりと見えて来るなるに連れ金の方が多く、赤……浅緋の方は少ないことに気付き
そしてそれが人の瞳と髪の色であることに気付いた
つまりこの口を塞ぐ柔らかいモノは……この人の唇ですね
……まぁ、ここまではいいんだよ……いや、あまりよくないけど
ただな、これ誰よ?
目の前過ぎて顔立ちがわからないのもあるが、俺のプラチナブロンドとは違う真性の金髪
それも金を直接融かして極細の金糸したとさえ思える見事な金髪に、ピンクに近い赤、浅緋色の瞳の人なんて知らないんだが…
何で知らない人が、サティアの部屋に居るんだ?
動けないのはどうやらこのキスをしている奴が上に乗っているからの様で、足が絡みついているらしく強引に振り払うのは無理っぽい
乗っかっている感触や重さからすると、年齢はだいたい俺と同じくらいっぽいが……本気でこいつ誰だよ
さて、どうするかな…
「…ん……あら、もうお目覚め?」
どう抜け出そうか考えていたその時、俺にキスをしていた女の子が、俺が起きたことに気付きキスをやめる
キスをやめ、顔が離れたことで女の子の顔がわかるようになったが……サティア?
青銀の髪と霜青の瞳と真逆とも言っていい、黄金の髪と浅緋の瞳だが顔立ちはサティアとほぼ同じ
あとは耳が短いくらいか?
「……お前は誰だ?」
警戒しながら2Pカラーサティアに誰何する
「あら、誰だとは失礼ね、久しぶりなのに
……と言ってもあなたはわからないか…あの時はあの娘の身体だったし」
「何を言っている?」
俺と知り合い?
でも今とは違う姿だったと……いまいち何を言っているかわからん
「う~ん、詳しく説明してあげてもいいけど…もう時間みたいね」
「時間?」
「ふふっ、今度はいつになるかわからないけどまた会いましょう」
「なっ!?
どこに行く気だっ!?」
「どこにも行かないわよ、ずっとあなた達のそばにいるわ……またね」
サティアに似た女の子はそういうと輝きだし姿を消す
そして、その場所にサティアが現れた
どういうこと?




