着せたり脱がしたり1刹那る奇跡
「サティア様、気に入ったものはありませんか?」
確認のため試着室にいるサティアに声をかける
「あ、るーk……ちょうどよかったわ」シャッ
すると、サティアが試着室のカーテンを開け下着姿で出てきた
……うん、何してんの君?
行動が唐突過ぎてびっくりしたわ
女の子なんだからもう少し羞じらいを持って……って五歳児だと羞恥心ないのは結構いるか…
それにサティアお姫様だから着替えとか御付きのメイドとかにしてもらってるから裸とか見られ慣れてるし
「どんな服がいいのかわからないからあなたに選んで欲しいの」
俺の予想は当たっていたらしく、サティアに服選びを頼まれた
「…はい、わかりました……けど、中に入って待っていてください」
そのうちこっちに来るクリーチャーにサティアの下着姿は見せたくないからな
「……?
ええ、わかったわ」
サティアはなぜ中で待ってなきゃいけないのかわからないみたいだが素直に従ってくれた
シャッ
サティアを試着室の中に入れ、カーテンを閉じ服の山を物色する
………前に、白に近い水色のフリル付きだったとだけ言っておこう
さて、サティアに似合う服か…サティアはエルフの血を引くだけあって元が整った見た目だから装飾の多い服はサティアの見た目を損ないかねんからな
華美なドレスよりも簡素なエルフ服の方がよく似合うし
とりあえずスカートがミニなのは決定事項だ
幼いながらもかなりの美脚だからな
エルフ服来てるときに見たし、つい今しがた再確認した
この黒のプリーツスカートがいいな
上は白系のキャミソール
まだ肌寒いから黒系のアウターとアームカバーをケースバイケースで
あと黒ストニーソで完璧だな
……選んだのでもまだ金に余裕があるな……
お、さっき獣人の娘に選んだワンピースと似たデザインで色違いのがあるからこれも買おう
サティアあの娘のこと気に入ってたみたいだし
「サティア様、これなんかどうです?」
カーテンに手を差し込み、服を渡す
「ありがとう
…なんでカーテンを開けないの?」
開けると色々不味いからだよ
「まあいいわ
それより服を着せてもらえない?」
……自分で服着れないの?
五歳ならそろそろ自分で着れ……お姫様だったね、この娘
こういうときは店員に任せよう
「おい、任せ……」
あれ?
さっきまで隣にいたアンナがいない
どこに行った?
そういえばマネージャーのキエスもいないな…
客放置ってどういうことよ?
「ねぇ、まだ?」
サティアが催促してくる……え、俺がサティアの着替えを手伝うの?
少し待てばクリーチャーが来るかも知れないが、サティアは男が苦手だし
…サティアの下着姿をヤツに見せたくないし
「ねぇ、早く」
仕方ない
いつまでもサティアを下着姿で放置するわけにもいかないから覚悟を決めるか
「はい、では失礼します」
子供服売り場の試着室だから親子で入るのを想定しているらしく中は結構広い
「それじゃあお願いね」
中には当然サティアがいて俺に服を着せるよう催促してきた
さっき同様恥ずかしがる仕草がないな…
美幼女の下着姿はなかなかクるものがあるが羞じらいがないので魅力が半減している
幼いながらも均整のとれた体形で脚も長くて魅力的なのにもったいない
しばらくじっと見ていると
「ねぇ、る……その…あまりじっと見られると、その…」
サティアがもじもじとし出した
ふむ、俺に見られることで羞恥心が芽生え始めたか?
とりあえず、ごちそうさまです
唯一の欠点だった羞じらいの無さが解消されたからめっちゃ魅力的です
あと、俺も男と認識されてるのがわかって不安も解消されたたし
……結構凹んでたんだよな…
男が苦手なのに俺にはそんな素振り見せないから
……ただ、男が苦手よりも俺が嫌いって感情の方が大きいだけって可能性もあるけど
視姦するのも悪くないが服を着せないといけないな
……いや、サティアに服の着方を教えた方がよくないか?
ドレスみたいな複雑な着にくい服ならともかく、これみたいに難しくもなんともない服を着れないとダメだろ
「サティア様、一度自分で着てみてはいかがですか?」
「自分で、って……着たことないからどうやって着たらいいのかわからないのだけれど」
……まぁ、それもそうか
「一度着せて差し上げますから覚えてみてください
両腕を上に伸ばしてください
はい、バンザーイ」
まずはキャミソールを着せて
……下に着ているシュミーズがはみ出てるけど……今はいいか…
「それでは足を上げて…」
次にスカートを穿かせる
……屈んでいる所為で目の前にパンツがあるけど気にしてはいけない
煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散
少し首を伸ばせばクンカクンカできる、正しく目と鼻の先にある秘密の花園が心残りだが
迂闊なことをすればサティアに今以上にガチな感じで嫌われるから我慢…
「……んっ…」
…してるんだから微妙な声を出さないでください!
