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異世界で〇フォイ  作者: リーア
転生
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スタート地点はあの世


 ふぁ~、よく寝た、さて今日もダルいけど学校に…………何この真っ白な空間?

 ついにア○ックは洗濯物だけじゃなく空間まで白くできるようになったのか……。

 やるな、さすが驚きの白さだ

 

「いやいやいやいや、その反応はおかしい!?」

 

 誰だ、いやいやうるさい翼のはえたイケメソは?…あれ?俺、声に出してたか?

 

「いや、出してないよ」

 

 何で声に出してないのに……心を読んだのか?

 

「うん、そうだよ」

 

 心を読んだってことはこいつは……、

 

 

 

 

 サトリか…。

 

「いやいやいやいや、なんでそこでサトリになるの!?」

 

 だから、いやいやうるせぇよ。

 

 心を読む妖怪つったらサトリくらいしかいないだろ?

 

「なんで妖怪前提なの!?

 これでも神様なんだよ!?」

 

 うわぁ~、こいつ自分を様付けしてやがる…何様のつもりなの?

 

「だから神様だってば」

 

 ……って神様?

 痛々しいイケメソをイジるのに夢中でうっかり聞き流してたけど。

 

 真っ白い空間+神(笑)=転生イベント

 

 ってことか?なるほど、つまり俺はこいつのミスで死んだんだな?

 

「それは違うよ……って言うかいい加減声に出してよ」

 

 しゃ~ないな。

 

「って言うか今のはお前に伝えるつもりはなかったぞ……。それよりお前のミスじゃないなら何で俺はここにいるんだ?」

 

「ぼくの前任の神様と魔神様のミスで死んだんだよ。ぼくは君のいた世界を任されると同時にその尻拭いも任されたんだ」

 

 魔神っていかにも邪悪そうな……あれ?こいつ今、魔神に様付けしなかったか?

 

「あぁ、魔神様は君の思い浮かべたような邪悪な存在じゃなくて魔法を司る神様だよ」

 

 ふ~ん、魔法って本当にあったんだ。

 

「ずいぶん反応が薄いね?」

 

「神がいるくらいだから魔法があっても不思議じゃないからな」

 

「そういうものなの?」

 

「まぁ、話の続きだけど、前任の神様がうっかり一人の人間を殺しちゃって、そのお詫びに転生させたんだよ」

 

 俺より前にテンプレイベントがあったのか。

 

「ただその時うっかり前任の神様が自分の名前を教えちゃって、その人間の魂が消滅しかけたんだよ、神の名は力を持っていて人間に耐えられるようなものじゃないからね」

 

 ずいぶん物騒なうっかりだな。

 

「そこで魔神様の提案で前任の神様が自分の神核…神の魂の半分を分け与えることで人間の魂の消滅を防いで、ついでにその人間と一緒に転生したんだよ。そこまではあまり問題なかった……わけじゃないけど許容範囲内だったんだけど…」

 

 ……結構な問題な気もするが。

 

「神の座の引き継ぎをする前に転生しちゃったんだよね。だから君のいた世界にいろんな不具合が出てるの。

 だいたいはなんとかなるんだけど命だけはなんとかならなくて、……ぶっちゃけ君はその不具合で死んじゃったんだよね」

 

 なるほど、だから前任の神と魔神の所為ってことか…。

 

「それで俺はどうなるんだ?」

 

「まぁ、テンプレ通り神のミスだからお詫びってことで別の世界に転生しない?ちなみに君のいた世界には戻れないからね」

 

 まぁ、戻れたらそんな提案しないか…。

 

「天国に行くって選択肢は?」

 

「天国なんてないよ、世界に還るか、輪廻を廻って記憶とかまっさらになって何処かの世界で新たな命になるだけだね」

 

 世界に還るの意味はわからんが、結局転生することにはなるのか。ただ記憶があるかどうかなだけで。

 

 つーか、天国ないとか地味にショックだわ、地獄もなさそうだけど。

 

「それじゃあ、転生するわ」

 

「そう、それじゃあ行きたい世界の希望はある?いくつか候補があるけど」

 

 ふ~む、それなら当然、

 

「剣と魔法の世界だろ」

 

「当然、いくつか能力は貰えるんだよな?」

 

「うん、君は記念すべき一人目の転生者だからなんと魔神様の能力をコピーしてあげるよ、って言っても劣化コピーだけどね。さすが最強の神様の能力をそのままあげられないし」

 

 魔神が最強なんだ…。劣化とはいえ最強、かなり強いんだろうな…。

 一人目ってことは今後他にも俺と同じ理由で死ぬやつがいるのか…。

 

 

「それじゃあ、能力と一緒に適当に知識も渡すよ~

 えいっ」

 

「ギャァァア─────!?」

 

 何、この激痛!?これが能力を得る代償?

 

 あ、やべ……意識が……。

 

「それじゃあ、よい人生を」

 

 そこで俺の意識は途絶えた…。

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