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聖女様の特別な召使

作者: 菜尾

 私は階段を駆け上がった。螺旋階段(らせんかいだん)をグルグル、グルグル。ひたすら石段を踏み、一目散に、神殿の最上階(さいじょうかい)を目指す。


 最上階には、相棒のオーディンがいる。今日はもうお目覚めかしら? 最近お寝坊さんなんだから。放っておけばお菓子の時間が過ぎてもぐっすりよ。もしまだ寝ぼけているようなら……。オーディンの寝床の傍に鐘があったわね。あれを思いっきり叩いてやるわ。


 最上階の出入り口が見えた。出入口に扉はない。白い光が少しだけ、石畳を照らすのが見える。


「オーディン!」


 私は屋上に飛び出した。その瞬間、広がる青い空。


 気持ちいぃ~! なんて素敵な青空なのかしら。お鼻の先がピクピク動いてしまうわよ。


 オーディンはもう起きていた。準備万端(じゅんびばんたん)といった様子だ。今日に限ってお寝坊さんはなしなのね。……つまらないわ。思いっきり鐘を鳴らしてみたかったのに。


「さ、お仕事開始よ」


 私はオーディンの背に飛び乗った。


 なのに。


「リーザ! 待って、リーザ!」


 あら、誰かが私を呼んでるわ。意気揚々(いきようよう)、せっかく飛び乗ったというのに。でも仕方ないわ。私を呼んでいるのが誰だか分かっているんだもの。


 私はオーディンから飛び降り、出入り口に駆けた。出入り口で、虹色の髪をした乙女が待っている。


 彼女はこの国の聖女様。言うことを聞かないわけにはいかなわ。いくら私でもね。


「良かった。間に合ったわ」


 息も絶え絶えの聖女様。頑張(がんば)って追いかけてきてくれたんだわ。


「最近冷えてきたから、これを着て行きなさい」


 聖女様が、私の前で何やら布地を広げた。何かしら?


 それを私の肩にかけて、胸のところでリボンを結ってくれる。


 ケープだわ! うわぁ、ふわっふわ。なんて柔らかいのかしら。淡い黄色が太陽の光を受けてキラキラしてる。自分で言うのも何だけど、私に(すご)く似合うわ。まさに、私のために作られたものよ。なんて素敵なのかしら。


「ありがとうございます」


 少し、リボンを弄んでみる。綺麗な緑色。


「オーディン、見て! あなたとお揃いよ!」


 私が振り返り声を放つと、オーディンはキィキィと頷いた。


「行ってきます」


 私は聖女様に一礼し、オーディンの背に飛び乗った。


 オーディンの硬い翼がブワン、ブワンと上下する。お空の旅は大好きなのだけど、この飛び立つ瞬間だけは未だに慣れないわ。ブワン、ブワンが少しだけ怖いのよ。


 オーディンの体が浮いた。その瞬間、私は青空に向かって流れ星。神殿があっという間に小さくなる。特別な鞍を付けてもらっているとはいえ、しっかりバランスを取らないと振り落とされてしまうわ。




 紹介が遅れたわね。


 私はリーザ。聖女様の召使よ。そして、今私を乗せているのは、ドラゴンのオーディン。緑の鱗がとても美しいの。


 わぁ! 西の空に大きな雲! 何だろう。よく分からないけど、少し美味しそうに見えるわ。あんなお菓子を作れないものかしら。私はお料理できないけど。


 確かに、今日は少し風が強いわね。ケープを着せてもらって正解だったわ。


 あれは、渡り鳥かしら。まぁまぁの数ね。って――。


 オーディンが一度、強く羽ばたいた。嫌な予感!


「オーディン、ちょっと待って! もしかして突っ込むの⁉」


 オーディンは返事もせず、矢の様に渡り鳥の群れに突っ込んでいく。


 ひいぃぃぃぃ!


 渡り鳥の群れは真っ二つに分かれ、私たちを上手に(かわ)し飛んでいった。幸い、どちらも怪我せずに済んだけど――。


「もう! なんてことするのよ! びっくりするじゃない!」


 するとオーディンはキィキィと楽しそうに笑った。あなたは大きな体をしているからいいかもしれないけど、私はあなたほど大きくないんだからね。


 あー、本当に驚いたわ。昔、どこかの国の偉い人が人々を連れて逃げる途中に海を割ったらしいけど、きっとあんな感じだったのでしょうね。よく知らないけど、名前は確かモーセとか言った気がするわ。