心の揺らぎで手元が微妙に狂って脚に触ったのは悪いと思うけどさ…
「スカートはここで止めてくださいね」
スカートをホックで止めながら説明をする
内心の動揺や悲嘆は表に出さずスカートの穿き方のレクチャーを続ける
「えぇ、わかったわ
……けど…何で泣きそうになってるの?」
何でこの娘は俺の心の内を理解してんの?
手元に影響が出てるくらいだから完璧に隠せてるのは思わんが、違和感を覚える程度で見破れるわけないんだが…
前世含めて20年以上の人生経験から、少なくとも表情には出してないことは確かだ
「何があったわからないけど、今はわたししかいないのだから涙は我慢しなくていいよ
泣き顔を見られたくないのなら…」
ギュッ
「こうすれば見えないから」
どっかで聞いたことのある言葉とともに、サティアの胸に顔を押しあてるように抱きしめられる
どこで聞いたんだったかな?
……何でこんなことになってんの?
って言うか慰めないで!
確かに子供の身体で涙腺が弛いから若干泣きそうになってたけど、ラッキースケベイベントをスルーしたのを惜しがってだけだから!!
居たたまれなさでマジで泣きそうになるから!!!
「……いえ、大丈夫です…」
今度こそ内心を隠し、サティアから離れる
…多分、サティアの胸が少しでも膨らんでたら内心を隠すのも離れるのも出来なかったと思う
「本当に大丈夫?」
離れたもののサティアが心配そうに顔を覗き込んでくる
その優しさが胸に痛いです
って言うか顔が近い!
「え、ええ、本当に大丈夫ですよ
次はソックスです」
顔が赤くなってるような気がするので、ソックスを履かせる言い訳でしゃがみこんで顔を隠す
……なんでサティアは俺を嫌ってるはずなのにこんなに優しいんだろ?
元々優しい娘だけど、同じように嫌ってる王様や第一王子には嫌うようになってから優しくしてるの見たことないし…
まぁ、いいや
とりあえずソックスを用意して…
うん、幼女とは思えない綺麗な脚
このあたりはエルフの血の恩恵かな…
この脚だとニーソない方がいいような気がするけど……でもサティアの白い肌には黒ストニーソが似合いそうだし…
なにより俺がニーソ好きだし
……靴もプレゼントしてニーソと生足の両方のパターンを提示すればいいか…
生足だとミュールかな
ニーソの方はローファーやパンプスが合うけど、そういうのは普通に持ってるからミュールだけプレゼントすればいいか
「はい、また足を上げてください」
サティアに片方ずつ足を上げさせニーソを履かせる
……このアングルから下着が見れんとは防捲加工ってすごいな
若干、この加工を反対する奴らの気持ちがわかっちまったよ…
「はい、腕を上げてください」
最後にアウターを着せて
「こんな感じですかね」
「ありがとう
…こんな感じなんだ」
……思ったよりスカートが短かったけど…まぁ、いっか
サティアは姿見の前でポーズをとったり、回ったりしながら自分の格好を確認している
……スカートを引っ張ったり、軽く捲ったりするのはやめた方が良いと思うが
さすがに手を使ったりしたら防捲加工も意味がな……あ、見えた
専門用語で防捲加工しているのに見えることを『刹那る奇跡』と言うらしいが、これがそうなのか…
「ね、ねぇ……似合う?………変じゃない?」
刹那る奇跡を反芻しているとサティアが不安そうに問いかけてきた
初めて着るタイプの服だから不安らしい
「似合ってます、可愛いですよ」
「か、かわ……///」
ん?
どうしたんだ?可愛いなんて言われ慣れてるだろうに…
その言葉が本音かおべっかかどうかは別にして
「はい、今度は自分で着てみましょうね」
「う、うん…………」
いっこうに脱ぎ出さないサティア
どうしたんだ?
「どうかなさいましたか?」
「あの……ね、脱がしてもらえない……かな?///」モジモジ
ゴフッ!
頬を赤らめてモジモジしながら脱がしてとかこの娘は俺を殺すつもりなのか?
と言うか何?誘ってんの?
「変な脱ぎ方して破れちゃったらイヤだし…」
………まぁ、そうだよねー
脱ぎ方わからなくて恥ずかしかっただけだよね──




