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サティアの魔力検査

サティアとリセを引き連れ(二人は俺の後ろでおしゃべり中)、検査場へ向かっていると


「ハハハ、サティア誕生日おめ「《テンペスト・ガーデン》」」


所々焦げた全裸の変態シスコン王子がやって来たのでサティア達の目に入る前に封滅型の結界系魔術を使い処理する

まったく何で全裸で歩き回ってんだか


「?いま兄の声が聞こえたような…」


「ぼくには何も聞こえませんでしたが……気のせいでは?」


「そう?」


誤魔化すとサティアは興味をなくし、リセとのおしゃべりを再開する


……なんでこの娘、俺の魔術にはツッコまないんだろ?

シスコン関連っぽいから無意識にスルーしてんのか?

サティアはシスコンのことは俺のこと以上に嫌ってるもんな…


 

まったく、なんであいつは全裸だったんだか…

※彼は自分で仕掛けたトラップのことは忘れています……しょせん暇潰しでやったことなので


全裸になるのは勝手だが、そのうち国のトップになるんだからその辺りはちゃんと……そういや、国のトップなのに裸って例ってあったな…

裸の王様とか総長兼生徒会長とか、あと太陽王と……か…


あのシスコンの属性は太陽だけど関係ないよな?

一部で太陽王子とか呼ばれてるけど常時全裸なんてことにはならないよな?

フレスコ画が好きなのなんて無関係だよな?




考えるのやめようか……不安になるだけだし……とりあえず暗殺の準備だけしとこ



検査場……城の大広間の扉の前に到着


王族の魔力検査は大勢の貴族の面前でやることになっている……貴族は自由参加なので大勢とは限らんけど

特にサティアはナメられてるし

まぁ、来るのはだいたいは男だからサティアからすると少ないほうが嬉しいんだけどな


「サティア様、行きますよ」


「……ぅ、ぅん」ギュッ


サティアに声をかけると、不安なのか服の袖を握って来た

ま、しょうがないか……こういう場でいい思い出なんてないからな…


扉を開き堂々と、そして不遜な態度で中に入る

うちの役割上、大勢の貴族の前では傲慢な姿勢で臨まないといけない

……ついでに俺に目を向け、サティアに目が向くのを防ぐこともできる

  

大広間には王様をはじめとした王族-シスコンと五大貴族の当主

それといくつかの上中下級の貴族たち

思ってたよりは多いが、子供連れはほとんどいないな


普通なら子供世代でのコネを作るために連れて来るんだが、その時メインとなるべき今日の主役のサティアとは繋がりを作りたくないから連れて来てないんだな…

……ったく、気に入らねぇな…


「陛下、お待たせしました」


とりあえず周りの視線をシカトしながら王様の前に歩き出す


……あれ、王様着替えてる?

あ、パパンの雷撃で服がボロボロになったのか……でも何で髪が濡れているんだろ?

※大事なことなのでもう一度言いますが、彼はトラップのことは忘れています


「うむ、大義であったな

だが迎えにやった者はどうした?」


迎えっつーと、サティアの部屋に来た男か…


「サティア様に配慮し下がらせましたが(訳:サティアに男を近付けんじゃねぇよ、ハゲ)」


「あの者か……、そちらは止めたのだがな…」


うん?

あの男は独断できたのか?

そういやなかなか引き下がろうとしなかったな…


「その者ではなく太子を向かわせたのだが…」


ああ、シスコンか……


「サティア様、会いましたか?」


「いえ、会っていませんね」


「ふむ、擦れ違ったようだな」



ふう、誤魔化せたな

……どうでもいいけど、上から目線の王様ってムカつくよな…


 

「まぁよいか

これよりサティアの魔力検査を執り行う!

水晶をここに」


「はっ」


王様が命令を出し、文官数人が魔力検査に使う水晶と台座を持ってくる


……俺、そろそろ捌けたいんだが……検査に関係ないし


「サティアよ、水晶に触れてみよ」


「はい」


サティアが俺から離れ、水晶の前に立ち…触れる

水晶の内側に一瞬、カーテンのようなものが見えたような気がしたその時

ピカーッ

「きゃっ…」


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