「これは遊びじゃないのよ」


 一言、私はオーディンを(たしな)めた。




 召使と言っても、私はお皿を洗ったり、お洗濯、お掃除をしたりしないわ。


 私のお仕事は、オーディンと一緒に国の色んな所を巡って、お話を集めることなの。


 聖女様はとてもやんごとなきお方。いつも神殿で(たみ)にご神託を告げる。


 神殿には、ご馳走(ちそう)もあれば、綺麗な衣もある。雨に濡れたり、凍える心配もない。


 でも、お外に出ることは許されていないの。だから私がオーディンの背中に乗って、色々な所を巡ってお話を集めるのよ。お外がどんな様子なのか、聖女様にお話して差し上げるためにね。


 あれは、ハンスね。やだ、まだ昼過ぎだというのに、もう酔っぱらっているみたい。人の中にはあの『詐欺師(さぎし)の水』が大好きだって言う人がいるけれど、私にはよく分からないわ。皆、美味い、美味いって呑んで、次の日には頭が痛い、頭が痛いって嘆くのよ。甘い顔をして、人を酷い目に()わせるの。まさに詐欺師だわ。あのお酒とかいうものは。


 山が少しくすんで見えるわ。季節が変わってきた(あかし)ね。少し山を見てみたいわ。


「山に向かってちょうだい」


 オーディンに指示を出す。オーディンがキィ、と鳴いた。




 村の子供たちが川遊びをしているわ。あらまぁ、裸のまま、橋の上でジャンプしてる。敷板(しきいた)(きし)んでよく跳ねるからだわ。楽しそうで何より、と言いたいところだけど。こんな所からレディに見られているなんて、ちっとも思っていないのでしょうね。


 その傍で、奥様たちがお洗濯ものをしているわ。子供が多いとお洗濯も大変なのでしょうね。私にはよく分からないけど。


「クシュッ」


 やだ、くしゃみが出ちゃった。やっぱり少し冷えるのかしら。


「オーディン、今日はこんなところでいいわ。帰りましょう」


 これから、どんどん寒くなるわ。そうなると、このお仕事少し厳しくなるのよね。冬だけお休みを頂けないかしら。


 冬の間は、ずっとベッドの中でゴロゴロしていたいわ。そんなわけにもいかないのだけどね。




 神殿の最上階でオーディンと別れ、石の階段を駆け下りた。早く、聖女様のところに行かなくちゃ。早くお話を聞かせてあげたいわ。お腹も空いたしね。


 そうだわ、お腹が空いたのよ。お話より、まずご飯よ。


 聖女様のお部屋に到着。さ、開けてちょうだい。私のお帰りよ。


 そうして開いた扉の先にいたのは――。


「あら、おかえりなさい」


 う、侍女頭(じじょがしら)のハンナだわ。この人苦手なのよ。


 私は少しだけ頭を下げて、こそこそと部屋の中に入った。


「リーザ、おかえりなさい」


 聖女様が両腕を広げて迎えてくれる。今日も頑張ったわよ。


「さあ、いらっしゃい」


 そのお言葉に甘えて、私は聖女様に近づくのだけど――。


「これ、聖女様は疲れていらっしゃるのですよ。お相手は後にしなさい。まずは食事」


 分かってるわよ。私はプイッとハンナから顔を逸らした。上から物を言わないでほしいものだわ。私は一番の古株なんだから。あなたから指図される覚えなんてないのよ。なんたって、私は聖女様の『特別な』召使なんだから。


 聖女様と一緒にお食事。こんな召使、他にいないでしょ? どこの国の、どんな王侯貴族だって、そんな召使をお持ちでないはずだわ。


 今日のメインは何かしら?


 ちらっと覗いた先にあったのは――。


 艶々と輝くオレンジ色。その肌には白い波模様。


 サーモン!


 私、大好きなのよ、サーモン! 思わずハンナの目を忘れて飛び上がっちゃったわ。


 早速、一口。ああ、美味しい。鶏や鳩も好きだけど、最近はサーモンに首ったけよ。たまらないわ。


「あらあら、口の周りを汚して」


 ハンナが笑う。なによ、後で綺麗にするからいいじゃない。


 ああ、本当に美味しいわ。今日頑張ったご褒美といったところね。悪くないわ。


 ペロリと平らげ、私は口元を拭った。




「さ、聞かせてちょうだい」


 食事が終わり、二人きり。ソファに座る聖女様の隣に、私は当然の顔で腰を下ろす。だって、当然なんだもの。


「そうね。まず、西の空に大きな雲が出ていたわ。オーディンが言うには、奥にもっと大きな雲があるって。所々色が暗いらしいから、明日の夕方から明後日の朝には雨が降るんじゃないかしら」


