表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/15

1 路地と青年

「お世話になりました。」


深々と頭を下げて退職したのは数日前のこと。

退職後っていうのは意外と忙しいもので、手続きやら何やら、やることがいっぱいだ。

そんなゴタゴタした日常に一区切りをついた今日。


外は快晴…じゃなくて曇天。いや、むしろ雨がぱらついている。


今日こそはこれまで頑張ってきた自分にご褒美をあげるんだ、そう決めたんだ。

そう思って出かける準備をして、家を出たはいいものの、雨だと何となくテンションが下がってしまう。


やっぱり家に戻ろうか、いや、でも今日は外に出ようって思ってたんだし…。

なんて考えていた時だった。


ふと目の前を一人の青年が横切って行った。

不思議なことに、青年が通った後に、ふわりと鼻を掠めたのはお日さまの香りだった。


私は何となくその青年が気になって目で追った。


姿勢が良いスーツ姿の青年。彼はスタスタとテンポよく歩いていき、路地の中へ入って行ってしまった。


そういえば、この街に住んでもう数年になるけど、あのあたりの路地って意外と行ったことがないや。

せっかくだから行ってみようかな。…今は退職もして時間がある身。普段はやらないようなことにもチャレンジしてみようか。


私は彼が入っていた路地へ足を進めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