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王妃様×3

しばらく二人を観察していると朝食の準備ができサーシャや休み明けのメイドたちが部屋に持って来たのでリセを紹介して朝食を摂る


……朝から湯豆腐最高!


朝食も食べ終わりパパンから今日の手続きに必要な書類を受け取り、現像が完了した写真を持ってサティアとリセ、ついでにサーシャを伴い転移室に向かう

 

サーシャが転移法陣を起動して王城に転移する



城に転移するとそこには


「サティアちゃんは無事…ヘブ!?」

「サーティ―…アブ!」


「「「お帰りなさいませ、サティア様

ようこそいらっしゃいませ、マルス様」」」


「サティア、お帰りなさい

マルスくん、よく来たわね」


大勢のメイドと一人の女性……赤混じりの銀髪にスラリとした身体なのに豊満な胸、そして特徴的な長耳

サティアの母で第二王妃のラミエル様がいた



部屋の入り口のあたりから雑音が聞こえた気がするが気にしない方向で

そこに第一王妃と第三王妃がいて扉を押さえているが何も関係ないはずだ

ドンドン扉を叩く音や開けろとかサティアを呼ぶ声が聞こえるが空耳だろう


「ええ、お久しぶりですラミエル様」


「もうラミエル様だなんて他人行儀ね

気軽にお義母さんでいいのよ」


この人はいつもこれ言うよな…この人だけじゃなく王妃様全員が同じようなこと言うけど……あと、扉のあたりから『サティアちゃんは渡さんぞ』とか空耳が聞こえるがしょせん空耳だから無視だ、無視

 

「もう冗談は止してくださいよ」


「あまり冗談でもないのだけれどね、だって…」


最後の方は聞き取れなかったけれど、まぁいつもの流れだから気にしなくてもいいだろ


「あ、そうだ10日前の魔力検査で属性が大嵐とわかったので新しく魔術を覚えたので見てもらえませんか?」


扉の方に視線を向けながら言ってみる


魔術適性の高いエルフであるこの人には昔から魔力の扱い方を習っていた(ゴロリから知識はもらっているが体験を元にした指導を得た方が習得がしやすいので)、いわば師匠みたいな人なので魔術を見てもらいたい……真の狙いは別にあるけど


俺の視線から真の狙いを察したラミエル様はメイド達を避けさせ


「それじゃあ詠唱を始めて」


「それではいきます


 轟け迅雷

 逆巻け颶風

 大いなる水よ

 螺旋を描きて

 我に亜竜の力を与えたまえ

……《テンペスト・スパイラル・レッサードラゴンブレス》」



詠唱を終えると第一・第三王妃様が離れ、十分距離が開いたのを確認すると魔術を放つ


……ちなみに誰一人としてこの行動を止める者はいない……リセは状況がわかってないだけだが…


「むっ、やっと開いたなサティ……アガッ!?」


「我が妹は渡さ……グゲッ!?」


『何故か』扉が『勝手に』開き、扉は壊れることなく魔術を通す

 

テンペスト・スパイラル・レッサードラゴンブレス


大嵐の上級魔術でドラゴンブレスを模倣した魔術だ

まぁ、本物の龍の息吹には遠く及ばないので敢えて魔物龍…通称亜竜(レッサードラゴン)の名を冠しているが…


テンペスト・レッサードラゴンブレスは本来なら広範囲ブレスなのだがスパイラルを追加したので収束ブレス──見た目は魔貫○殺法──に変わっている

そのぶん威力やら貫通力が高まっているが……まぁ、誰にも当たってないから大丈夫だろ


「う~ん、術式が少し強引ね

あれだと収束する前よりほんの少しだけ威力と貫通力が高いだけよ

下位の術ならともかく、上級の…それも元々が広範囲タイプの大嵐の術だともう少し詠唱を長くしなくちゃダメよ」


「やはりダメですか…」


ダメ出しされるとはわかってたけど、実際されると凹むな…

……でも誰にも当たってないからいいけど、もし完全版が誰かに当たってたら確実に死ぬような威力になるよな…


ダメ出しに軽く凹みつつ考えていると


「あら、でもマールくんの年齢で上級魔術を放てるだけでも凄いのだからほめてあげればいいじゃない」


「マーくんすごい!」



一人の女性と12歳くらいの女の子が声をかけて来た


 