「そう」


「きっと大雨になるわ。だから、モーント川の西側に住む人たちには避難(ひなん)を呼びかけた方がいい」


「どうして西側だけなの?」


「川の形状から考えて、危ないのは西側だからよ」


「そうなのね。分かったわ」


「それで、上流から二番目の橋の脚が一部腐っている。この大雨で崩れる可能性があるわ。崩れた橋が川を堰き止めてしまうかもしれないから、放水路(ほうすいろ)の水門を開けた方がいいわ」


 私の声に、聖女様はうんうんと頷く。


「他には?」


「渡り鳥の群れと遭遇(そうぐう)したわ。数は昨年より少なかったけど、オーディンが言うにはまだ一陣だって。五日後には二陣が国の北方に現れるそうよ。その数を合わせれば、かなりの数になるでしょうね。だから心配することないわ。来年は豊作よ」


 彼らのフンは土を肥やすから。


「そう! オーディンったら、群れの中をビューンって飛ぶのよ。私びっくりしちゃったんだから」


 私の余談に、聖女様が声を立てて笑った。


「あと、ハンスが昼から酔っぱらっていたわ。あの人、いつもお金に困っているのに」


 呑んでしまうからなのだけど。


「それは変ね」


「でしょう?」


「ええ」


 聖女様が強く頷く。私は聖女様に顔を近づけた。


「ハンスがいつも木を切っている森に、ひときわ高いモミの木があるの。その(そば)の土が盛り上がっていたわ。そこから少しだけ、変わった紐が顔を覗かせていた。――て、オーディンが言っていたわ」


 私はそこまで見えないもの。


「昨日、ヨハンが財布(さいふ)を失くしたと言っていたのよね?」


「ええ」


「その時、財布には変わった紐がついていると言っていたのよね?」


「ええ。何でも、東方の国から来られた奥様お手製のものだとか。色んな色の糸を編んで作るんですって」


「多分、その紐だわ」


「ということは――」


「私の推測だけど、ハンスは何らかの方法でヨハンの財布を手に入れて、財布を森に埋めたのだわ」


「盗んだのかしら?」


 聖女様の顔が青く染まる。そんな顔しないで。


「分からない。でも、ヨハンの財布は森にある。その事実だけで十分だわ」


 ヨハンは『せめて財布だけでも戻ってきてくれたら』と嘆いていたようだから。


「そうね」


 聖女様がまた、頷いた。


「今日の収穫(しゅうかく)は、そんなところかしら」


「分かったわ」


 聖女様の手が私の頬に触れる。


「ありがとう、リーザ。これで明日のお告げも問題なく行えそうね」


 優しい手。ふふ、気持ちいいわ。


勿論(もちろん)よ」


 私がいるんだもの。


「でも、もし財布のことについてハンスが根掘り葉掘り訊いてきたらどうしよう。お金だって戻らないのに」


「大丈夫よ。『お金はなくなってしまいましたが、愛する方の心は留まりました』とか、訳分からないこと言っておけば問題ないわ」


 聖女ブランシュ様。


 口先を歪ませて、嫌味ったらしく言ってやる。二人して同時に、()き出してしまった。




 もう分かるわよね。


「ああー、それにしても退屈だわ」


 ブランシュがベッドにゴロンと寝転がる。勿論、私もお供する。


「そんなこと言わないでよ。またもとの生活に戻りたいの?」


「それは、……ごめんだわ。せめてもう少し、贅沢(ぜいたく)を楽しみたい」


「でしょ。なら頑張りなさいな。聖女様」


 もう一度からかってやると、ブランシュの眉間(みけん)(しわ)が寄った。ふふ、頬がぷっくり(ふく)らんでいるわ。面白い顔。いつだったかしら? 行商人に見せてもらった絵の魚にそっくり。確か、フグとか言ったわ。東方の国では食べるらしいわね。美味しいらしいけど、私は遠慮(えんりょ)したいわ。毒があるらしいから。


