表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/40

第2話


 俺の召喚魔法は……まだ、弱い。

 だが……確実に便利な魔法であるのは確かだ。

 初めにハンバーガーを召喚してしまったのは、俺がハンバーガーを求めていたからだ。


 そう別のものを求めたらどうなるのか?

 その結果、コンビニおにぎりが召喚できた。


 そう、俺の召喚魔法は、地球にあるものを召喚する魔法、だと。


 俺の召喚魔法は願ったものを召喚するものだ。

 その代償として、魔力を支払う必要はあるのだが、とても便利であることは間違いない。


 わかっていることは、俺の魔力消費量に合わせて召喚できるものが変わるということだ。

 今の俺の魔力だと、ビッグマッグくらいまでの価値のものしか召喚できないのだが……別にハンバーガー専門ではない。


 なので、城から追い出されそうな気配を感じてからの俺は安価なものを召喚しては、アイテムボックスに詰め込んでいた。


 魔力は、筋肉と同じで使っていくほど強化されるらしいので、魔力が自然回復したらポンポン召喚しまくった。

 なので今では、アイテムボックスには様々な食料が保存されている。


 なので、しばらく俺は生活に困らないくらいには食料を確保している。

 もちろん、ハンバーガーだけでは健康に悪いので、サラダとかも仕入れてある。


 他にも、金目になりそうなビー玉。塩、胡椒といった調味料関係もある。

 この世界では塩胡椒は貴重品らしいからな。王城の食事では、それを感じさせない料理ばかりだったが。


 とりあえず、俺の目標は日本に戻ること。


 そのためにやるべきことは、魔王を討伐……というのは他の勇者たちに任せようと思っている。

 田中くんと佐藤くんも頑張って早く魔王を倒して帰れるようにするから、と言ってくれていたしな。


 とにかく俺は、死なないように俺自身の召喚魔法を鍛えないといけない。


 それに、俺たちはこの召喚魔法によって異世界へと召喚された。

 俺の召喚魔法を鍛えれば、魔王を倒さずに戻る手段も見つかるかもしれない。今だって、俺の召喚魔法は一応地球に繋がっているわけだしな。


 あとちょっと、うまく噛み合えば向こうの世界に戻れるかもしれない。


 俺の召喚魔法が消費した魔力量に応じて、召喚できるものの価値が上がっている。

 鍛えていけば、今後もっと高額なものだって召喚できるようになるはずだ。


 人間の召喚がどのくらいの価値になるかは分からないが、今のままではまず無理だからレベル上げ、魔力強化が今後の目標だ。


 魔力を強化する手段は、いくつかある。


 一つは、今のように魔力を使いまくること。ただ、自然回復には限界がある。

 もう一つは、レベルをあげること。この世界の人々はレベルというものがあるそうだ。そして、異世界召喚された際に、俺たちにもステータスが与えられている。


 レベルは魔物を倒したときに生み出される魔素を吸収することで上げることができるらしい。いわゆる、魔素が経験値なんだろう。そうすると、体の器自体が強化され、相対的に魔力も増えていく。


 ただまあ、レベルはあくまで器の強化。もちろん、レベルアップに比例して強化はされるが、肉体の成長の限界が伸びることのほうが大事らしく、日々の鍛錬が大事だとも話していた。


 まあ、レベル上げの場合魔物と戦うので、体自体も動かすから基本的には魔物狩りをしていれば順調に強くはなれるようだけど。魔力を鍛える場合は、意識的に魔力を使っていく必要はあるそうだ。


 今現在、クラスメートたちは騎士たちとともにレベル上げに励んでいることだろう。

 俺としても、レベル上げはしたかったが……この国内で行うのは却下だった。


 俺たちが召喚されたこのラフォーン王国……信用ならない。


 何かするにしても、この国内での活動を行うとなると筒抜けになってしまう。


 仮に今あるこのビー玉が高額で取引できた場合、それが王城などに渡ればすぐに俺だと気づかれてしまうかもしれない。

 俺の価値に気づかれてしまうと、呼び戻されるどころか奴隷のように働かされるかもしれない。


 なので、あまりこの国に残りたくはない。

 第一、王女様やクラスメートたちは俺の能力を軽視しているが、俺の召喚魔法は食品問題自体を解決する凄まじいものだ。


 ……俺を奴隷化して、食品工場にさせられる可能性だってあるわけだ。


 なので、自分の身を守るためにも、さっさと強くなって、バレたあとでも身を守れるようにする必要があるわけだ。


 そのためには、まずは国外逃亡だ。

 ラフォーン王国で冒険者登録などもできるようだが、この国内で俺の痕跡は残さないほうがいいだろう。


 まずは安息の地を探し、俺は他国へ向かう馬車を探す。

 目指すは、クロームド王国。ラフォーン王国とは、過去に何度か戦争をしたこともある仲の悪い国だ。


 現在は魔族の脅威があるため、人間たちは停戦協定を結んでいるそうではあるが、それでもラフォーン王国とは仲が悪いので、クロームド王国内で活動している分には、情報が届くことはほぼないだろう。


 仮に、俺のことを調べようとしたとしても、ラフォーン王国の人間が自由に行き来すること自体が大変だしな。


 それに、治安はラフォーン王国よりもいいらしい。

 様々な種族が自由に活動できる国でもあるようなので、俺が仮にそこに行っても大きく浮いてしまうようなことはないだろう。

 クロームド王国行きの馬車に金を支払った俺は、新しい国に期待して、目を閉じた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

「面白そう」「続きが気になる」と感じましたら、『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけますと嬉しいです!

皆様の応援が作者のモチベーションとなりますので、是非協力よろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] アイテムボックスは全員所持しているスキルらしですが、容量の説明はまだないですね。 それと、いくら一人だけこのまま戦力にならなくても現代の食料を召喚できるからクラスメイトも無碍にはしないし、…
[一言] こんな上手くいくとは思えないけど、賢く立ち回る主人公好きなんだよなあ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