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【書籍化・コミカライズ連載中】グランアヴェール~お守りの魔導師はラスボスお兄様を救いたい~  作者: 彩戸ゆめ
第ニ章 学園に入学しました

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第58話 家族でお茶会

1月19日にHJノベルス様より

『グランアヴェール 1お守りの魔導師は最推しラスボスお兄様を救いたい』

発売されます。

イラストのまろ先生の可愛いレティシアと素敵なお兄様の表紙が目印です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 魔力過多が、治ったは治ったけど、興奮しすぎると眠ってしまうレティシアです。おはようございます。


 でもこれはお兄様があんまりにも麗しいから仕方がないと思う。

 だってこんなに完璧に整った顔が間近に迫ってきたら、普通に失神するよね。


 毎日見てるのにも関わらず、あまりの美しさについ見とれてしまう美貌なんだもん。


 たとえ私が魔力過多じゃなかったとしても、普通にスキンシップしただけで、お兄様への愛があふれてはじけ飛びそうになるんじゃないかな。


 とりあえず死ぬわけじゃないし、お兄様が美しいのは世界の定理なので、どうしようもない。


 それに私が寝ちゃうのはお兄様に萌えてる時限定だから、眠っちゃってもお兄様がフォローしてくれるから安心です。


「レティ、起きたかい?」

「お兄様」


 でも目覚めるまでお兄様はこうやって私のそばについてくれるから、あんまり心配かけないようにしなくちゃ。


「ごめんなさい、また発作が起きちゃいました」

「いいんだよ、レティ。こうしてまた目覚めてくれれば」


 ずっと魔力過多の発作で私が死んでしまうかもしれないという恐怖と戦っていたお兄様は、私の体調にとても敏感に反応する。


 ちょっとでも具合が悪そうにしてるとすぐにベッドに運ばれるし、発作で眠った時も目覚めるまでずっとそばについていてくれる。


 過保護だなぁと思うけど、お兄様にぴったりくっついていられるのは、まだ私が小さいからだって分かってるから、今のうちに思う存分甘えておくの。


 私は元気よくベッドから下りると、横の椅子に座っていたお兄様に抱きつく。


 お兄様は私が眠っている間に読んでいたらしき本を横に置いて、抱きしめ返してくれた。


 はあ。幸せ……。


 あ、そうだ。

 帰ったらお兄様とお茶をする約束をしてたんだ。


 名残惜しいけど、お兄様から離れる。


 モコが足元ですりすりと私に体を寄せたので、抱き上げる。

 体は前より大きくなったけど、不思議と重さは変わらない。


 フェンリルって精霊に近いからなのかなぁ。


「モコも心配かけてごめんね」


 もふもふな体にほっぺを寄せる。


(ラン~、お兄様とお茶をしたいから用意をお願い)

(承知しました、お嬢様)


 お爺ちゃんなポンコツ聖剣だったランは、お兄様にしごかれて、今では立派な聖剣執事になってくれた。


 前はお兄様がいる時だけ丁寧語だったけど、今では心話の時にも執事っぽい喋り方をしてる。


 お爺ちゃんも成長するんだね。

 それともお兄様の教育的指導が良かったからかな。


 うん。きっとそうだね。


 お兄様は本来ラスボスになるはずだったから、聖剣も敵わなかったんだね。


 最初はちょっと言葉遣いとかに慣れなかったけど、今ではすっかり私専用執事として頼りにしている。


「お兄様、お約束したお茶をしましょう」

「もう大丈夫?」


「はい! お兄様の顔を見たら、元気もりもりです」


 ホッとしたようなお兄様の顔に、胸が射抜かれそうです。


 がんばれ私。

 また寝ちゃったら、お兄様と二人っきりのお茶会はできないもの。


 お兄様と手をつないで、温室へ行く。


 黄金のリコリスの咲き乱れる温室は、聖剣の魔力が満ちあふれているからか、とても心地よい。


 あ、ちなみに聖剣レプリカを差しておけばすくすくと成長してくれるので、温室の中は洞窟仕様じゃなくなってます。


 温室に着くと、もうランがお茶を用意してくれていた。


「ラン、ありがとう」


 お礼を言うとさっと椅子を引いてくれる。

 すっかり執事が板についてきたなぁ。


 目の前には薔薇のふち飾りが描かれているティーカップ。これはローゼンベルク家特注の柄なので、他の家では使えない。


 カップの中にはアレンジされた小さな花束がある。

 そこにお湯を注ぐと、花束の花が開いていく。


「綺麗だね」


 むふふー。

 お兄様に褒められちゃった。嬉しい。


 お兄様に絶賛されたこのお茶は、前世の記憶を頼りに……ランに作ってもらったお茶である。


 いやだって、お湯を注いだらお花が開いたようになるお茶は知ってたけど、作り方なんてしらないもの。


 でもここにはスペシャルパーフェクトなお兄様と、長生きしてるぶん物知りな聖剣(ラン)がいる。

 二人揃えば、不可能はない!


 ということで「こんな感じのお茶が飲みたい」ってリクエストしたらすぐに作ってくれたの。


 やっぱり持つべきものは、超完璧なお兄様と長生きしてるお爺ちゃんだよね。


「やあ、二人ともお茶の時間かな。私も混ぜてもらっていいかい?」


 と、そこに、私が眠っている間、仕事をしていたお父様がやってきた。


「お父様! もちろんです」


 私とお兄様が立ち上がると、お父様は順番に抱きしめてくれる。


 えへへー。

 最推しはお兄様だけど、お父様も大好き。


 小説の世界では魔王との戦いで命を落としたお父様だけど、今のところ魔王は復活してないから、のんびり領地経営に励んでる。


 もうこのまま魔王なんて復活しなくていいんだけどなぁ。


 家族三人でお茶をしながら、私はそんな風に考えていた。


もしも「面白かった」「続きが気になる」などと思って頂けましたら、

広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援いただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします!

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