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少年は悪魔となる   作者: ルシア
第四章・献身
62/69

59コクマー

sideファースト

おいおい…まさかあんなのを倒せと…?。

俺はナンバースの全員と一緒に黒髪の老人の前に対峙していた。

時は寸刻前に遡る。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「さて、私達はこれで7のセフィラを殺した。残るは最も強力な3のセフィラだ」


コクマー家、ビナー家、そして王家ケテル。

世界で最も強いと言われるケテル家、そいつは神器と呼ばれている武器を持っているらしい。


そいつらが合流でもしたら面倒だ。

コクマー家に行ったとしてビナー、ケテルがこっちに来たら。

下層に比べて中層は強かった、中層に比べたら上層の強さは段違いだろう。


その中でもケテルは段違いのはず、なら私達はそいつの足止めが必要だ。

私達最高幹部で足止めをするとしたら次に強いのはナンバースと大罪達だ。


「作戦内容はコクマーとビナーをナンバース、大罪が足止め、その隙に私達最高幹部がケテルを叩く。

大隊はティファレトの上層階段前で警護を行え。領主達が来たら二手に別れて撤退しろ」


被害を抑え最高の結果を引き出さないとな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

sideファースト

そして指令を与えられて今に至るのだ。


「【知恵の書・グロスフス】」


奴がそう言うと奴の持っていた本が銃へと変わる。

あれは…なんだ?。


見た事も無いほど小さいそれは見たこともないほど強かった。

ダダダダダダと大きな音を立てて目で追えないほどの速さで連射していく。


「おい!?なんだよあれ!なんであんなのが連射出来るんだよ!」


「くそ!全員!【火魔法・ファイアボール】連射!」

「「「「「【火魔法・ファイアボール】!」」」」


俺達の魔法でコクマーやその下の地面を撃ち続けた。


「サード!水流と氷結だ!」


そう言って俺達は後ろへと跳ぶ。


「【青龍】水流、氷結」


そう言うサードが言うと緑色の翼の無いやせ細ったドラゴンが出現し、そいつの足元から水が溢れ出して行く。


そいつが足を上げてクオオオオと声を上げて叩きつけると氷付いた大波が奴を襲った。


「【知識の書・ダイナマイト】」


そう奴が言い、赤い筒をこちらへ投げて来る。

とにかくあれを防がないと…。


「【大地魔術・アースウォール】」


そう言って壁を作り出し、皆がそこに集まり、魔力を練る。

爆音が響いて壁が崩れた。


爆発だと…!?。


「【水魔法クリエイト・ウォーター】」


俺は水をマットのように敷いて衝撃を吸収する。


まぁ、辛うじてしか出来ないのだが。


「…【神威】」


俺がそう言うと空間が歪んだように回り、波紋のように歪みが広がって行った。


「【知識の書・デグレチャフ】」


奴がそう言うと俺達は瞬時に壁を展開した。


「【大地魔術・アースウォール】」

「【火炎魔術・フレイムウォール】」

「【大海魔術・アクアウォール】!」

「【暴風魔術・ストームウォール】」

「【青龍】氷壁」


そう言って俺達は5つの壁を作り出す。


「ガハッ…」


壁を何かが突き破り、俺の左肩を貫く。


「【獄炎魔導・獄炎】!」

「やれ!フィフス!」


俺がそう言うと炎の渦から緑の龍が姿を現し、コクマーの右半身を食う。


「【知識の書・モーゼルM96】」


そいつがそう言うと、小さな銃へと本が変わり、また本へと戻った。

その本はゆっくりと地面に落ちて軽く跳ねた。


「…終了だ、誰も怪我が無いなら帰投するぞ」


俺はそう言って歩き始める。


「ねぇ、待って?ファースト【回復魔法・水操】」


そう言ってからセブンスが服を引きちぎり俺の肩に巻いた。


「あ…すまない」

「お前はこの部隊の指令官だ。1番気を使え!」


謝るとセカンドが腕を組んで俺を叱った。


「速く行こー!」


フィフスがそう言って俺はゆっくりため息を吐いた。

だが、悪い気分では無かった。

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