「ほら、ふっかふかよ」


 ベッドの上で跳ねてみせる。足が泥濘(ぬかるみ)にはまるみたい。でもしっかりと私の足を受け止めてくれる。優しい感触。雲の上を歩いたら、こんな感じなのかしら。


「うだつが上がらない踊り子だったあなたが、今じゃ聖女様よ。上出来じゃないの」


「それはそうだけど」


 ブランシュも跳ねるけど、私みたいな華麗(かれい)なジャンプじゃない。寝転んだままなんだもの。さながら、陸に上がった魚の様だわ。


 かと思えば、静かになった。その代わり、ゴロゴロ、ゴロゴロ。確か、こんな動物いなかったかしら。北の方に生息する……、アザラシとか言ったかしら。よく覚えてないけど。




 数年前、私はブランシュに拾われた。


 私は生まれた時から、死と隣り合わせで生きていた。


 私はずっと、助けを求めていた。


 でも、誰も私の声に耳を(かたむ)けてくれない。


 ブランシュだけが、私の声を聞いてくれた。


『一緒に行きましょう』


 そう言って、手を差し伸べてくれた。ブランシュだって食べるのに困る日があったのに、私を助けてくれたのだ。


 ブランシュは、少しの食べ物が手に入れば私と半分こしてくれた。


 お人好しなブランシュ。そうしてブランシュは、私と同じく行き倒れていたオーディンも助けたのだった。オーディンは生まれる前に親を失っていたから、あのままじゃきっと死んでいたわ。




 オーディンの声が聞けるのは、私だけ。私とオーディンは、ブランシュに恩がある。私とオーディンに、迷いはなかった。


 私はオーディンと空に舞い上がった。色々な所を回って、色々なものを見て。


 オーディンの目はどこまでも届く。誰にも見えない遠くのものや、小さなものだって見逃さない。私はただひたすらオーディンの声に耳を傾け、脳みそに情報を刻み込んでいった。


 私たちは集めた情報をブランシュに伝えた。その情報をもとに、予言ができるように振舞(ふるま)えと、彼女に持ちかけたのだ。


 ブランシュの評判は(またた)く間に広まった。布にインクが広がるように広まったのだ。


 やがてこの国の王様にも認められ、ブランシュは聖女様となった。もう、食べることに困らない。毎晩、温かいベッドで眠れる。人目を忍んで、明け方に川で体を洗うこともない。




「そう腐らないでよ。私、あなたの踊り、嫌いじゃないわ」


「それはどうも」


 あら、ゴロゴロは止まったようだけど、まだ拗ねているわ。仕方ないわね。


「ねえ、ブランシュ。オーディンが言っていたのだけど、南にね、キラキラした山があるんですって」


「あっそ」


 あら、()()ないお返事。


「まだその時ではないみたいだけど、あともう少ししたら、そこから金剛石(こんごうせき)が採れるようになるらしいわ」


「え!」


 ブランシュが飛び起きる。ふふ、目が真ん丸だわ。面白い。私も目を真ん丸にしてやる。負けないんだから。


「金も採れるようになるだろうって」


「本当に?」


「ええ」


 不思議だわ。あんなちょっとピカピカしているだけの石ころのどこがいいのかしら。私にはよく分からないけど。


「それが採れたら、この国はますます(うるお)うわ。そうしたら、それらをいくつか頂いてこの国を出ましょうよ」


 そしてまた、旅をしましょう。


「でも、どうやって?」


「『もう私の役目は終わった』とか、『風が私を呼んでいる』とか、訳分からないことを言っておけばいいのよ」


 そして、オーディンに乗ってひとっ飛びよ!


「そっかぁ。ひとっ飛びかぁ」


 (とろ)けるブランシュの顔。そうそう、その調子よ。


「さ、ブランシュ。踊ってちょうだい」


 私たちの明るい未来のために。


「そうね」


 ブランシュが立ち上がり、部屋の中央に躍り出た。ブランシュの長い手足が揺れる。音楽が欲しいところだけど、私、楽器はさっぱりなのよね。でも誰かを部屋に招き入れたくないわ。私とブランシュだけの時間だもの。


 さあ、しっかり見るわよ。集中して見れば、ブランシュの舞から音楽が聞こえてくる気がするわ。


 踊ることが大好きなブランシュ。人々はあまり称賛しなかったけど、さっきも言ったとおり、私はブランシュの踊りが大好きよ。手足を伸ばして縮めて、飛び上がって丸まって。猫の動きを真似ているみたいで面白いわ。でも綺麗。




 オーディンが視て、私が考え、ブランシュが告げる。


 悪いことをしているなんて思わないわ。だって、私たちの力でこの国はちゃんと潤っているんだもの。


 聖女様のふりをする踊り子のブランシュ。千里眼(せんりがん)を持つ特殊なドラゴン、オーディン。そして私は、『聖女様の特別な召使』、白猫のリーザなのだわ。


 もしどこかで私たちを見かけても、このお話は内緒にしていただきたいのだわ。『暗黙の了解』というやつよ。よろしくね。




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