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少年は悪魔となる   作者: ルシア
第三章・契約
32/69

29侵攻

さて、今回の侵攻では港を奪うんだよな?。

魔法で一発だろ、始めるとしよう。


「魔導大隊、1から20、大海魔術アクアウォールで船を断ち切れ」


そう言うと皆が魔術を発動して船が打ち上げられる。


「…!……!!!」


よくは聞こえなかったが船を見て泣き叫ぶ者や絶望している者やただ見つめるだけの者も居る。

水が消え、船は勢い良く落下していく。


「行くぞメフィスト、4を使え」

「了解」

「【暴風魔術ストームトルネード】」

「【火魔法ファイアグラント】」


そう唱えると船が爆発して炎の渦が現れる。

そこに船の鉄片が吸い込まれ熱せられた鉄が矢のように打ち出されていく。


「【血界操血】」


そう唱え、血の壁を作り出す。

さすが鬼人か、肉体能力は段違いだな…。

血の量も多いってもんじゃねえし。

なんかのスキルの影響もありそうだけど…。


「…!………!?」


奴らは赤い血の壁を見て逃げようと必死だ。


「【ラプラス】」


そう唱えると急に頭がよくなったかのように鮮明に景色が映し出される。

血の一滴までの感覚を支配して時間が遅れてるようにも感じた。

そして急に頭に激痛が走る。

俺の血に熱された鉄片が刺さって行く。

俺はその鉄片を包み込むように血を操る。

そして数分の…と言っても実際は数秒だが時間が過ぎて俺は血の壁を倒す。

壁の中にある鉄片を操り生き残った兵士の首を刺してトドメを刺していく。

そして壁を回して丸い玉に変型させてそれを正面に持って来る。

血を取り除き死体の山をメフィストの前に落とした。


「【死霊魔導クリエイト・クリーチャー・スケルトン】」


メフィストがそう唱えると肉片が腐っていき腐った死体や白骨化してる死体が現れる。

それは港から兵を追い出すように波紋状に広がる。


「こちらエンド、剣技大隊は港からだれも逃すな」

「異能大隊は軍船を止めに来い」

「オーバー」


そう言って俺は通信を止める。


「魔導大隊、生き残りを殺せ」


そう言って俺は死体に付いていくように歩き出した。

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