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【書籍化・コミカライズ連載中】グランアヴェール~お守りの魔導師はラスボスお兄様を救いたい~  作者: 彩戸ゆめ
第三章 魔王の出現

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第92話 魔王討伐パーティーの顔合わせ

 お兄様からOKをもらってしまえば、お父様を説得するのはそれほど難しくない。


 もちろん大反対されたけど、私の意思は固かったし、必殺モコの気持ち良くなる作戦でなんとかなった。


 お兄様とランが何か言いたそうに私を見てたけど、お兄様と一緒に行くのは決定なので、お父様にはお留守番してもらいます。


 ごめんね、お父様。

 サクッと魔王を倒して戻ってきたら、お兄様と一緒に親孝行をするので許してね。


 と、いうわけで。


 魔王討伐メンバーは、勇者アベル、セリオスお兄様、エルヴィン、マリア、ラン、そして私の六人になった。


 たった六人で行くのは、大人数で時間をかけて行くよりも、少人数でサクッと進んだほうが魔王が人型になっていなくて倒しやすいっていう判断からだ。


 エルヴィンの親友で護衛のイアンも候補に上がってたけど、実力的に少し劣るからお留守番になってしまった。


 護衛としての能力と、魔王を倒す能力ってちょっと違うもんね。

 魔王に限らず魔物を相手にする場合は、とにかく火力が必要になるから。


 となると、私はともかく、このメンバーでエルヴィンがいるのってちょっと不自然だよね。


 確かにエルヴィンは強いらしいけど、アベルやお兄様たちと比べると、そこまでの強さはない。


 ただお兄様が言うには、王族が、しかも王太子が魔王を倒すという実績が必要なんじゃないかってことだった。


 確かにアベルとお兄様が魔王を倒したら、二人の人気が凄い事になっちゃうもんね。

 それこそ、今の王家をしのぐくらい。


 それは避けたいんだろう。


(でもそれで小説ではエルヴィンが死んじゃったわけなんだけど)


 本末転倒だよね、と思いながら、お兄様にくっついて王宮へ向かう。


 いよいよ今日は魔王討伐メンバーの顔合わせだ。


 私がついていくことを認めたものの、心配で仕方ないお父様は「レティまで行ってしまうなんて」と言いながら泣いている。


 お父様……その愛情は嬉しいけど、どうか、王宮に着いたら泣き止んでくださいね。


 王宮の一室に案内されて行くと、もうアベルとマリアちゃんは到着してて、カチンコチンに緊張してた。


 そりゃあ、小さな村で生まれた子が、いきなり王宮へやってきたら緊張するよね。

 アベルは勇者に認定された時に王宮へ来たことがあるらしいけど、それでもまだ慣れないよね。


 アベルとマリアちゃんが、見知った私たち兄妹の姿を見て、ほっとするのが分かった。

 なので、緊張を和らげるために、マリアちゃんたちの側へ行く。


「ごきげんよう、マリアさん。今回の旅には私も行くことになったのよ」

「レティシア様、とても心強いです……!」


 マリアちゃんは実は聖女候補としてこの旅に参加している。

 小説で聖女だったフィオーナ姫は、ここにはいない。


 まあ私としても婚約者だったのにお兄様を裏切ったフィオーナ姫より、マリアちゃんと一緒の旅のほうが安心できるから良いんだけどね。


「モコちゃんも、よろしくね」


 しゃがんだマリアちゃんに頭をなでられたモコは、ふりふりとしっぽを振った。


「セリオス先輩! ご一緒できて心強いです!」


 アベルったら、お兄様と一緒なのがそんなに嬉しいのね。


 ばっさばっさ左右に揺れてる犬のしっぽが見えるようだわ。

 多分きっと、さっきのモコより振り幅が大きい。


「今回は勇者である君のアシストをすることになった。だが優先して守るのはレティシアなので、各自きちんと自衛してほしい」


 いや、お兄様、嬉しいけれど、その発言はどうなの。

 お父様以外の周りの人たちが、お兄様の発言にドン引きしている。


「マリアは俺が守るので大丈夫です」

「それならいいけれど」


 ふおおおおおお。

 お兄様に愛されているのを実感する!!!


 神様仏様、この世界の神様。

 お兄様の妹に転生させてくれてありがとうございますぅぅぅ!


 とはいえ、マリアちゃんにも私のお守りを渡しておけば、それなりの防御力があるはず。


 まだ魔王が人型になっていないということは、そこまで魔物は強くなっていないはずだから、何とかなるんじゃないかな。


「おやおや、困りますねぇ。マリアさんは聖女候補なのですから、何があっても守ってもらわなくては」


 ちょうどレヴラント枢機卿が、糸目にうさんくさい笑みを浮かべながら部屋に入ってきた。


 その目が育ったモコを見て、カッと見開く。


「なんと、また大きくなっている!」


 そう言いながら突進してくるレヴラント枢機卿に、モコは「キュッ」と嫌そうな声を上げて私の後ろに隠れた。


 モコに触ろうとしていた手が、むなしく空振りする。


 肩を落とした姿は可哀そうに見えなくもないけど、油断できない相手だからね。下手に同情なんてできない。


 でもレヴラント枢機卿って、異端審問会の人じゃないっけ?

 なんでここにいるの?


もしも「面白かった」「続きが気になる」などと思って頂けましたら、

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どうぞよろしくお願いします!

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