スタート地点はあの世・・・おまけ
神 Side
「よ~す、初仕事お疲れさん」
「あ、魔神様
いや~、緊張しましたよ~
管理神と転生者の水先案内なんて役目を心が読めるからって下っ端天使だったぼくに任せないでくださいよ
ミカエル様の跡を継ぐなんてぼくには無理ですよ~」
「しゃーねーだろ、精神関係の属性を持つ存在なんて少ないんだしよ
やっぱり転生イベントには読心術は必須だろ~」
「その理屈はわからなくもないですがそれなら転生イベントだけぼくが担当すればいいじゃないですか~」
「いいじゃねーか、どうせその世界は神の手を離れて人間が独り立ちした世界で管理神の仕事なんてほとんどねーんだし」
「確かにほとんどありませんけど、たまにある仕事が人間がうっかり世界滅ぼしそうになったからなんとかするって無茶振りですよ!?」
「でもなんとかできるだけの力と技術はやっただろ」
「それでもギリギリですよ~」
「ま、諦めろ
別に滅びても問題ねーし
人間の手で滅んだならそれは自業自得だ」
「それはそうですけどね~」
「まぁ、滅んだならこいつが行く世界みたいに再生して再利用するしな」
「そういや、この子の行く世界って管理神がいないんですよね?
すぐに滅んだりしないんですか?」
「お前たちみたいな神世の神はいないがあの世界の中で生まれた神って名乗る奴らが管理してるからなかなか滅ばないぞ」
「世界神は生まれたんですね
って魔神様は相変わらず自分を神扱いしないんですね~」
「ああ、今の俺は一世界の魔王に過ぎないからな
魔神は前世だ」
「神王様より強いのに~」
さて、そろそろこいつを新しい世界に運ぶかね」
「あ、もう行くんですか?」
「ああ、大分待たせてるしな」
「ああ、奥様方の準備は終えてるんですね
それでは奥様方とミカエル様によろしくお伝えください」
「あいよ、じゃ~な」