「そうね、普通ならほめてもいいのだけれど……ね」


「相変わらず厳しいのね、ラミーは

まぁ気持ちはわかるけれどね」


声をかけて来た女性の方は第一王妃のネメア様

そして


「ラミちゃんがほめてあげないのなら、あたしがごほうびあげるね」チュッ


「あーっ!?」


今俺の頬にキスして来た女の子がガラハゲとゲロスの母親でリセの叔母の第三王妃のプリム様……王様マジペド野郎だな……どっかからお前が言うなと聞こえてきた気がするが、気のせいだな


まぁ、プリム様は母親がリオール家前頭主の妾のハーフ女性小人族(ミニアン)のクォーターミニアンで、その血が妙な感じに発現して見た目は幼くてもネメア様と同年代なんだけどな……精神も見た目通りでとても子育てできそうにないからガラハゲ達の教育はリオール家が口出ししまくってるんだよな…


ちなみにこの世界では血の濃さが1/4未満になるとその血は他の血に淘汰されてしまうので、ガラハゲ達は小人族の血を1/8継いでいるが種族は純ヒト族になっている


……よく考えたらサティアとリセって義理だけど従姉妹なんだな…

 

「あら、どうかしたのかしらサティア?

大きな声を出すのははしたないわよ」


「そうよ、何かあったのなら言ってみなさい」

あ、ネメア様とラミエル様がいじりモードに突入した


とりあえずとばっちりを避ける為に離れて……


「あの…プリム様、離していただけませんか?」


プリム様が抱き着いていて動けない


「や、あとお姉ちゃんって呼んでくれないと、や」


いや、お姉ちゃんって…

あんた俺と同い年の子供がいるだろうが


「マーくん、この娘だぁれ?」


心の中でツッコんでいるとプリム様がリセを見ながら聞いてきた


……え、一応あんたの姪なんだが………


「うちで新しく買った奴隷のリセです

………あの、この娘はプリムs「お姉ちゃん!」プリムお姉ちゃんの弟君の娘……つまり、あなたの姪なのですが……ご存知ありませんか?」



「うん、知らないよ

ゲーくんから何も聞いてないよ」


……そういやガラハゲ達も初対面だったみたいな反応だったな……そこまで本格的にリセを隠してたのか?


……いや、俺はリセの存在自体は知っていたからプリム様がリオール家から切り離されているだけだな

 

リオール家の血を引くとはいえ亜人……扱いは低い

……昔、うちのグランドパパンがリオール家の前当主がハーフミニアンを拉致監禁して犯し、生ませたプリム様を違法奴隷にしようとしたところを摘発した結果リオール家は凋落、そしてプリム様の母親を妾として扱わざるを得なくなったのでかなりドロドロした感情があるんだろう



「あら、その娘奴隷だったの?」


あ、いつの間にかネメア様とラミエル様がサティアいじりをやめてこっちに注目してる……サティアが真っ赤になってるのはスルー……だっていつものことだし


「ええ、うちの…と言うよりはぼくの奴隷ですけどね」


「へぇー、猫の獣人ね

……あら、マールくんの奴隷なの?

……ちょっとサティアちゃんピンチよ

あの娘、顔が隠れているけど絶対かわいい娘よ、私のかわいい娘センサーが反応しているから間違いないわ」


……う~ん、この人俺のことマールって呼ぶけどやめてくれないかな……それ女の名前な上に、うちの初代当主(♀)の名前なんだけど


「な……ピンチって何がですか!?」


「あら、サティアあなたマルスくんのことs「キャァァァアア!!!やめてやめて、そんなことないもん!!」」








Side サティア


わたしがるーくんのことを好きだなんてあるはずないもん

お母さん達はいつも何を言っているの!


だってるーくんのお家は奴隷って人を人と思わないひどいことをするお家だし……実際るーくんもリセちゃんを奴隷にしたもん


このことを知る前は好きだったかもしれないけど、今は違うもん


だいたい、わたしがこのことを知ってからるーくん変わったし

使用人の人たちみたいな丁寧な感じになって、魔術もつかうようになって、頭が良くなって……たまに優しかったり、危ないところを助けてくれたり、いろんなことを教えてくれたり………あれ、あまり悪いところがない?

……そういえば、リセちゃんに薬あげてたし、わたしとリセちゃんにお洋服買ってくれたり……


ううん、違うわ

冷たく……そう、冷たくなったもん!

だいたいリセちゃんに薬あげた時も無理矢理キスしたもん


……………キス……『あれ』は違うわ、あれは身体が勝手に動いたから違うの

だいたいるーくんは寝ていたから知らないし……わたしもるーくんのこと悪く言えない……よね


コホン、とにかくわたしがるーくんのことが好きだなんてないの、だってわたし


「わたし、他に好きな人がいるもんっ!」


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