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【書籍化・コミカライズ連載中】グランアヴェール~お守りの魔導師はラスボスお兄様を救いたい~  作者: 彩戸ゆめ
第ニ章 学園に入学しました

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第74話 この世界の神話

コミックファイア様にてコミカライズ二話まで読めます。

漫画・夏河もか先生

ぎゃんかわレティと麗しのお兄様の物語をぜひご覧くださいませ!

 おはようございます。


 昨日は勇者なお兄様の妄想を妄想して限界突破した結果眠ってしまい、深く反省しております。

 もうだいぶ慣れたと思うんだけど、やっぱり最推しの魅力にはかなわなかった。


 せっかくお兄様がわざわざ私のために制服を着てくれたのに、もったいなかったなぁ。

 もっとお兄様の制服姿を堪能したかった。


 もちろん今までもお兄様の制服姿はたっぷり見させて頂きましたよ?


 でも制服を着た姿で一緒に鏡に映るとか、お揃いコーデで庭を散歩するとか、二人とも制服を着てないと楽しめないイベントがいっぱいあったのに。


 次の機会を待てばいいと思ったんだけど、話を聞いた主治医のロバート先生から、なんとお兄様制服禁止令が出てしまった。


 いくら魔力の膨張を防ぐためとはいえ、いきなり眠ってしまうというのは、体がそれ以上の魔力の増大を危険だと判断しているからだ。


 魔力過多の特効薬ができて完治したとはいえ、まだきちんとした症例があるわけではない。


 もしかしたら後遺症があるかもしれないのだから、むやみやたらに興奮してはいけないと釘を刺されてしまったのだ。


 でもでもでも~。


 お兄様が素敵すぎるのがいけないんです。


 お兄様の制服姿が原因じゃなくて、勇者なお兄様の妄想をした結果だから、お揃いの制服は許してください……。


「レティシア様」


 そう心の中で泣いていると、可愛らしい声が私の名前を呼んだ。


「レティシア様」


 もう一度名前を呼ばれる。


 声のする方を見ると、心配そうなマリアちゃんの顔があった。


 あまりの悲しさに周りが見えなくなってたけど、そういえば今は授業中だった。

 オロオロしながらこっちを見ているのは、歴史学の先生だ。


 分厚い黒縁眼鏡にもじゃもじゃの髪の毛で、ちょっと猫背。まだ若いらしいんだけどその風体で年齢不詳に見える。


 うわ、まずい。

 ぼーっとしてる間に何か質問されたみたい。


 堂々と「聞いてなかったからもう一度質問してください」って言うべきかな。

 ちょっと悩んでいたら、隣の席のマリアちゃんがこそっと教えてくれた。


「自分が興味のある時代を言えばいいです」


 なるほど。自己紹介もかねて、ってことか。

 マリアちゃん、助けてくれてありがとう!


 私はにっこりと笑って席を立つ。


 そして何事もなかったかのように先生の質問に答えた。


 社交界とかには出てなかったけど、家ではお兄様に教えてもらってがっつり勉強してたからね!

 歴史に関してもばっちりだよ。


 興味のある時代ねぇ。


 一番詳しいのは、訪れるはずだった小説の世界の歴史なんだけど、私が生き残った時点でかなり変わっちゃってるから役に立たない。


 その次に興味があるのはやっぱり。


「私が一番興味を持っているのは神代です」


 そう言うと、先生が驚いたようにまばたきをした。


 いやー。この世界ってギリシャ神話系で色んな神様がいて、神界ってとこで人間みたいに暮らしてるんだよね。


 今はあんまりこの世界に顕現しないけど、もちろん実在してる。


 神代の昔には神様も気軽にこの世界に遊びにきてたらしくて、人間と恋に落ちちゃったなんてこともあった。


 惚れっぽい神様もいて、人間との間にたくさん子供を作った神様もいる。

 神代に英雄譚が多いのは、神様と人間の間に生まれた子供たちが、とんでもない力を持っていたからだ。


 そして彼らの血を引く子孫たちもまた、神様の恩恵を受けて、魔法が使えるのである。

 つまりこの世界の王侯貴族は神様の子孫なのである。


 その中で先祖返りのように莫大な魔力を持って生まれるのが、魔力過多の子供じゃないか、っていうのが、最近のロバート先生の研究だ。


 確かにただの人間の体に神様の力は大きすぎて耐えられない。


 でも神様の力を宿している聖剣の魔力がたっぷり詰まった黄金のリコリスを体に取りこめば、莫大な魔力に耐えられる体に作り替えてくれるのではないか。


 魔力過多の特効薬を作るという生涯の夢を叶えたロバート先生は、一時期燃え尽き症候群みたいになってたらしいけど、今は復活して、なぜそうなったのか、っていう研究をしている。


 なんせ神代から生きている聖剣という生き字引のようなお爺ちゃんがいて、あれやこれやと教えてくれるからね。研究もはかどって生き生きしてる。


 ……燃え尽きた先生を励ましている内に仲良くなって結婚までしちゃった、私の専属侍女ドロシーのおかげでもあると思うけど。


 ただあのお爺ちゃん、誰かに引き抜いてもらわないと基本が引きこもりだから、ちょっとズレてるところがあるんだよね。


 それに最近は会話できる人も少なくなっちゃってたみたいだし、世間に疎い。


 そこをつけこまれてお兄様に洗脳……あ、いや、調教……でもなくて、教育。そう、教育されたんだけどね。


 聖剣ランから聞く神代の神様の話は、人間味があって、でもやっぱり人間とは違う残酷さもあって、とても興味深い。


 ただ一般的に神話と歴史は別物って認識だから、それで先生は驚いたんだろうなぁ。


もしも「面白かった」「続きが気になる」などと思って頂けましたら、

広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします!

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