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【書籍化・コミカライズ連載中】グランアヴェール~お守りの魔導師はラスボスお兄様を救いたい~  作者: 彩戸ゆめ
第ニ章 学園に入学しました

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第60話 お兄様との学園生活

HJノベルス様より

『グランアヴェール 1お守りの魔導師は最推しラスボスお兄様を救いたい』

発売中です。

イラストのまろ先生の可愛いレティシアと素敵なお兄様の表紙が目印です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 ヴェリタス学園の入学式翌日。


 真新しい制服に身を包んだ私は、お兄様と一緒に登校、という絶対に叶わないだろうと思っていた夢を叶えられて、感無量です。


 学園は十四歳から五年間通わなければいけない。


 お兄様と私は六歳も離れていて、私が学園に入学する時には、お兄様はもう学園を卒業している二十歳。

 どうがんばっても一緒には通えない。


 学園には飛び級制度はないし、あったとしてもずっと体が弱くてそんなに勉強していなかった私が飛び級するのは無理。


 だからお兄様と過ごす時間がさらに少なくなると思って憂鬱だったけど、お兄様が特別講師として学園に教えにきてくれるので、今までよりもちょっぴりお兄様と一緒にいられる時間が長くなった。


「今日からお兄様の授業があるので楽しみです」


 お兄様は魔法学の講師なので、なんと初日から授業がある。


 もうもう、嬉しすぎる~。


 お兄様は王宮に出仕している時のようなカッチリとした服ではなく、シャツにジレという少しラフな服装なんだけど、それがまたカッコイイ。


 ちょうど小説でアベルに殺されたのと同じ二十歳のお兄様は、小説の挿絵で見たのよりも、ずっとずっとずっとカッコイイ。


 きらめく月の光のような銀色の髪はそのままだけど、氷のようだったアイスブルーの瞳は、柔らかい光をはらんでまったく冷たさを感じない。


 神様が人間を完璧に創ったらこうなるという黄金比率の美しい顔は、青年期を迎えて男らしさが加わった。


 え、もう完璧オブ完璧なんですけど。


 学園を卒業して王宮でお父様の補佐をするようになってから、家で一緒にいられる時間が少なくなっただけでも悲しかったのに、私が学園に通うようになるともっと時間がなくなると思ってしょんぼりしていた。


 でも週に三回はお兄様と一緒に登校できるし、授業も受けられる。


 はっ。

 もしかしたら、お兄様と夢の学食ランチもご一緒できるのでは!?


 神様!

 そして魔力過多の特効薬を作ってくれたロバート先生とラン、ありがとおおおおお。


 私が死なないっていうのは、お兄様のラスボス化を防ぐのに大切なことだったけど、小説では学園入学前に死んじゃってた私がこうして学園に通えるようになって、しかもお兄様と一緒に学園生活を送れるなんて夢のようだ。


 お兄様が教えてくれる魔法学の勉強はがんばらなくっちゃ。


「私、絶対に魔法学の授業は学年一番を取ります」

「レティはまだ体が丈夫じゃないんだから、無理をしてはだめだよ」


 お兄様が私の頬に手を当てて心配そうに顔をのぞきこんでくる。


 剣だこのできた指は、少し硬い。


 でも、条件反射ですりすりしちゃう。

 すりすり。


「魔力過多は治ったから大丈夫です。それに、モコがいてくれるから」


 本当は学園にペットを連れていっちゃいけないんだけど、モコの場合は私の発作を抑えるためっていう名目で特別に許された。


 いわゆる、盲導犬とかと同じような扱いかな。


 もう魔力過多は治ってるけど、興奮しすぎると魔力が暴発するのを防ぐために眠っちゃうから、いないと困る。


 それでお父様とセリオスお兄様が学園にかけあって、認めてもらった。


 持つべきものは、公爵家の権力だね!


「それならいいけど……。レティが学園にいる間は、ロバート先生が校医として学園にいるから、何かあったら頼るんだよ」

「はい、もちろんです」


 なんと小説で校医だったロバート先生も学園にきている。


 といっても、私がいつ倒れても対処できるようにという判断で、公爵家から派遣されているような感じだ。


 つまり、私の体調を診るためだけにロバート先生は、学園の二人目の校医として保健室で待機してくれるのだ。


 公爵家の権力が凄い。


 お父様も家ではすぐ涙ぐむヘタレだけど、やる時はやるんだなぁってちょっと見直しちゃった。

 本当にちょっとだけね!




もしも「面白かった」「続きが気になる」などと思って頂けましたら、

広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします!

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